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GASによるWebAppについて自分のノウハウをチュートリアル的に書いてみる

Last updated at Posted at 2017-12-17

Google Apps Script (以下GAS) はスプレッドシートの値を読み書きしたり、Gmailやカレンダーと連携したツールを実現することが出来ますが、ブラウザでURLを入力してHTMLを表示するWebアプリケーションを作ることも出来ます。

どんな人に読んでほしいか

  • GASを書いたことがある
  • HTML, JavaScript を書いたことがある
  • 自由なHTMLを書こうとしたが、Googleサイトでは挫折した
  • 無料のインフラで手軽にWebアプリを作りたい
  • すぐに忘れる (著者)

もっと入門向けに書いてみる

  • 純粋なHTMLのHelloWorld を作る を書きました。
  • 新規GASの作成 から HelloWorldの表示ウェブアプリケーションとして導入開発中のテスト用URL について紹介しています。
  • 上記を前提に本章を記述しています。

今回のゴール

  • HTML, JavaScript, CSS を活用したページを作る
  • 外部ライブラリ jQuery, Bootstrap を使う (将来的に書きます)
  • ページ遷移やスプレッドシートと連携する (将来的に書きます)
  • ToDoアプリを作る (将来的に書きます)

HTML, JavaScript, CSS を活用したページを作る

この章では、HTML, JavaScript, CSS を織り交ぜたページをGAS上でファイル分割して書く私なりのテクニックを紹介します。
GoogleDriveから スプレッドシート もしくは GoogleAppsScript を作成します。 今回は私は、 [GAS] ToDo WebApp とスプレッドシートとスクリプトの名前をつけました。
スクリーンショット 2017-12-18 4.29.58.png

早速 新規HTMLを追加します。 index.html としました。
まずは、HTML, JavaScript, CSS が混在したベタな物を書いてみます。

index.html
<!DOCTYPE html>
<html>

<head>
  <base target="_top">
  <style>
    p {
      line-height: 2em;
      padding-bottom: 0.2em;
      width: 20em;
    }
    .blue-with-white-text {
      background-color: #3F51B5;
      color: rgba(255,255,255, 0.9);
    }
    .qiita-green {
      background-color: #48BE05;
      color: rgba(255,255,255, 0.9);
    }
    .red-with-white-text {
      background-color: #E53935;
      color: rgba(255,255,255, 0.9);
    }
  </style>
</head>

<body>
  <p class="blue-with-white-text">青 - 白文字</p>
  <p class="qiita-green">緑 - 白文字</p>
  <p class="red-with-white-text">赤 - 白文字</p>

  <script>
    // ここにJavaScriptを書く
  </script>
</body>

</html>

続いて、コード.gs についても index.html を表示するように編集しましょう。既存の myFunction は削除します。

コード.gs
function doGet() {
  var template = HtmlService.createTemplateFromFile('index.html');
  return template.evaluate().setSandboxMode(HtmlService.SandboxMode.IFRAME);
}

では動作を確認するために、 ウェブアプリケーションとして導入 をやりましょう。
スクリーンショット 2017-12-18 5.47.41.png

URLが取得できました。 著者の現時点の環境ではURLを編集しないと 現在、ファイルを開くことが出来ません というエラーが発生してしまいました。 (Googleバグ?)

編集前
https://script.google.com/macros/u/0/s/AKfycbwIchRMcoywyzx06mTay3yLrdj8cj4FGBflO7ABV0qf_cxRuGHK/exec
編集後(u/0/を削除)
https://script.google.com/macros/s/AKfycbwIchRMcoywyzx06mTay3yLrdj8cj4FGBflO7ABV0qf_cxRuGHK/exec

それではページを表示してみます。CSSによって色付けされたHTMLが表示されているかと思います。
スクリーンショット 2017-12-18 5.52.26.png

それではソースコードのファイル分割をしていきましょう。
スクリプトエディタに戻り、 新規作成 > HTMLファイル を選びます。
ファイル名は、 style.css.html とします。 末尾は .html である必要があり、私はファイル内容が予想つきやすいよう、二重拡張子をつけるようにしています。

新規作成されたファイルはデフォルトのHTMLが記載されていますので、一度削除して、 index.html から <style> ~ </style> の部分をコピーして持ってきましょう。

stlye.css.html
<style>
  p {
    line-height: 2em;
    padding-bottom: 0.2em;
    width: 20em;
  }
  .blue-with-white-text {
    background-color: #3F51B5;
    color: rgba(255, 255, 255, 0.9);
  }
  .qiita-green {
    background-color: #48BE05;
    color: rgba(255, 255, 255, 0.9);
  }
  .red-with-white-text {
    background-color: #E53935;
    color: rgba(255, 255, 255, 0.9);
  }
</style>

下図のようになってるかと思います。
スクリーンショット 2017-12-18 5.58.40.png

同様に、JavaScript のファイルを作成しましょう。 script.js.html というファイル名にします。

script.js.html
<script>
  // ここにJavaScriptを書く
</script>

スクリーンショット 2017-12-18 6.03.08.png

それでは index.html を編集して、分割された style.css.htmlscript.js.html を読み込むようにしましょう。

index.html
<!DOCTYPE html>
<html>

<head>
  <base target="_top">
  <?!= HtmlService.createHtmlOutputFromFile('style.css.html').getContent(); ?>
</head>

<body>
  <p class="blue-with-white-text">青 - 白文字</p>
  <p class="qiita-green">緑 - 白文字</p>
  <p class="red-with-white-text">赤 - 白文字</p>

  <?!= HtmlService.createHtmlOutputFromFile('script.js.html').getContent(); ?>
</body>

</html>

もともと <style> ~ </style><script> ~ </script> があったコードに対して

<?!= HtmlService.createHtmlOutputFromFile('<HTMLファイル名>').getContent(); ?>

で置き換えました。 これによりこのコードを挿入した位置に別の .html が挿入されるようになります。これによりファイル分割が実現できます。

再度ブラウザで確認してみましょう。 編集しているコードが反映させたいため、 ウェブアプリケーションとして導入 > 最新のコード をクリックして開いたリンク、URL末尾が /dev となっているURLで確認しましょう。

先程と同様にスタイルが適応されたHTMLが表示されていればOKです。

まとめ

今回は簡単なHTML, CSSと空のJavaScriptを用いてファイル分割することをやりました。
ソースコードの可読性を高めるとともに、何らかの外部のライブラリを用いる際も分割したjsやcss に対してコピー・ペースト することで取り込むことも可能になります。 (実施の際は元ソフトウェアのライセンスにご注意ください)

謝辞

本記事の作成にあたり、恩師 @howdy39 にGSuiteのアカウントを払い出していただきました。 今後
Enterprise環境下での動きを記述するために協力いただきました。この場を借りて感謝します。

下記については、記事を分けて少しずつ続きを書きます

  • 外部ライブラリ jQuery, Bootstrap を使う
  • ページ遷移やスプレッドシートと連携する
  • ToDoアプリを作る
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