はじめに
わたしが Google プロジェクト管理:プロフェッショナル認定証で得られた素晴らしい体験を、要点をまとめ小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
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ガバナンスとは?
ビジネスにおけるガバナンスとは、意思決定を行い、説明責任と責任を決定するためのマネジメントの枠組みを指します。
『ガバナンスとは、誰が責任者なのかを理解すること』
今回、コーポレートガバナンスとプロジェクトガバナンスについて紹介します。
コーポレートガバナンス
各組織は、その行動を方向付け、制御する一連の基準や慣行によって統治されています。これらの基準や慣行はコーポレートガバナンスと呼ばれ、あなたのプロジェクトに影響を与えます。
『コーポレートガバナンスは、組織がその目標や目的を達成するための枠組みです。』
ガバナンスと前回ご紹介したチェンジマネジメントは密接に関係しています。チェンジマネジメントを成功させるためには、組織の構造と文化を理解することが不可欠です。
プロジェクトガバナンス
プロジェクトマネージャーとして、プロジェクトガバナンスを担当することになります。
『プロジェクトガバナンスとは、プロジェクトの意思決定をどのように行うかのフレームワークです。』
プロジェクトガバナンスは、プロジェクトを円滑に、時間通りに、予算内で進行させるのに役立ちます。そして、次のようなプロジェクトを成功に導くための重要な要素が含まれています。
- ポリシー
- 規制
- 機能
- プロセス
- 手順
- 責任
プロジェクトとコーポレートガバナンスの関わり方
プロジェクトガバナンスは、組織固有のニーズに合わせて調整する必要があります。これらのニーズは、プロジェクトにおけるガバナンスの枠組みをどのように実装し、どのように監視するかに影響します。
プロジェクトガバナンスは、コーポレートガバナンスのうち、特にプロジェクト活動に関連する領域に関するものです。効果的なプロジェクトガバナンスは、組織のプロジェクトが組織の大きな目標に沿い、効率的に提供され、持続可能であることを保証します。
これには以下が含まれます。
- 組織の長期的な利益と短期的な利益を考慮すること
- どのプロジェクトを引き受けるかについて思慮深い決定を下し、十分な資源がない場合はプロジェクトを回避すること
- 取締役会やその他の主要なステークホルダーに対し、タイムリーで適切、かつ信頼性の高い情報を提供すること
- 意思決定者である上級管理職の意見を聞き、賛同を得ること
- 開始段階では、混乱や対立を減らすために、明確で到達可能、かつ持続可能な目標を優先的に設定すること
- 計画段階では、経験豊富なチームにオーナーシップとアカウンタビリティを与え、プロセスの実行、監視、管理をさせるること
- 実行段階では、失敗から学び、新しい知識や改善された知識に適応していくこと
コーポレートガバナンスは、多くのハードルをクリアした上で意思決定を行うことが必要です。これらの決定は、一つのプロジェクトだけでなく、企業全体に影響を与える可能性があります。
同時に、コーポレートガバナンスは、コンプライアンスやリスク軽減に関する監視、プロジェクトマネージャーへのガイダンスや方向性の提示など、プロジェクトガバナンスのサポートにもなります。
また、コーポレートガバナンスは、プロジェクトマネージャーがリソースを確保し、問題に対処し、意思決定の遅れを防ぎ、ステークホルダーから賛同を得て、経営層からプロジェクトを見えるようにするためにも有効です。