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Office のデータベースエンジン

Last updated at Posted at 2024-08-19

はじめに

Office 製品が採用しているデータベースエンジンは、大きく 2 つ存在します。
この 2 つの概要と、注意点を書きなぐっておきます。

スクリーンショット 2024-08-17 091717.png

Jet

  • Joint Engine Technology (共同エンジン技術) の頭字語
  • Jet のバージョンは 4.0 まで存在している
  • 32 ビット版のみ存在 (このため、64 ビットのアプリケーションでは使用することができない)
  • Microsoft Data Access Components (MDAC) のコンポーネントとしてダウンロードできた
  • OLEDB を使用する場合は、ConnectionString プロパティの Provider 引数に Microsoft.Jet.OLEDB.4.0 と設定する (Provider に指定する数字部分は、Jet のバージョン)
  • 今は (たぶん)、単体でダウンロードするすべがない

ACE

  • 当初は Office Access Connectivity Engine (ACE) と呼ばれていた
  • 現在は Access データベースエンジン
  • ただなぜか、省略する場合はいまだに ACE と書かれている。(たまに ADE と書かれているので紛らわしい)
  • Jet エンジンと下位互換がある
  • 32 ビットと 64 ビットの両方がある
  • Office 2007 から登場
  • ACE のバージョンは 12.0 から始まる (Office 2007 の内部バージョンが 12.0 に起因していると思う)
  • Office のバージョンとともに、ACE のバージョンも 15.0、16.0と上がっていく
  • ただし接続文字列は 12.0 のまま (accdb 形式のファイルバージョンが 12.0 だから?)
  • OLEDB を使用する場合は、ConnectionString プロパティの Provider 引数に Microsoft.ACE.OLEDB.12.0 と設定する (Provider に指定する数字部分は、ACE のバージョンではないので注意)
  • Access Database Engineの再頒布可能コンポーネントや、Access Runtime をインストールすることで、ACE を使用することができる

Office をインストールしている端末に、Access Database Engine や Access Runtime をインストールする場合は、一般的な Office 製品の共存ルールに従う必要があります。
たとえば、同じビットをインストールする必要があります。
なお、Access Database Engine 2016 は、MSI 形式でインストールします。
よって、 C2R 形式である Office 2019 以降とは共存できません。
この場合、Access Runtime をインストールする必要があります。
ただし、Office 製品をインストールすると、ACE ももれなくインストールします。
このため、Office を使用している環境では、Access Runtime を導入する必要はないと思います。

参考資料

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