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Googleデータアナリティクス:デザイン思考とビジュアライゼーション

Last updated at Posted at 2023-04-19

はじめに

本記事は、Googleデータアナリティクスのプロフェッショナル認定証のプログラムより、参照させて頂いています。興味を持った方は、是非受講してみてください。

デザイン思考とビジュアライゼーション

『デザイン思考は、ユーザーを中心に置き 複雑な課題を解決するためのプロセス』

デザイン思考を取り入れるのは、 ビジュアライゼーションがどこか物足りない場合に その代替策を見つけ出すためです。 自分自身の考え方を見直し、 課題へのアプローチや解決策を見出すための あらゆる方法を模索する必要があるのです。

  • Airbnb は、デザイン思考のアプローチを用いて ビジネスを成長させた企業の一例です。 同社はオンラインで宿泊施設のレンタルサービスを 行う会社ですが、思うような収益が 得られなかったため、ある実験を開始しました。 収集・分析したデータは貴重なものでしたが それと同時に、ユーザーの目線で サービスを見直す必要がありました。 彼らは、ユーザーが見ている写真の質が 良くないことに気がつき、 顧客がその写真をもっと プロフェッショナルな写真に置き換えられるよう サポートすることにしました。 そこでカメラマンを雇い、 ニューヨーク市内の物件を 一軒一軒回って、プロが写真を撮影しました。 その結果、1 週間で予約件数は 2~3 倍に、 売上は 2 倍近くに増加しました。 これは、彼らの新しいデザイン思考と ユーザー志向の考え方によるものです。

データビジュアライゼーションを 計画・作成する際にデザイン思考を用いれば 聞き手のニーズに基づいた 意思決定ができるようになります。 そうすることで、聞き手が調査結果に 興味を持ち、啓発されるのです。

デザイン思考のプロセスには、5つのフェーズがあります。

フェーズ 内容
共感 データ ビジュアライゼーションを受け取るステークホルダーや聞き手の感情・ニーズを考えること。
定義 データからステークホルダーが何を必要としているかを正確に把握すること。
アイデア(概念化) 共感・定義のフェーズで得た知見をもとにデータ ビジュアライゼーションのためのアイデアを生み出すこと。
プロトタイプ テストとフィードバックのためにビジュアライゼーションをまとめること。 
テスト チームメンバーに作成したビジュアライゼーションを見せるなどして、プロトタイプが効果的であるかを確認すること。

デザイン思考の精神に基づけば、 これらは 決まった順番で行う必要はありません。 あくまでも、ビジュアライゼーションにおいて ユーザー志向のデザインを実現するための 行動指針と考えてください。

共感

このフェーズでは、 データ ビジュアライゼーションの対象者の 感情、またそのニーズについて考えます。 ステークホルダーやチームメンバー、 一般の人などです。 ここでは、ビジュアライゼーションの見方に 支障をきたす可能性のあることは 避ける必要があります。

  • たとえばある製薬会社で、新しい治療法に対する 被験者の反応に関する分析に 取り組んでいるとします。 そのデータをビジュアライゼーション するためには 薬剤師、医師、その他医療関係者などの ステークホルダーといった聞き手を 考慮する必要があります。 自分が好きな色調を使おうと考えて、ふと、 人によっては向かないかもしれない、と 思いとどまるかもしれません。 色彩が鮮やかすぎたり、ドラマチックすぎたりして データの重大性にそぐわないかもしれませんし、 また、色覚異常を持つ人には コントラストが弱く感じるかもしれません。色を調整すれば 聞き手のニーズに共感することができます。 また、チームの中に視覚障がい者がいる場合は データを口頭で説明する方法も 考えたいところです。

定義

このフェーズでは、聞き手のニーズや課題、 そしてインサイトを見つけます。 このフェーズでは、 共感フェーズで学んだことを活用して 聞き手がビジュアライゼーションから 何を必要としているかを明確にします。

このフェーズでは、ビジュアライゼーションで どのデータを見せるかを考えます。 このデータビジュアライゼーションは、 会社の治験に参加した患者さんにも 見せるかもしれません。目的を達成する必要がありつつも その人たちを不快にさせるようなデータも 中にはあるかもしれません。そのデータをより受け入れてもらいやすいように 見せる方法を考えましょう。
また、 異なる聞き手にプレゼンテーションを行う場合 そのグループのメンバーやそのグループと 仕事をしたことのある同僚などに意見を求め 各グループのニーズに合わせて ビジュアライゼーションを調整しましょう。

アイデア

このフェーズでは データ ビジュアライゼーションの アイデアを考えます。共感と定義のフェーズで得た すべての知見を生かして データ ビジュアライゼーションの 解決策をブレインストーミングします。

ここでは、色の組み合わせを変えて ビジュアライゼーションのドラフトを作成したり さまざまな図形を試したりします。 できるだけ多くの例を作成して アイデアを洗練させましょう。 アイデアや戦略を考えるときも、 常に聞き手のことを 考えましょう。 聞き手のニーズや期待値を満たすために ビジュアライゼーションをどう見せるかを 考えるのです。

プロトタイプ・テスト

ここでは、グラフやダッシュボード、その他の ビジュアライゼーションを 組み立て始めることになります。ここまでの全フェーズで 聞き手を意識していれば データビジュアライゼーションは有益かつ 親しみやすいものになります。多くのビジュアライゼーションを作成し 目的に合ったものを選ぶとよいでしょう。

ステークホルダーに提示する前に チームメンバーに見せてビジュアライゼーションを テストするのも良いでしょう。 同じデータで複数のビジュアライゼーションを 作成した場合、あるいは 先ほどの例の医療関係者と患者のように 異なる聞き手に対して作成した場合は すべてのオプションを共有すると良いでしょう。

いつものように、どんなフィードバックにも 耳を傾けてください。 デザイン思考のプロセスでは、自分自身と 他の人、両方からの評価が重要です。 新しいアイデアを最終成果物に反映して 聞き手の目線を確保しましょう。 既存の枠にとらわれず考える、という 言葉がありますが、まさにその通りです。

まとめ

このデザイン思考の実例は、以下のことがいかに重要かを示しています。

  • ユーザーのニーズを理解する。
  • データ ビジュアライゼーションのための新しいアイデアを生み出す。
  • 時間をかけて少しずつデータビジュアライゼーションを改善する。
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