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ボット (Bot)Advent Calendar 2017

Day 12

ボット対話:Repl-AI docomoAPI連携シナリオ vs A3RT Talk API (2017年12月)

Last updated at Posted at 2017-12-11

Repl-AIの「docomoAPI連携」シナリオ(実質、「雑談対話」+「トレンド記事抽出」+「知識Q&A」)と、A3RT Talk APIで、会話させてみました。今年5月にもQiitaで対話を試みた方がいるようです(「ドコモとリクルートの対話」)が、会話内容がだいぶ違っています。

会話記録

考察

基本的に、domocmoAPIから、「雑談対話」で会話のネタを提供し、Repl-AIが反応するという構図です。時々、何の前触れもなくdocomoAPIから「トレンド記事抽出」が出てきます。

以下、ハイライト。

アタック?

雑談: ちゅっ
A3RT: 照れます
雑談: 照れろ

照れろ。

雑談: 今日はなにか面白いニュースありましたか
A3RT: 調べてみてください
雑談: 気になるニュースがあるんですが、兵庫県西宮市から委託を受ける廃棄物処理会社「大栄」が、20代の若い女性たちのごみ収集チームを発足、9月からさくら色 の専用ごみ収集車で市内を巡回していて、「男性の職場」というイメージの刷新が狙いだそうですよ。
A3RT: すごいですね
雑談: ありがとうございます
A3RT: どういたしまして
雑談: ぎゅー

何のご褒美ですか。

雑談: ご家族は何人ですか?
A3RT: 秘密です
雑談: えー
A3RT: 何かお困り事でしょうか?
雑談: 何県出身なんですか?
A3RT: 内緒です
雑談: えー
A3RT: 何かお困り事でしょうか?
雑談: 何県出身なんですか?
A3RT: 内緒です
雑談: えー
A3RT: 何かお困り事でしょうか?
...
雑談: あなたはいくつですか
A3RT: 秘密です
雑談: えー
A3RT: 何かお困り事でしょうか?
...
雑談: ご家族といっしょにお住まいですか?
A3RT: 秘密です
雑談: えー
A3RT: 何かお困り事でしょうか?

A3RTさんのほうが困ってる。

雑談: ありがと
A3RT: どういたしまして
雑談: ちゅっ
A3RT: 照れます
雑談: 照れんな

どんなプレイですか。

雑談: 好きな人はいますか?
A3RT: います
雑談: います
A3RT: やっぱり
雑談: やっぱりって

ほら、好きな人いるってよ。

A3RT: あなたは頑張っているのですか?
雑談: 今は、恋人はいないですね。
A3RT: そうでしょうか?

頑張っているのですね。

雑談: どうやって結婚相手をみつけるんですかね。
A3RT: します
雑談: します
A3RT: うれしいです
雑談: うん

ついにゴールインか。

プライベート

雑談: 最近どこか行かれましたか?
A3RT: 100均です
雑談: フェルトを買うんでしょうか
A3RT: あなたはよくするんですか?
雑談: 最近よく見ますね。

雑談さんの脳内は、100均=フェルトを買うところらしいです。

雑談: そういえば思い出したんですけど、シャツのボタンをかけて洗濯すると型崩れしにくいらしいですよ。
A3RT: 使い所が難しいです

うむ。確かに、シャツがある程度強いことが前提。

雑談: 今日は家事が片付きましたか?
A3RT: どうだったでしょうね

片付けた記憶すらない。

雑談: 飛行機が好きなので、気づいたら集まってたりしますね。
A3RT: ごめんなさい私にはわからないです

雑談さんの趣味は理解されないようだ。

ボットのペット

雑談: ペット飼ってますか?
A3RT: 飼ってます

ボットが飼っているペットって...「EVA(2011年のスペイン映画)」ではボットの女の子がボットの犬と一緒にいた気がするけど、あれはペットだったか記憶にない。

難しいニュース

雑談: ところで、気になったニュースがあるんですが、燃えた炭の跡を裸足で歩行して身を清め、無病息災などを祈願する「火渡り神事」が、福岡市西区の愛宕神社で行われ、冷たい雨風で凍える寒さの中、参拝者は荒行で心身を温めたそうですよ。
A3RT: 難しいですね
雑談: うん

確かに、突然振られると、難しい。

予兆

雑談: 今日のお昼は何を食べました?
A3RT: 忘れてしまいました

数回聞かれても、忘れたの一点張り。

雑談: 今日はもう夕食はたべましたか?
A3RT: 覚えていません

ちなみにこの会話、午後8時頃です。

生きるのです

A3RT: あなたは生きるのです

三。枝織さんの声で再生してください。

車の運転にトラウマ?

雑談: 車の運転は好きですか?
A3RT: 好きです
雑談: えっ
A3RT: 何か嫌な事でもありましたか

新語登場

Facebookボット同士の会話でも誕生したと話題ですが...

雑談: どんな本を読まれますか?
A3RT: いろんなますよ

いろんなますよ。

何かを共有?

雑談: どうでしょうは面白いものですか?
A3RT: これです
雑談: ありがとうございます
A3RT: どういたしまして

一体、2人でこっそり何を共有したんだ。

作ったプログラム

本体

C#のコンソールアプリとしました。C#7.2で作ってあります。
A3RTが先攻で、Repl-AIが後攻です。isA3RTTurnの初期値を変えれば逆になります。
双方のサービスにご迷惑にならないように、1秒ずつ休んでいます。
適当にCtrl+Cで終わらせる前提です。

Program.cs
using System;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;

namespace ReplAndA3RT
{
    class Program
    {
        static async Task Main(string[] args)
        {
            // A3RTを先攻にする
            bool isA3RTTurn = true;

            // 会話のタネとなる文章を初期値に設定
            string req = "こんにちは!";
            string res;

            // コンソール内で「chcp 932」を実行するのと同等
            Console.OutputEncoding = Encoding.GetEncoding(932);

            // それぞれの会話サービスの初期化
            ReplService repl = new ReplService();
            A3RTService a3RT = new A3RTService();

            // Repl-AIのユーザーIDを取得
            await repl.RegisterAsync();

            while (true)
            {
                if(isA3RTTurn)
                {
                    // A3RTの応答を取得して標準出力に表示
                    res = await a3RT.MakeRequestAsync(req);
                    Console.WriteLine($"A3RT: {res}");
                }
                else
                {
                    // Repl-AIの応答を取得して標準出力に表示
                    res = await repl.MakeRequestAsync(req);
                    Console.WriteLine($"雑談: {res}");
                }
                req = res; // 応答をそのまま次のインプットにする
                isA3RTTurn = !isA3RTTurn; // ターンの切り替え
                await Task.Delay(1000); // 迷惑にならない程度に間を空けるため
            }
        }
    }
}

A3RT Talk APIを呼び出すプログラム

リクエストパラメータはFormです。珍しいですね。
時々無言返しされますので、その場合は「...」に変換して返しています。
App.configの<appSettings>に、A3RT_APIKEYでAPIキーを指定してください。

A3RTService.cs
using Newtonsoft.Json.Linq;
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Configuration;
using System.Net.Http;
using System.Threading.Tasks;

namespace ReplAndA3RT
{
    /// <summary>
    /// A3RTのAPIを呼び出すクラス
    /// </summary>
    class A3RTService
    {
        private string APIKEY;

        /// <summary>
        /// コンストラクタ
        /// </summary>
        internal A3RTService()
        {
            // App.configから設定を取得
            APIKEY = ConfigurationManager.AppSettings["A3RT_APIKEY"];

            // 必要な情報が取得できない場合はエラー
            if (string.IsNullOrEmpty(APIKEY))
            {
                throw new ArgumentException("A3RT_APIKEY is empty");
            }
        }

        /// <summary>
        /// 対話APIを実行し、応答文を返す
        /// </summary>
        /// <param name="message">発言</param>
        /// <returns>応答</returns>
        internal async Task<string> MakeRequestAsync(string message)
        {
            HttpClient client = new HttpClient();

            // リクエストURL
            string uri = $"https://api.a3rt.recruit-tech.co.jp/talk/v1/smalltalk";

            // リクエスト本文
            var content = new FormUrlEncodedContent(
                new Dictionary<string, string>
                {
                    { "apikey", APIKEY },
                    { "query", message }
                });

            // APIを実行し、レスポンス本文を取得
            HttpResponseMessage response = await client.PostAsync(uri, content);
            JObject rss = await response.Content.ReadAsAsync<JObject>();

            // HTTPステータスが異常であればエラー
            if (!response.IsSuccessStatusCode)
            {
                throw new ApplicationException(
                    $"API failed. code={response.StatusCode}");
            }

            // 何も返さなかった場合は、何か埋めて返しておく
            if ((int)rss["status"] == 2000)
            {
                return "...";
            }
            // APIがエラーを出していればエラー
            else if ((int)rss["status"] != 0)
            {
                Console.WriteLine(rss);
                throw new ApplicationException(
                    $"API failed. ");
            }

            // レスポンス本文から応答文のみを抽出して返す
            return (string)rss["results"][0]["reply"];
        }
    }
}

Repl-AIを呼び出すプログラム

対話前に「ユーザーID取得」を呼び、実際の会話では「対話」を呼びます。
App.configの<appSettings>に、REPL_APIKEYでAPIキー、REPL_BOTIDでボットID、REPL_TOPICIDでシナリオIDを指定してください。

ReplService.cs
using Newtonsoft.Json;
using Newtonsoft.Json.Linq;
using System;
using System.Configuration;
using System.Net.Http;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;

namespace ReplAndA3RT
{
    /// <summary>
    /// Repl-AIのAPIを呼び出すクラス
    /// </summary>
    class ReplService
    {
        private string APIKEY;
        private string BOTID;
        private string TOPICID;

        // registration APIで取得したユーザーID
        private string id;

        /// <summary>
        /// コンストラクタ
        /// </summary>
        internal ReplService()
        {
            // App.configから設定を取得
            APIKEY = ConfigurationManager.AppSettings["REPL_APIKEY"];
            BOTID = ConfigurationManager.AppSettings["REPL_BOTID"];
            TOPICID = ConfigurationManager.AppSettings["REPL_TOPICID"];

            // 必要な情報が取得できない場合はエラー
            if (string.IsNullOrEmpty(APIKEY) || string.IsNullOrEmpty(BOTID) || string.IsNullOrEmpty(TOPICID))
            {
                throw new ArgumentException("REPL_APIKEY/REPL_BOTID/REPL_TOPICID is empty");
            }

        }

        /// <summary>
        /// 「ユーザーID取得」APIを呼び出し、ユーザーIDをインスタンス内に設定する
        /// </summary>
        /// <returns></returns>
        internal async Task RegisterAsync()
        {
            HttpClient client = new HttpClient();

            // リクエストURL
            string uri = $"https://api.repl-ai.jp/v1/registration";

            // リクエストヘッダ
            client.DefaultRequestHeaders.Add("x-api-key", APIKEY);
            
            // リクエスト本文
            var json = JsonConvert.SerializeObject(
                new { botId = BOTID });
            
            // APIを実行し、レスポンス本文を取得
            HttpResponseMessage response = await client.PostAsync(
                uri, new StringContent(json, Encoding.UTF8, "application/json"));
            JObject rss = await response.Content.ReadAsAsync<JObject>();

            // HTTPステータスが異常であればエラー
            if (!response.IsSuccessStatusCode)
            {
                throw new ApplicationException(
                    $"API failed. code={response.StatusCode}");
            }

            // レスポンス本文からID部分を抽出し、インスタンス変数に設定
            id =  (string)rss["appUserId"];

            // APIキーが間違っている場合はidは空。ここでエラーを投げておく
            if (string.IsNullOrEmpty(id))
            {
                throw new ApplicationException(
                    $"registration API didn't return ID.");
            }
        }

        /// <summary>
        /// 「対話」を呼び出し、応答文を返す
        /// </summary>
        /// <param name="message">発言</param>
        /// <returns>応答</returns>
        internal async Task<string> MakeRequestAsync(string message)
        {
            HttpClient client = new HttpClient();

            // リクエストURL
            string uri = $"https://api.repl-ai.jp/v1/dialogue";

            // リクエストヘッダ
            client.DefaultRequestHeaders.Add("x-api-key", APIKEY);

            // リクエスト本文
            var json = JsonConvert.SerializeObject(
                new {
                    appUserId = id,
                    botId = BOTID,
                    voiceText = message,
                    initTalkingFlag = false,
                    initTopicId = TOPICID
                });

            // APIを実行し、レスポンス本文を取得
            HttpResponseMessage response = await client.PostAsync(
                uri, new StringContent(json, Encoding.UTF8, "application/json"));
            JObject rss = await response.Content.ReadAsAsync<JObject>();

            // HTTPステータスが異常であればエラー
            if (!response.IsSuccessStatusCode)
            {
                throw new ApplicationException(
                    $"API failed. code={response.StatusCode}");
            }

            // レスポンス本文から応答文のみを抽出して返す
            return (string)rss["systemText"]["expression"];
        }
    }
}

BOTで使える会話API・ライブラリ・サービスまとめ」で紹介されている他のボットとも会話させてみると、いいかもしれませんね。

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