概要
Business Intelligence(BI)の製品選定を行う際に、BIに求められる機能を分類してみました。
この機能分類を分解していき、製品間で比較することを想定しております。
BIは単なる可視化機能だけでなく、データ解析(AI統合による拡張アナリティクス)やデータプリパレーション機能も、より求められるようになってきました。そういった状況も考慮した機能分類となっております。
機能分類について
機能分類 | 概要 |
---|---|
データストアへの接続 | 外部データストアサービスへ接続し、データの入出力を行う機能 |
データプリパレーション | データを抽出・変換・書き込み等を行い、データモデリングの事前準備、あるいは、対データストアへのデータ連携の処理を行う機能 |
データモデリング | データ可視化、AI統合による拡張アナリティクス 、シミュレーションを行うために、データを構造化する機能 |
データ可視化 | データをビジュアルとして表現する機能 |
共有とコラボレーション | データ可視化、AI統合による拡張アナリティクス 、シミュレーションを共有し、コミュニケーションを図る機能 |
AI統合による拡張アナリティクス | AIによる自動的なインサイト、機械学習との統合に関する機能 |
シミュレーション | 仮想的な手法により様様なシチュエーションを想定し、想定結果・リスク・最適解等を算出する機能 |
ガバナンス | BI機能要件の機能を統合管理する機能 |
運用保守性 | 運用環境でシステムを継続的に動作させる運用プロセス |
セキュリティ | 脅威からアプリケーションとデータを保護する能力 |
拡張性 | 増加した負荷を処理するシステムの能力 |
回復性 | 障害から回復して動作を続行するシステムの能力 |
可用性 | システムが動作し実際に使用可能である時間の割合 |
コスト計算 | システムを利用するための費用 |
ベンダー評価 | システムを継続的に利用するためのベンダーの評価 |
機能分類の分類について
第一分類 | 第二分類 | 機能分類 |
---|---|---|
機能要件 | データストアへの接続 | |
機能要件 | データプリパレーション | |
機能要件 | データモデリング | |
機能要件 | データ可視化 | |
機能要件 | 共有とコラボレーション | |
機能要件 | AI統合による拡張アナリティクス | |
機能要件 | シミュレーション | |
機能要件 | ガバナンス | |
非機能要件 | サービスにおける非機能要件 | 運用保守性 |
非機能要件 | サービスにおける非機能要件 | セキュリティ |
非機能要件 | サービスにおける非機能要件 | 拡張性 |
非機能要件 | サービスにおける非機能要件 | 回復性 |
非機能要件 | サービスにおける非機能要件 | 可用性 |
非機能要件 | その他 | コスト計算 |
非機能要件 | その他 | ベンダー評価 |
次のステップについて
データモデリングを例にすると、下記のように機能として分解することを想定しております。
セキュリティについては、下記の記事で整理しております。