30
14

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

AtCoderのレートでTwitterのプロフィールを自動でアップデートしてくれるWebアプリ、AtCoder Twitter Profile Updaterを作った話。

Posted at

はじめに

Twitterで競プロアカウントを運営している方でBioにAtCoderのレートを入れていたりバナー画像をレート遷移グラフに設定している人、それなりにいると思います。
いちいち新しい情報に更新するの面倒ではないですか?
今回はそういう方のためにバナー画像とBioの更新を自動化するツールを作ってみました。

作ったもの 👉 AtCoder Twitter Profile Updater
GitHub 👉 makutamoto/atcoder-twitter-profile-updater

どんなアプリ?

image.png

Twitter認証をしてAtCoderIDを入力するとAtCoderから情報をとってきて自動でプロフィールを更新してくれます。
自動更新を有効にすると毎週月曜日(大体土日にコンテストがあるので月曜日にしました)に自動でデータを更新してくれます。

技術解説

レートとレート遷移グラフの取得

image.png
このWebアプリは上の画像のようにレート遷移グラフを自動取得します。
これはPuppeteerを用いて実現しました。
Puppeteerはいわゆるヘッドレスブラウザというもので、Chromiumをバックグラウンドで起動してページ遷移などの操作やデータ取得、スクショ撮影などをすることができます。
ブラウザをまるまる起動するので重いですが、正確な描画ができるのが特徴です。
Lambdaに日本語フォントが入っていないため、企業コンのタイトルが文字化けするのがたまに傷ですが。(そのうち直します)
image.png
Puppeteerを使ってAtCoderのユーザーページを切り出すと、上のような画像が得られます。
Twitterのバナー画像は1500x500じゃないと勝手に切り取られるので、スケールをして余った背景はそれぞれのレートの色で塗りつぶしています。
このアイデアはこのページを参考にしました。

ちなみに、スケールと塗りつぶしの画像加工はJimpを使っています。
他のライブラリのほうが速いのですが、部分的にネイティブコードが含まれていてLambdaで動くか不安でした。
そのため、全てJavaScriptで書かれているJimpを採用しています。

またレート取得についてですが、レート情報もユーザーページに含まれているため、そこから引っこ抜きました。

Bioの更新

Bioの「AtCoder(レート)」という部分文字列を置換するために正規表現を使いました。
具体的な実装はこんな感じです。

newBio = bio.replace(/AtCoder\(\d*?\)/g, `AtCoder(${rating})`);

フロントエンド

フロントエンドはNext.jsで、React Bootstrapを使って実装しました。
特記することは特にありませんが、Vercelで簡単にデプロイできるので推しです。

バックエンド

今回、はじめてAWSを使ってみました。
構成をGitで管理するためにAWS CDKを使っています。
これはクラウド構成をTypescriptなどのプログラミング言語で記述できるもので、IDEの補間が使えたりクラウド資源をコンポーネント化したりできるので今回便利に使わせていただきました。

具体的な構成は図を作っておいたのでそちらを見て下さい。
image.png

感想

制作に4日ほどかかりました。
特に苦労したのはAppSync関係のセッティングですかね。(Apache Velocityがうまく書けなかった……)
ただ、習得すれば大きな武器になると思うので精進します!

30
14
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
30
14

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?