はじめに
こんにちは。
LOWYAでiOSエンジニアをしている新卒2年目の出口です!
これまでの2年間で、社内に数多くのUI改善やユーザー体験に関わる企画提案をしてきました。
もちろんすべての企画が通ったわけではなく、むしろ通らない期間のほうがかなり長かったです。
何度も却下され、通ったのに優先度が下がり、実施されないこともありました。
正直、「企画する提案する意味がないのでは?」と思った時期もありました。
それでも提案を続ける中で、少しずつわかってきたことがあります。
今回はその学びを書こうと思います。
企画提案がなかなか通らず悩んでいる方の少しでも参考になれば嬉しいです。
企画が通らなかった頃
最初の頃は、とにかく「良さそうなアイディア」を出していました。
- この画面のUIをもっと良くできそう
- ここ使いづらいから改善したい
- 競合はこんなUIにしているから、うちでもやりたい
私の中では、ちゃんと分析して考えているつもりでした。
しかしそれでも、提案はなかなか通りませんでした。
今、振り返ると通らなかった企画には共通点がありました。
それは、"やりたいこと"から話していたことです。
企画はアイディア勝負ではない
企画が通るかどうかは、アイディアの面白さではありませんでした。
もっと前段階に重要なことがあることに気づきました。
「反対されにくい設計」と「伝える順番」
です。
通る企画の型① 「反対されにくい設計」
提案するとき、「相手が判断しやすい形」になっているかどうかが重要です。
私が意識するようになったのは、3つです。
1. 失敗してもダメージが小さいか?
いきなり大きな変更が必要な提案をすると、どうしても慎重になります。
そのため、
- 一部だけで試せないか?
- ABテストで検証できないか?
- 無料プランから始められないか?
小さく始められる設計にできないかを考えるようになりました。
過去にデザインツールの移行を提案したことがありました。
すでに作成されているデザインを別のツールに移行することになるため、かなりの工数がかかります。
そこで「アプリUIのみ移行する」「無料プランから始める」という形にしたことで移行作業を進めることができました。
2. 今、会社がやりたいことか?
どれだけ良い施策でも、会社の方向性とズレていると通りづらいです。
例えば、
- 新規会員登録者数を伸ばしたい
- OMOを強化したい
- アプリらしさを出したい
など、今どこに力を入れているのか。これに提案する企画が関連しているかがかなり大事でした。
3. 結果が数字で想像できるか?
「良くなりそう」では弱いです。
- どの指標が
- どれくらい
- どう変わるのか
ここまで設計できていると、判断する側もイメージしやすくなると思います。
通る企画の型② 「伝える順番」
もう一つ大きかったのが、話す順番です。
以前は、「これをやりたいです」から話していました。
今はこの順番から話すようにしています。
- 課題(何が実現できていないのか?)
- 目的(我々は何をすべきか)
- 理想(課題を解決した先にお客様がどうなっていて欲しいか)
- 提案内容(具体的に何をやるか)
例えば、
- 課題: 会員登録者数が伸び悩んでいる
- 目的: 登録完了率を改善する
- 理想: アプリをインストールしたお客様が全員会員登録している状態
- 提案: ウォークスルーに会員登録ボタンを配置する
という流れです。
いきなり具体的な施策を出すよりも、「なぜやるのか」を伝えたほうが納得感が全然違いました。
通らなかった企画から学んだこと
- 自分がただやりたかっただけ
- 今やる理由が弱かった
- 改善後の数字が描けていなかった
経営目線での優先順位を考えられていませんでした。
「今やるべきか?」という視点が抜けていました。
明日からできること
最後に、今私が意識していることを3つだけ。
1. まず課題を1文で書く
その課題で、何が実現できていないか。
2. 理想を1文で書く
お客様がどうなっていて欲しいか。
3. 小さく試せないかを考える
影響範囲、関係部署、検証期間をできるだけ小さく。
この3つだけでも企画の通りやすさは変わると思います。
おわりに
今でも企画がすべて通るわけではありません。
しかし、以前より「なぜ通らなかったのか」が理解できるようになりました。
若手エンジニアでも、ちゃんと構造を考えれば、企画は通せると思っています。
もし同じように悩んでいる方がいたら、どこか一つでも参考になれば嬉しいです。