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新しいSharePoint:2026年8月〜10月アップデート

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2026年8月から10月までのMicrosoftの公式案内をもとに、自分の環境で広く試した記録です。
SharePointで資料を共有したり、リストを使ったり、通知を自動化したりすることは、以前からできました。今回気になった点は、SharePointのCopilotに自然言語で指示して、画面やファイルを作り、内容を変更し、通知の仕組みまで設定できることです。

リスト・Excel・CSVと連動するHTML、Site Pagesでの編集・公開、PDFの加工、個人用スキルによるリストへの記録、Teams通知などを取り上げます。
利用できなかった機能は、確認できた範囲を記載しています。

検証日:2026年10月18日

2026年8月から10月までのMicrosoft公式案内

この記事で取り上げる機能に関係する案内を、時系列で整理します。

時期 公式で案内された主な内容
8月 リストと連動するHTMLダッシュボード、Excel・CSVをもとにしたHTML作成、ページのボタンからCopilotプロンプトを実行する機能、チャットへのファイル挿入。8月の公式ブログ
9月 個人用スキル、ライブラリ内の画像分析、Teams通知や承認に関する機能など。9月の公式ブログ
9月30日 Copilot in SharePointの一般提供の展開開始。10月のブログ冒頭で案内されています。一般提供の展開に関する案内
10月 HTMLをSite Pagesで扱う機能、コメントを使ったHTML修正、PDF操作、会話によるバージョン操作、Adaptive Card付きTeams通知、画像生成・編集やサイト分析など。10月の公式ブログ
10月14日 Copilotとエージェントが整理・参照するチームのナレッジベースを、Frontierプレビューとして案内。ナレッジベースの公式ブログ

案内された時期と、自分の環境で利用を確認した時期は別です。この記事は、10月18日時点の検証記録です。

従来と変わる点

画面の作成や資料の加工、リストへの記録、自動化の設定を、SharePointのCopilotとの会話で進められる場面が増えています。今回試した使い方を、対象と結果に分けて整理しました。

やりたいこと 対象 Copilotへの指示の例 できること
データを見やすい画面にする SharePoint上のリスト・Excel・CSV このデータの件数や合計を表示して HTMLを作成する。LiveDataを使って元データを読み取り直し、表示を更新する
PDFを加工する ドキュメントライブラリ内のPDF 2ページ目だけを別のPDFにして ページの抽出・分割・並べ替え・結合を行う
資料の内容を確認する ライブラリ内のファイル・画像 この資料の納入予定日は? この画像の価格と数量は? 指定した資料に基づいて回答する。画像内の文字や数値も読み取る
ファイル一覧に情報を付ける ドキュメントライブラリのファイル一覧 資料の種類を記録する列を追加し、内容から分類して 提案を確認して保存すると、列が追加され、各ファイルの行に読み取った値が入る
メモを決まった手順で記録する チャットに入力するメモと、保存先のSharePointリスト このメモを整理してリストに1件追加して 整理・保存の手順を個人用スキルにし、確認カードを経て新規追加や項目IDを指定した更新を行う
ファイル追加時の通知を設定する SharePointの検証フォルダーとTeams ファイルが追加されたらTeamsへ通知して 条件に合うファイル追加をきっかけに、自動で通知するワークフローを作る
承認依頼やメールを送る 承認対象のファイル、承認者、メールの宛先・本文 このファイルの承認を依頼して。この内容でメールを送って 内容を確認して、その都度、承認依頼やメール送信を実行する

表の「ファイル一覧に情報を付ける」は、ドキュメントライブラリの各ファイルに情報を付けるオートフィル機能です。「メモをリストに記録する」個人用スキルとは、対象も処理も異なります。

このほか、作成済みHTMLの直接編集・公開・復元や、ページのボタンからCopilotを呼び出す操作も試しました。

試した範囲

試したこと 確認できた結果
リスト・Excel・CSVからのHTML生成と変更反映 生成・表示と元データの変更反映を確認。リストはページ内ボタンとブラウザー再読み込みの両方で反映
HTMLを開いたままにした場合の更新 リスト・Excel・CSVの検証用HTMLで約2分ずつ観察。操作なしでは表示は変わらず、更新ボタンで反映
HTMLのSite Pages対応 編集・公開、バージョン履歴からの復元、HTMLフォルダーの取り込みとリンク移動を確認
PDF操作 必要なページの抽出・並べ替え・分割・結合を確認
CSVのバージョン復元 Copilotへの指示と確認カードで復元し、HTMLの表示も元の値へ戻ることを確認
個人用スキル メモ整理とリストへの記録を行うスキルを作成。確認カードを経て新規追加・項目IDを指定した更新を確認
チャットで参照するファイルの指定 ファイルの挿入、資料に基づく回答、引用先の表示を確認
ライブラリ内の画像分析 PNG2枚から見出し・価格・数量を読み取り
HTMLコメントに基づく修正 コメントに書いた見出し・色の変更を、Copilotへの依頼で反映
ページのボタンからCopilotを実行 設定した指示の送信と回答表示を確認
オートフィル 列の追加と一部の値の入力を確認。高度なオートフィルは設定確認まで
Teams通知 ワークフローを作成・修正し、ファイル追加による本人への通知と、指定チャネルへのAdaptive Card通知を確認
承認依頼・メール送信 それぞれチャットで依頼し、本人による承認とメール受信を確認
画像生成・編集、サイト分析 利用できないという回答やエラーで完了せず。Copilot Creditsの設定も確認
専用ナレッジベース Copilotへの依頼と作成メニューを確認したが、専用ナレッジベースは作成できず

以下は、この日の自分の環境で確認した結果です。

1. リストをもとに作成したHTMLに、データの変更は反映される?

SharePointのリストをもとに、Copilotへ日本語で指示してHTMLのダッシュボードを作りました。その後、元のリストの値を変更し、ページ内の更新ボタンとブラウザーの再読み込みで、それぞれ変更が反映されるかを試しました。

HTMLページを作る

検証用に、タイトルと数値列「Amount」を持つリストを用意しました。初期データは、テストAが100、テストBが200、テストCが300。3件で合計600です。

このリストを開き、Copilotに次のように指示しました。

このリスト「HtmlStoryTest_20261018」をもとに、HTMLダッシュボードを作ってください。件数、Amountの合計、タイトル別の横棒グラフ、一覧表を表示し、青緑を基調に見やすくしてください。数値は固定せずLiveDataで読み取り、「最新データを取得」ボタンを付けてください。ページを再読み込みしたときも最新のリストを読み込んでください。同じサイトのドキュメントに「ListStoryDashboard_20261018.html」として保存してください。リストは変更しないでください。

リストからHTMLダッシュボードを作成するようCopilotへ指示

CopilotがHTMLを作成し、同じサイトのドキュメントライブラリに保存しました。

こういうページができました

件数と合計、タイトル別の横棒グラフ、一覧表を備えたページができました。右上には「最新データを取得」ボタンがあります。

最初に生成された更新ボタンには修正が必要でした。修正内容は後述します。下の画面は、修正後に初期データを表示した状態で、3件・合計600になっています。

更新ボタン修正後のHTMLに3件・合計600と棒グラフを表示

値を変更してみました

元のリストで、テストAのAmountを100から900へ変更して保存しました。テストBは200、テストCは300のままなので、合計は1,400になるはずです。

リストのテストAを100から900へ変更

HTMLのページに戻り、ページ内の緑色の**「最新データを取得」ボタンだけ**をクリックしました。このとき、ブラウザーの再読み込みは行っていません。

すると、合計が600から1,400へ変わり、テストAの棒グラフも900になりました。画面では1,400が「1.4K」と表示されています。

ページ内の更新ボタンで合計1,400と棒グラフに反映

ページを再読み込みしても更新できました

次に、元のリストでテストBのAmountを200から700へ変更して保存しました。テストAは900、テストCは300なので、今度の合計は1,900です。

リストのテストBを200から700へ変更

今度はページ内の更新ボタンを押さず、ブラウザーでページを再読み込みしました。

合計は1,400から1,900へ変わり、テストBの棒グラフも700になりました。画面では1,900が「1.9K」と表示されています。

ブラウザーの再読み込みで合計1,900と棒グラフに反映

確認できたこと

状態・操作 テストA テストB テストC HTMLの件数・合計
初期データを表示 100 200 300 3件・600
テストAを変更し、ページ内の更新ボタンをクリック 900 200 300 3件・1,400(1.4K)
テストBを変更し、ブラウザーで再読み込み 900 700 300 3件・1,900(1.9K)

リストの変更は、ページ内の更新ボタンをクリックする方法でも、ブラウザーでページを再読み込みする方法でも、作成済みのHTMLに反映されました。 合計だけでなく、棒グラフと一覧表も更新されています。この2回の値変更では、HTMLを作り直していません。

最初の更新ボタンはCopilotに修正を依頼

最初に生成されたHTMLページでは、「最新データを取得」ボタンを押しても、リストの変更が反映されませんでした。

そこで、もう一度リストの画面に戻り、Copilotにボタンの修正を依頼しました。今度は、Microsoftが公開しているLiveData仕様を参考に、「ka-html-viewer-refreshを使って、ボタンを押したときにSharePoint側へ最新データの再取得を要求するようにして」と、更新方法まで具体的に指定しました。

修正されたHTMLを読み込み直し、リストを初期値へ戻してから、上の「600 → 1,400 → 1,900」を確認しています。

ダッシュボード作成の指示例

修正時に指定した更新方法を含めると、作成時の指示は次のようにまとめられます。

このリスト「対象リスト名」をもとに、HTMLダッシュボードを作ってください。

件数、Amountの合計、タイトル別の横棒グラフ、一覧表を表示し、青緑を基調に見やすくしてください。
数値は固定せず、対象リストのデータをLiveDataで読み取って表示してください。

ページ内に「最新データを取得」ボタンを付けてください。
ボタンを押したときは、公式LiveData仕様の
parent.postMessage({ type: "ka-html-viewer-refresh" }, "*")
を使って、SharePoint側へ最新データの再取得を要求してください。
再取得したデータで、件数・合計・棒グラフ・一覧表を表示してください。

ページを開いたときや、ブラウザーで再読み込みしたときにも、最新のリストデータを表示してください。

同じサイトのドキュメントライブラリに「ListDashboard.html」として保存してください。
元のリストのデータは変更しないでください。

参考にする公式LiveData仕様:
https://github.com/SharePoint/sharepoint-html/blob/main/references/live-data.md

データ連携の仕組み「LiveData」

データ連携に使われているのは、SharePointのHTML表示向けに用意された LiveData です。

HTMLに参照先を指定すると、SharePoint側が閲覧者の資格情報でデータを取得し、HTMLへ渡します。HTML内のJavaScriptは、渡されたデータを集計・表示します。SharePoint公式のLiveData仕様

流れは次のようになります。

SharePoint内のリスト・Excel・CSV
          ↓
SharePoint側がデータを取得
          ↓
HTMLへデータを渡す(LiveData)
          ↓
件数・合計・グラフを表示

今回のデータ参照元と表示先は、同じMicrosoft 365テナント内のSharePointです。外部サービス向けのAPI接続や、独自のデータ取得サーバーを追加せずに表示できました。

このHTML表示環境では、ページ内のJavaScriptから任意のfetchでデータを取得するのではなく、SharePoint側が取得して渡したデータを使います。HTMLのデータ連携と制限

2. ExcelからHTMLページを生成

次は、SharePointに保存したExcelからHTMLダッシュボードを作ってみました。
Data シートに Title と Amount があるシンプルな表です。依頼した内容は次のとおりです。

このExcelファイルをLiveDataで読み取るHTMLダッシュボードを、同じドキュメントライブラリに作成してください。DataシートのTitleとAmountを使って、件数、Amountの合計、タイトル別の棒グラフを表示してください。数値をHTMLに固定せず、ページを開くたびにExcelの最新データを読み取る構成にしてください。元のExcelは変更しないでください。

生成されたHTMLを開くと、3件・合計720 が表示されました。

Excelから生成したHTMLに3件・合計720を表示

その後、Excel for the webでExcel Aの値を変更し、保存済みの表示を確認しました。

Title 変更前 変更後
Excel A 120 600
Excel B 240 240
Excel C 360 360
合計 720 1,200

HTMLをいったん離れて同じURLを開くと、最初は古い値の720が出ました。
少し時間を置き、ブラウザーを再読み込みすると、Excel Aが600、合計が 1.2K(1,200) になりました。

時間を置いた再読み込みでExcel Aが600、合計が1.2Kへ変化

このときは、Excelで保存済みと表示された直後には古い値が出て、少し時間を置いた再読み込みで変更が反映されました。

3. CSVファイルからHTMLを生成してもらう

CSVファイルからもHTMLページを生成できました。今回は件数と合計を確認するためのシンプルなページを依頼しています。

初期値はCSV-Aが10、CSV-Bが20、CSV-Cが30で、3件・合計60でした。CSV-Aを10から40へ変更してHTMLを再読み込みすると、3件・合計90になりました。下の画面は、この変更後の表示です。

CSVの変更を反映したHTMLに3件・合計90を表示

Copilotとの会話からCSVのバージョンを復元する

CopilotにCSVファイルを変更前のバージョン v3.0 へ戻すよう依頼すると、「アイテムの復元」という確認カードが出ました。「復元」を選ぶと、復元が完了しました。

Copilotへの指示でCSVを以前のバージョンへ復元

HTMLを再読み込みして、CSV-Aが10、合計が60へ戻ったことも確認できました。元データであるCSVを復元した結果が、同じHTMLに反映されています。

以前のCSV版を復元した後のHTML

4. HTMLをSite Pagesで編集・公開する

「HTMLファイルを許可する」を確認

ここでは、別途用意していた検証用のリスト連携HTMLを、Site Pagesのページとして使いました。第1節の3件・合計600から始めたダッシュボードとは別のHTMLで、参照先のリストも異なります。

SharePointサイトの「サイトのページ」で、「ファイルの種類」にある「HTMLファイルを許可する」をオンにしました。「作成またはアップロード」から、HTMLページとHTMLフォルダーをアップロードできるようになりました。

検証サイトでHTMLファイルを許可した画面

ドキュメントライブラリにあったHTMLのコピーを別名でアップロードすると、Site Pagesに下書きとして登録されました。元のファイルも残しています。

公式サポートでは、既存HTMLのアップロード・直接編集・公開と、Copilotチャットによる作成・編集で必要なライセンスが分かれています。

Copilotを使う操作にはMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要です。HTMLページの権限とライセンス要件

本文を直接編集し、Copilotでも修正

取り込んだHTMLを、SharePointのページとして編集・公開しました。

本文の見出しは画面上で直接変更でき、説明文の削除はCopilotへの指示で行えました。見出しの変更は、直接編集できることを確認するために試したものです。

編集モードではLiveDataを利用できず、件数と合計が「—」になりました。閲覧画面へ戻るとリストのデータが表示され、公開後も読み取れました。下書きの閲覧画面でも表示を確認しており、データ表示に公開が必須というわけではありません。

5. HTMLを以前のバージョンへ戻せる?

HTMLもSite Pagesで管理するなら、編集を戻せるか気になります。そこで、見出しに目印を付けてから復元してみました。

本文の見出し「Site Pagesでリスト更新を検証」の末尾に「【復元テスト】」を追加して公開したものが、バージョン4.0です。

復元前:見出しに目印を付けて公開したHTML

Site Pagesの一覧から「バージョン履歴」を開き、3.0のメニューで「復元」を選びました。3.0は、説明文の削除と更新ボタンの修正が済んでいる版です。

バージョン3.0のメニューから復元を選ぶ

実際のバージョンは、次のように変わりました。

段階 バージョン 確認した内容
復元先に選んだ版 3.0 目印なし
復元テスト用に公開した版 4.0 見出しに「【復元テスト】」あり
3.0を復元した直後 4.1(下書き) 見出しの目印が消えた
復元した内容を再公開 5.0 目印なしの内容を公開

復元した内容を再公開した後のバージョン履歴

復元先の内容を使った新しい版が作られ、以前の版も履歴に残っていました。
公式の復元手順で説明されている動作とも一致しました。以前のバージョンを復元する手順

再公開したHTMLで更新ボタンを押すと、読み込み時刻が変わり、このHTMLが参照しているリストの 4件・合計2,700 が表示されました。

復元したHTMLで現在のリストの4件・合計2,700を表示

今回復元したのはHTMLファイルの版です。参照先のリストの値は変更されず、復元後も現在のリストデータを読み取っていました。

6. CopilotにPDFの必要なページだけを取り出してもらう

PDF操作は、3ページの検証用PDFから2ページ目の「Pricing」だけを抽出して試しました。

ドキュメントライブラリで対象PDFを選び、次のように依頼しました。

2ページ目「Pricing」だけを抽出し、同じドキュメントライブラリに別のPDFとして保存してください。元の3ページのPDFは変更せずに残してください。

Copilotの処理が完了し、指定した名前のPDFがライブラリに作成されました。開くと「Pricing」だけの1ページになっています。

2ページ目のPricingだけを抽出した1ページPDF

ダウンロードしたファイルでも、抽出結果が1ページであること、本文のテキストが元の2ページ目と一致することを確認しました。SharePoint上の原本も3ページのままで、アップロード前のファイルと一致しています。

スクリーンショット下部の「Page 2 of 3」は、原本に印字されていた文字です。抽出後のPDF自体は1ページでした。

PDFの並べ替え・分割・結合も試す

Copilotに原本を残し、同じ3ページのPDFから別ファイルを作るよう依頼しました。

操作 実ファイルで確認した結果
逆順に並べ替える 3ページ。Schedule → Pricing → Overview
1ページ目と残りに分割する Overviewだけの1ページと、Pricing・Scheduleの2ページ
別PDFを末尾へ挿入・結合する 4ページ。Overview → Pricing → Schedule → Pricing

PDFの並べ替え・分割・結合の作成結果

作成物が全て狙ったページ数・本文・順序になっていることが確認できました。
表示画像も確認し、元のページの内容が保たれていることを確認しました。

7. HTMLフォルダーをまとめてアップロードする

複数のHTMLファイルを、フォルダーごと取り込む機能を試しました。「トップページ」と「詳細ページ」を1つのフォルダーに入れ、Site Pagesへアップロードしました。

2つのHTMLはそれぞれページとして登録され、両方を公開すると、ページ内のリンクで往復できました。HTMLに設定していた相対リンクも、取り込み後に動作しています。

ページ同士はリンク先のURLを指定してもつなげられます。今回同じフォルダーにまとめたのは、フォルダー単位での取り込みと、相対リンクの動作を確認するためです。

公開したHTMLフォルダーのトップページ

相対リンクから開いた詳細ページ

取り込み後の外側のページ名には日本語の文字化けが見られましたが、本文の日本語とリンク移動は正常でした。

8. 個人用スキルで業務メモを整理してSharePointリストへ記録する

メモを整理する手順と保存先を個人用スキルにして、SharePointのCopilotから実行してみました。

今回作ったのは、メモを「概要」「決まったこと」「次の行動」「確認事項」に分け、元の文章と一緒にSharePointリストへ保存するスキルです。新しいメモは1件追加し、修正するときは項目IDで対象を指定します。

リストとスキルを用意する

まず、Copilotに検証用リスト「業務メモ検証_20261018」の作成を依頼しました。標準のTitle列を「件名」として使い、複数行テキストの列を5つ追加しています。

列 記録する内容
件名 メモの件名
概要 メモの背景や状況
決まったこと メモに明示されている合意や決定
次の行動 メモに書かれている、これから行うこと
確認事項 未定・未確認の事項や、内容の矛盾
元メモ 入力した文章。更新時は修正指示も追記

続いて、このリストへの追加・更新を行う個人用スキル memo-to-sharepoint-list-20261018 を作成しました。保存された SKILL.md には、保存先のリスト、列との対応、追加・更新の手順が記載されていました。

業務メモをリストへ記録する個人用スキルを作成

スキルには「担当者や期限を推測で補わない」「書き込み後に項目を読み直して確認する」「更新時は指定していない列を維持する」というルールも入れています。

メモを渡して1件追加する

次のメモで実行しました。

/memo-to-sharepoint-list-20261018
このメモをリストに新規で1件記録してください。
件名:機能検証:社内FAQの見直し
メモ:社内FAQの問い合わせ内容を確認した。パスワード再設定の手順をFAQに追加することを決めた。次に既存の手順書を確認する。担当者と期限は未定。

チャットには「使用済みの個人のスキル」と表示されました。

個人用スキルを指定してメモの新規登録を依頼

Copilotが「アイテムを作成」という確認カードを表示したので、「作成」をクリックしました。

リスト項目の作成前に表示された確認カード

実際のリストを開くと、メモが各列に整理されて保存されていました。項目IDは「1」です。「担当者と期限は未定」という情報もそのまま残っています。

メモが各列に整理され項目ID1として保存されたリスト

項目IDを指定して同じ項目を更新する

次に、項目ID「1」の「次の行動」を変更しました。

/memo-to-sharepoint-list-20261018
項目ID 1 を更新してください。
「次の行動」を「既存の手順書を確認し、FAQに追加する説明文の案を作る。」に変更してください。件名・概要・決まったこと・確認事項は変更しないでください。元メモ欄には、スキルの手順どおり今回の修正指示を追記してください。新しい行は追加しないでください。

今度は「アイテムを更新」の確認カードが表示されました。対象は項目ID「1」、変更する列は「次の行動」と「元メモ」です。「更新する」をクリックしました。

項目ID1の更新内容を確認するカード

リストを確認すると、「次の行動」が指定した文章に変わっていました。件名・概要・決まったこと・確認事項は変わらず、新しい行も追加されていませんでした。

同じ項目の次の行動が指定どおり更新されたリスト

元メモ欄には、最初の文章を残したまま今回の修正指示が追記されていました。

元のメモを残し修正指示が追記された欄

作成した個人用スキルを使い、メモを入力して新規追加し、項目IDを指定して同じ項目を更新できました。 どちらも、チャットへの指示に続いて確認カードのボタンを押して実行しています。

9. チャットで参照するファイルを指定する

Copilotに読ませたいファイルをチャットで指定し、その資料に基づいた回答が得られるかを試しました。

入力欄で / を入力し、候補から検証資料 KnowledgeSource_20261018.txt を選択すると、ファイルへのリンクが入力欄に挿入されました。その状態で「納入予定日だけを教えて」と質問しました。

スラッシュメニューから参照ファイルをチャットへ挿入

回答は、資料に書かれていたとおり「未定」でした。
また、回答の引用リンクから、元のファイルを開けることも確認できました。

10. ライブラリにある複数の画像を分析する

検証フォルダーに、概要ページと価格表を画像化したPNGを2枚追加しました。個別に画像を添付せず、フォルダー内の2枚をまとめて分析するよう依頼しています。元PDFやテキストファイルの代わりに、画像自体を確認するよう指定しました。

結果では「Overview」「Pricing」の見出しが区別され、価格表から 3台・単価1,200 JPY・合計3,600 JPY が読み取られました。画像にない機器名などは「記載なし」でした。

フォルダー内の2枚の画像を分析

11. HTMLのコメントを読んで、Copilotに修正してもらう

ドキュメントライブラリでCSV用HTMLをプレビューし、画面右上の吹き出しアイコンから「コメント」を開きました。右側に表示されたコメント欄に、見出しと文字色の変更を書きました。

表示中の見出し「CSV集計」を「CSVの変更反映を検証」に変更してください。
見出しの文字色を濃い青にしてください。
CSVの参照先、件数・合計の計算、更新動作は維持してください。

HTMLファイルに付けた修正コメント

次にCopilotへ「このHTMLファイルに付けたコメントを読み、コメントで指摘した点を修正して、更新した版を表示してください」と依頼しました。変更内容をチャットへ書き直していません。

更新されたHTMLでは、見出しと濃い青の文字色が反映され、3件・合計60 も表示されたままでした。

コメントどおりに見出しと文字色が変わったHTML

HTMLファイルに付けたコメントをCopilotに読ませ、その内容に沿って見出しや文字色を修正できることが確認できました。

修正案をコメントに残し、レビューや確認を済ませてから、Copilotに反映を依頼する使い方ができそうです。今回も、コメントを書いた後にチャットで修正を依頼して実行しました。

12. ページのボタンからCopilotを呼び出す

標準のSharePointページに「ボタン」Webパーツを追加すると、アクションに 「Copilot in SharePointを開く」 を選べました。ボタン名を「未決事項をCopilotで確認」にし、次の指示を設定しました。

このページに書かれた未決事項を3点以内で日本語で説明してください。
記載がない内容は推測しないでください。

ボタンWebパーツにCopilot用プロンプトを設定

公開したページでボタンを押すと、この指示がチャットへ送られ、ページにある未決事項をもとに回答しました。

このときは、別に作成していた要約用の個人用スキルも使用されていました。第8節のリストへ記録するスキルではありません。公式には、指示の目的に合うスキルをCopilotが自動で読み込むと説明されています。ボタンに設定したのは上記のプロンプトで、特定のスキルを指定したわけではありません。スキルの実行方法

ページのボタンから実行されたCopilotの回答

ページを見る人が毎回プロンプトを入力せず、ボタンから決まった確認を始められるところが便利そうです。

13. Copilotにファイル一覧の列追加と、値の入力を頼む

ここでいう「列」は、ドキュメントライブラリのファイル一覧に表示する項目です。列自体はライブラリに追加され、対象ファイルごとの行に値が入ります。このオートフィル機能の対象はドキュメントライブラリで、SharePointのリスト全般を対象にした機能ではありません。

Copilotとの会話で列名や読み取りたい情報を指定し、提案を確認して保存すると、列の追加から文書の内容に基づく値の入力まで行えます。会話で指定するのは「何を読み取るか」で、入力する値はファイルの内容から取得します。オートフィル列の作成・入力の公式手順

ライブラリのCopilotから「オートフィル列の作成」を選び、整理用の列を提案してもらいました。今回は、カテゴリ、検証日、検証状態の3列が候補として出ました。

オートフィル列の提案と値のプレビュー

「すべて保持」で保存すると、ライブラリに列が追加されました。価格表のPNGには Pricing、架空の業務メモには本文中の Draft が入りました。一方、Not found になったファイルも多く、分類や抽出の精度が十分かは別途確認が必要です。日付はプレビューに出ましたが、保存後の列では値を確認できなかったため、日付抽出の保存成功には数えていません。

オートフィル列を保存したライブラリ

公式手順には対象言語や列の種類などの条件もあります。今回の抽出対象は英語の検証資料です。オートフィル列の要件と制限

「高度なオートフィル」は何が違う?

通常のオートフィルは、文書の内容から情報を抽出し、ライブラリの列へ入力する機能です。高度なオートフィル(Advanced Autofill)は、Copilot Creditsを使って処理能力を追加し、文書をより速く処理するための機能と案内されています。文書をまとめて処理したい場面が想定されます。「高度」という名称だけで、抽出の精度が上がると受け取ることはできません。

利用にはCopilot in SharePointの従量課金が有効な組織で、サイト管理者がクレジットをサイトへ共有する設定が必要です。高度なオートフィルの公式説明

実機の「サイトAI」には 「高度なオートフィル列のクレジットを共有する」 という項目がありました。私の環境ではオフのため、今回は設定確認までです。高度なオートフィルを使った処理や、速度の比較は行っていません。

高度なオートフィルのクレジット共有はオフ

14. Copilotへの指示でTeams通知、承認、メール送信

SharePointのCopilotへの指示で、Teams通知の設定、ファイルの承認依頼、メール送信をそれぞれ試しました。

今回、繰り返し自動で動くワークフローを作ったのはTeams通知です。承認依頼とメール送信は、その都度チャットで依頼して実行しました。 ファイル追加から承認・メールまでを一続きに自動化した検証ではありません。

試したこと 実行のきっかけ 今回の動き
Teams通知 条件に合うファイルが追加されたとき 登録したワークフローが自動実行される
承認依頼 チャットで依頼し、確認カードで作成を確定したとき 指定したファイルの承認依頼を1回作成する
メール送信 チャットで依頼し、送信前の内容を確認して送信したとき 指定したメールを1回送信する

ファイル追加をTeamsへ通知するワークフローを作成

Copilotに、検証フォルダーへ指定したテストファイルが追加されたら、自分のTeamsチャットへ通知するよう依頼しました。作成時には標準搭載の sharepoint-automation スキルが使われていました。

初回は条件が合わず通知されなかったため、Copilotに条件の修正を依頼しました。保存後にファイルを追加し直すと、実行履歴が成功となり、自分のTeamsチャットに通知が届きました。

テスト通知ワークフローの成功履歴

自分とのチャットに届いたTeams通知

Copilotとの会話から承認依頼する

架空データのテキストファイルを対象に、自分を承認者とする依頼を作るよう、Copilotに指示しました。対象ライブラリの承認機能が無効だったため、有効にしてから再試行しています。

確認カードで作成を確定すると、承認依頼が作られました。その依頼を自分で承認し、履歴に「承認済み」と承認時刻が記録されることを確認しました。

本人が承認した履歴

なお、その後にオートフィルでファイルの列情報を更新すると、一覧の承認状態は「未送信」に戻りました。ここでは、承認した時点の操作と履歴を確認しています。

メール送信をチャットで依頼し、プレビューで確認

宛先を自分、件名を「SharePoint機能検証 20261018」とし、テスト用の本文を指定して送信を依頼しました。送信前のプレビューで宛先・件名・本文を確認してから送信し、自分のメールボックスで受信も確認できました。

自分宛てテストメールの送信前プレビュー

Copilotで、チャネルへAdaptive Cardを送るワークフローを作る

Adaptive Cardは、見出し・項目・ボタンなどをまとめて表示するカードです。
10月の公式案内には、SharePointのCopilotへ自然言語で指示して、ファイル追加をきっかけにカードをTeamsへ投稿するワークフローを作る例があります。
10月の公式案内

Copilotへの指示による作成・条件修正から、ファイル追加による自動送信、カードの受信まで確認できました。

依頼した内容は次のとおりです。

  • 対象:Contoso ITの「ドキュメント」ライブラリ内にある検証用フォルダー。
  • きっかけ:そのフォルダーに新しいファイルが追加されたとき。
  • 投稿先:検証用チームの「Copilotからのカード通知検証」チャネル。
  • カード:見出し、検証用と分かる本文、ファイル名、作成者、作成日時。
  • ボタン:追加されたファイルを開く。

最初はファイル名でも限定しようとしましたが、Copilotから条件に使えないという回答があり、フォルダー内の新規ファイルを対象にしました。後で確認したトリガー出力にはファイル名も含まれていたため、ファイル名の条件指定ができないかどうかははっきりわかりません。

Copilotが設定案を示したあと、作成を指示すると「作成・有効化しました」と応答がありました。

Copilotがチャネル宛てカード通知フローを作成・有効化

初回は、フローに設定されたフォルダーのパスと、ファイル追加時に返されたパスの表記が合わず、カードが届きませんでした。実行履歴で値を確認し、Copilotに条件を修正してもらいました。

条件修正後にファイルを追加するとカードが届いた

修正後、AdaptiveCard_CopilotChannel_Retry_20261018.txt を新規アップロードしました。

条件修正後に新しい検証ファイルを追加

ファイル追加をきっかけにフローが自動実行され、カード投稿まで成功しました。

Copilotが作成・修正したフローの実行成功

Teamsの指定チャネルにも、Adaptive Cardが届きました。追加したファイル名、作成者、作成日時と、「対象ファイルを開く」ボタンが表示されています。

指定したTeamsチャネルに届いたAdaptive Card

「対象ファイルを開く」ボタンを押すと、今回追加したファイルのSharePoint URLが開きました。ただし、テストに使ったテキストファイルの日本語本文は文字化けしていました。リンク先への遷移は確認できました。

カードのボタンで対象ファイルへ移動した画面(日本語本文に文字化け)

また、カード内の作成日時は 10/18/2026 04:29:29 で、日本時間の13:29:29へ変換されていませんでした。業務で使う際は、日時の表示形式も指定して確認したいところです。

本人宛ての通常通知、チャネル宛てのカード通知ともに、検証後はワークフローをオフにしました。

15. 画像生成・編集、サイト分析はどうだった?

第10節の画像に書かれた内容の読み取りに加え、新しいPNGの生成と、既存PNGの背景変更も依頼しました。しかし、利用できないという回答で完了せず、新しい会話での再試行でも画像生成はエラー、画像編集は利用できないという回答でした。

サイト分析は、過去7日間の閲覧数などの集計を依頼しましたが、「分析機能が使えない」という回答でした。

画像編集・サイト分析・外部連携の確認結果

画像生成・編集とサイト分析にはCopilot Creditsの設定が必要

公式の利用開始ガイドでは、画像生成・編集とサイト分析には、Microsoft 365 Copilotライセンスに加え、Copilot Creditsを利用するための設定が必要と案内されています。Copilot in SharePointの利用条件

私の環境では、Credits用の既定の支出ポリシーが有効になっていないことを確認しました。有効化しての再検証はしていないため、今回のエラーの原因がこの設定だけだったとは判断していません。

16. チームのナレッジベースは、既存資料の参照と何が違う?

10月14日に案内されたチームのナレッジベースは、複数の資料をもとに情報を整理し、相互リンクのあるMarkdownの記事として専用ライブラリに保存する仕組みです。人が読めるほか、Copilotやエージェントも参照できます。Frontierプレビューとして案内されています。公式のナレッジベース紹介

SharePointにあるファイルや手順書をCopilotから参照する使い方は、以前からありました。専用ナレッジベースでは、複数の資料からチームで共有する知識をまとめ、継続して編集・参照できる形で保存することが想定されています。例えば、手順書や問い合わせ記録をもとに、「アカウントの申請方法」や「よくある質問」といったテーマ別の記事にまとめるイメージです。

比較する点 既存資料をそのまま参照する使い方 専用ナレッジベース
情報の単位 個々のファイルや手順書 テーマ別に整理され、互いにリンクされた記事
情報の整理 元の資料の構成を使って探す・読む・質問する 複数資料から整理した手順やFAQを共有・編集する
Copilotへの依頼 資料の内容について質問する ナレッジベース内の記事の作成・更新や、その内容についての質問を依頼する

私の環境でもCopilotへの依頼と、「新規」「ビルド」の作成メニューを確認しましたが、専用ナレッジベースは作成できませんでした。

試してみて感じたこと

今回、自分の環境では、Copilotに日本語で依頼してHTMLやPDFを作成・加工し、個人用スキルでメモをSharePointリストへ記録できました。HTMLの編集・公開・復元、画像からの読み取り、ファイル一覧への列追加も試せました。

通知については、ファイル追加をきっかけにTeamsへ自動通知するワークフローを、Copilotへの指示で作成・修正できました。承認依頼とメール送信は、その都度チャットで依頼し、確認してから実行する使い方です。

用途としては、価格や件数などの数値を見やすい画面にする、長いPDFから配布するページだけを取り出す、問い合わせ対応のメモを決まった形式でリストへ記録する、新しい資料へのリンクをTeamsへ届ける、といった使い方が考えられます。

以前から行っていた情報共有や資料整理、自動化に対して、「こう作りたい」「こう処理したい」と自然言語で依頼できる場面が増えています。日々の仕事の進め方を変えていくプラットフォームとしての可能性をますます感じます。

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