はじめに
わたしがGoogle UX Design Certificateで得られた素晴らしい体験を、特に重要だと思われるポイントを小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
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2種類のストーリーボード
前回紹介したストーリーボードには、2種類あります。
- ビックピクチャ・ストーリーボード
- ユーザーが何を必要としているか、その背景、そして、なぜその製品がユーザーにとって有用であるかに焦点を当てます。
- 全体像のストーリーボードは、デザイナーがステークホルダーに自分たちのアイデアを支持してもらおうとするデザインプロセスの初期によく使用されます。
- クローズアップ・ストーリーボード
- 製品やその仕組みに焦点を当てます。
- デザインプロセスの中盤から終盤に使用するのが最適です。
今回は、クローズアップ・ストーリーボードについて、ご紹介します。
クローズアップ・ストーリーボードの作成ステップ
クローズアップ絵コンテを作るには、ステップ1~4は、ビックピクチャの絵コンテのプロセスと同じです。
- 問題提起から始める
- ゴール・ステートメントを作成する
- ストーリーボードをセットアップする
- ストーリーボードのシナリオを追加する
- 1コマに1つのアイデアを描く
ビックピクチャとクローズアップの絵コンテは、ステップ5で各パネルを描くところが異なります。
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ビックピクチャの絵コンテ 『ユーザーに焦点を当てる』
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クローズアップの絵コンテ 『製品に焦点を当てる』
- 各パネルでどの製品の詳細に注目したいのか、その理由を考える。
- 製品内のユーザーの流れや、製品内の各アクションがどのように次の画面につながるかを示す。
サンプル
- ユーザーが携帯電話を開き、アプリをスワイプして、ミュージシャンのアプリのアイコンをタップして開きます。
- アプリをデザインするとき、クローズアップストーリーボードの1つのパネルでは、ユーザーが最初にアプリを開いたときに、どのように旅を始めるかに焦点を当てることがよくあります。このミュージシャンを探すアプリの例では、新規ユーザーがプロフィールを作成する場合と、既存ユーザーがログインする場合を想像してみましょう。
- ユーザーがアプリにログインすると、バンドマンの検索を開始できます。ユーザーは、ミュージシャンのプロフィールをスクロールし、経験レベル、演奏年数、場所、演奏楽器などのフィルターを設定することができます。
- ユーザーはミュージシャンの「プロフィールを見る」ボタンをタップし、経験、資格、所在地を確認します。
- そして、連絡を取りたいと思う候補者が見つかったら、「送信」ボタンをタップして、そのミュージシャンにメッセージを送ります。ユーザーは、自分でメッセージを書くこともできますし、空き時間や会話のスケジュールを尋ねる自動メッセージを送ることもできます。また、ユーザーが自分の楽曲をミュージシャンに提供するオプションも用意されています。
- ユーザーはメッセージが送信されたことの確認と、次に期待されるステップの説明を受け取ります。確認メッセージの下には、"Your message to this musician has been sent. "のような文章が表示されるかもしれません。また、ユーザーの受信トレイに戻るボタンと、元の検索ページに戻るボタンも表示されます。