注意事項
本情報は、2020年7月5日時点での情報です。
最新情報については、Tableauのドキュメントをご確認ください。
概要
Tableau Desktopから、Microsoft Analysis Servicesに接続した場合、データ抽出は実施できないようです。この結論に至った経緯を説明します。
下記のサービスも同様の結論になりそうです。
- Power BI Premium(XMLA エンドポイント)
- Azure Analysis Services
- SQL Server Analysis Services
調査内容
Microsoft Analysis Servicesの位置付け
Tableauにおけるキューブデータソースの1つとして扱われております。
キューブ データ ソースは、階層や集計がキューブの設計者によって事前に作成されたデータ ソースです。
Tableau でサポートされるキューブ データ ソース:
- Oracle Essbase
- Teradata OLAP
- Microsoft Analysis Services (MSAS)
- SAP NetWeaver Business Warehouse
- Microsoft PowerPivot
引用元:キューブ データ ソース
抽出の制約について
SAP BW以外のキューブデータソースでは、データ抽出をサポートしていないようです。
引用元:キューブ データ ソース
結論
Microsoft Analysis Serviceを、データソースにした場合には、データ抽出は不可能なようです。
Tableau Serverにおいて下記の記載があるので、キューブデータソースをおそらく利用できません。
ただし、データ ソースを使用するには、データ ソースを Tableau Desktop にダウンロードし、それをローカルで使用する必要があります。
引用元:キューブ データ ソース
Tableau Onlineにおいては、ドキュメントの記載がなく、パブリッシュしようとすると下記のメッセージが表示されるため、キューブデータソースをおそらく利用できません。
所感
Tableauに対してデータモデリング機能が弱い印象があり(2020.02バージョンにデータモデル機能が追加された現在においても)、複数のファクトテーブルを分析可能なキューブデータソースにてデータ抽出に制約があることは残念です。
もしかしたら、cdata社のODBCドライバーを利用すれば、実施可能かもしれませんが、検証は実施しておりません。
Azure Analysis Services ODBC Driver
https://www.cdata.com/drivers/azureanalysisservices/odbc/
一時的なデータ抽出で良いのであれば、下記で紹介されている方法で、テキストファイルに抽出することは可能です。
Power BI Desktop上のテーブルのデータをテキストファイル(CSV、TSV)にエクスポートする方法
https://qiita.com/ryoma-nagata/items/26a9d678a7531c85cfbc