0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

複数のLANを束ねる「司令塔」ルーターの設定術:デフォルトゲートウェイの連鎖を理解する

0
Posted at

複数のLANを束ねる「司令塔」ルーターの設定術:デフォルトゲートウェイの連鎖を理解する

「ハブでLANを広げるのはわかった。じゃあ、複数のLANをルーターでガッチャンコした時、設定はどうなるの?」

素晴らしい着眼点です!ここを理解すると、ネットワークが「点」から「線」、そして「網(インターネット)」へと繋がる仕組みが完璧に見えてきます。

結論から言うと、「PCから見た出口」と「ルーターから見た出口」は別々に存在し、それらがバケツリレーのように連なっているのが正解です。

今回は、複数のLANをルーターでまとめる際の「デフォルトゲートウェイ(DGW)」の設計図を、シニアエンジニアが詳しく解説します。


1. 【結論】各LANには個別の出口があり、ルーターにもさらに先の出口がある

まず、この複雑な関係をPREP法でズバリ解説します。

  • 結論
    1. 各LANに所属するPCには、そのLANの出口となるルーターのIPアドレスをDGWとして設定します。
    2. ルーター自身にも、さらに外の世界(インターネット等)へ行くための 「ルーターにとってのデフォルトゲートウェイ(デフォルトルート)」 を設定します。
  • 理由:PCは「自分のLANの外」のことはルーターに丸投げし、ルーターは「自分が知らないさらに外」のことは上位のルーターに丸投げする「階層構造」になっているからです。
  • 具体例
    • 1階のPCは「1階の出口」へ。
    • 2階のPCは「2階の出口」へ。
    • ルーターは「マンション全体の出口(インターネット)」へ。
  • 結論(再):デフォルトゲートウェイは、「一歩外へ出るためのドア」の場所を次々に指定していく連鎖のようなものです。

2. 構成図:複数のLANをルーターでまとめる

例えば、1台のルーターに「1階LAN」と「2階LAN」の2つを繋いだとしましょう。

この時、ルーターは2つのLANの境界線に立ち、それぞれのLANに対して「顔(IPアドレス)」を持っています。

設定例

  • ルーターの1階用IP192.168.1.1
  • ルーターの2階用IP192.168.2.1

この場合、各PCの設定は以下のようになります。

デバイス 自分のIPアドレス デフォルトゲートウェイ(設定値)
1階のPC 192.168.1.10 192.168.1.1(ルーターの1階用IP)
2階のPC 192.168.2.10 192.168.2.1(ルーターの2階用IP)

このように、 「自分の所属するネットワーク内にあるルーターの足跡」 を出口として設定します。


3. ルーター自身に設定される「デフォルトゲートウェイ」の正体

さて、質問の2つ目「ルーターに設定されるデフォルトゲートウェイって何?」についてです。

ルーターは、1階LANと2階LANのことは知っていますが、「インターネット(YahooやGoogleなど)」 がどこにあるかは知りません。

ルーターにとっての「出口」

ルーターの設定画面には、通常 「デフォルトルート(Default Route)」 という項目があります。
ここに設定されるのが、「ルーターにとってのデフォルトゲートウェイ」 です。

  • 設定先:プロバイダー(ISP)の装置や、さらに上位にある企業のコアルーターなど。
  • 役割:ルーターが「1階でも2階でもない、知らない宛先(インターネットなど)」へのデータを受け取った時、とりあえずパケットを放り投げる先。

エンジニアの豆知識:0.0.0.0/0
ルーターの設定では、デフォルトゲートウェイのことをよく 0.0.0.0/0 と書きます。「すべての(知らない)宛先はここへ行け」という意味の究極のワイルドカードです。


4. パケットの「バケツリレー」の流れ

1階のPCから、インターネット上のWebサイトを見る時の流れを追ってみましょう。

  1. PC:「宛先はインターネットか。自分のLAN(192.168.1.x)じゃないな。よし、 DGWのルーター(1.1 に渡そう!」
  2. ルーター:「パケットを受け取ったぞ。宛先は…2階LANでもないな。よし、俺の DGW(プロバイダーの装置) に投げよう!」
  3. プロバイダー:「受け取ったぞ。あとは世界のインターネット網に任せろ!」

このように、自分の知らない宛先を 「一つ上の階層」に次々と押し付けていくことで、データは世界中へ届くのです。


5. まとめ:今回の重要ポイント

  • PCの設定:所属するLANごとに、ルーターのそのLAN側のIPアドレスをDGWに設定する。
  • ルーターの設定:さらに外の世界(インターネット等)へ繋がる上位機器のIPを、デフォルトルート(ルーターのDGW)として設定する。
  • ネットワークの鉄則:DGWは必ず 「自分と同じネットワーク(名字が同じ)」 の中にいなければならない。

6. さらに学習を深めるための参考リンク集

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?