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プライドを拗らせたエンジニアの末路と再起

Last updated at Posted at 2024-04-14

はじめに簡単な自己紹介

私は現在フリーランスエンジニアとして生計を立てている24歳の男です。Webエンジニア歴は6年目くらいで、モバイル開発とバックエンド開発が半々くらいです。特に節目があったわけでもないのですが、最近自分を見つめ直す機会が多くあり、その際に感じたことや気づいたこと、後悔したことをメモに残しておこうと思い今noteを書いています。

利己的だった人生

悪いのは自分ではない、周りのせいだと言い聞かせてきた

エンジニアとして生きてきた6年に限らず、今思えば私はすごく利己的な人生を生きてきたと思います。基本的に他責思考でうまくいかないことがあれば自分を顧みるよりも先に反射神経的に他者や環境のせいにすることが数多くありました。プライドもかなり高く、そのプライドを傷つけないような思考に勝手に陥っていたのかもしれません。褒められたり、賞賛、注目されることに人よりも何倍もの快感を覚えていたと思いますし、それをもらうための努力は惜しみなくしていました。それはエンジニアとして就業した時も一緒でPRのコメントで指摘されたときに頭によぎるのはまず真っ先に「その決まりがあるなら先に共有しておいてよ」とか、「そんな仕様気付けるわけないじゃん」という他責的なものでした。極端に言いますが、「間違いのあるソースコードを提出してしまったのは自分のせいではなく組織のせい」だと思っていたこともあると思います。しかし指摘自体はもらいたくないため、指摘をされたくないというモチベーションで自己研鑽には人一倍取り組んでいたと思います。最初のエンジニアとしての就業は長期インターンだったので、当時は大学生でしたが、周りの学生がサークル活動や合コンをしている中私は休日や空きコマの時間をフルに使って学習をしていました。その結果、学生エンジニアとしてはそこそこのスキルを持つことができ、皆が羨ましがるようなメガベンチャーにも内定をいただくことができました。メガベンチャーの内定者インターンでも自分のプライドを保つために人一倍業務に勤しみましたので、内定者の中ではそこそこ結果を出せていたのではないかと思います。しかし利己的な性格はその当時も治っておらず、メンターに刃向かったり、口を悪くして自分に不利になるような制度を悪く言ったり、自分の叶えたいキャリアステップとは少し毛色が違うような部署への配属が決まったときにはその部署の方や人事の方にかなり悪態をついてしまっていました。(念のため言及しておきますが、その部署は全社的にも、社会的にも大変高い評価を受けている部署であり、部署自体に問題は一切なかったです。)そんなことをしていたので、配属先でも少しずつ居場所がなくなっているのを感じ、居心地の悪い場所から抜け出したいという思いが芽生え始めました。また、配属先のレベルがかなり高く私の技術力ではどうしようもなく、プライドもズタボロに叩きおられました(新卒であれば全員が通る道だとは思いますが、私には耐え難かったです、、)

とりあえず居心地の悪い空間から逃げ出したくて転職、マネジメント業務で壁にぶち当たり精神病院に通院、退職

ちょうどその際、登録していた転職サイトで創業間もないスタートアップからスカウトのお話をいただき、早々で転職をしました。そのスタートアップの会社では、私がチームをリードしなければいけないというような立場でした。正直、前職のメガベンチャーで学んだ運用方法や技術採択を真似するだけでも結果は出すことができましたし、会社からの私への評価もかなり高かったと思います。(実際に給料はメガベンチャー時代の給料を軽く超えるくらいにはなっていました。)しかし上の立場に腰を据えるということは責任を持つということです。プロダクトのバグはまだ多くあり、ユーザーからバグの報告があるたびにその報告をリーダーである私の元にいただくことが多くありました。誰かのミスはチーム全体のミス、組織の課題という考えをするべきところで、「こんなにバグがあったら私の評価が下がる」、「なんで自分の書いたコード外のところで私が指摘を受けなければいけないんだ」と必要以上に攻撃的な思考が芽生え始め次第にバグを怯えるようになりました。マネジメントもしていましたが、正直メンバーのことを考えたマネジメントではなく、自分の成果のためのマネジメントを行なっていたと思います。(当然チームメンバーとの衝突も一回ありました。)その結果精神を病んでしまい休職→退職という道を辿りました。

フリーランスとして独立、内省の結果わかった自分のコト

その後フリーランスエンジニアとして独立をしました。フリーランスになったからかわかりませんが以前よりも自分の時間がかなり増えました。時間に余裕ができたことで今まで目を背けていた自分の攻撃的な性格やプライドの高さに気づくことができました。色々調べていたところ、「自己愛性パーソナリティ障害」という病気があることを知り、まさに自分のことではないかとわかりました。その病気は一言で言うと利己的な性格でプライドが高いというものでした。今までなぜか人付き合いがうまくいかないということが多く、自分自身も原因を探ってみていたのですが、言語化できずにいたところで、病気の説明に書いてあった症状説明はまさに目から鱗でした。自分はこんなに酷い人間だったのか、なんて周りに迷惑をかけていたんだと、初めてそこで気づくことができ、大きく反省をしました。このままではいけない、周りに不幸な人を生んでしまうと危惧し、自己愛性パーソナリティ障害の症状を直そうと決意しました。

再スタートを切って気づいた生きやすさ

そこから日々の言動や自分の内的な気持ちも含めて注意深く観察するようにしました。最初は意識的に他責思考をやめて自責思考にしようとしていたり、ミスを潔く認めて素直に謝罪するということを繰り返していました。正直利己的な性格が出来上がっていた当時の自分からは考えられないほど辛く、大変な日々でしたが、しばらくするとそうした方が色々と都合がいいことが多いということにも気づきました。自責思考にすることで自分の今の課題がスッとわかるようになりましたし、ミスを潔く認めた方が、その瞬間は確かに辛い思いもしますが、別にそれで評価が特別下がったりはしていなさそうでしたし、何よりも人間関係がとても楽になりました。今までは自分を守るために勝手にコミュニケーションを自分で複雑にして自他ともに疲弊させていたのが、自然体でのコミュニケーションができるようになりました。なんでこのことに早く気づけなかったんだろうという思いは正直あります。

今後について

今後についてはより一層、意識のベクトルをユーザーやメンバーに向けていきたいです。というのも今までは自分に意識が向きすぎていて、よくない結果を生み出すことになってしまっていたので、その反省をこめて誰よりもユーザーやメンバーのことを考えることができるエンジニアになりたいです。

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