この記事について

この記事は、GmailAPIを用いた最も一般的なメール送信について、忘れたとき用のために、私的に残しておくものになります。

Client-Secretファイルのダウンロード

Google API Consoleにログインして、プロジェクトを選択します。
GmailAPIを有効にします。
左側のメニューで、「認証情報」をクリックします。
「認証情報を作成」をクリックし、「OAuth クライアントID」を選択します。
必要に応じて、アプリケーションの種類を選択して、必要な情報を入力します。
「作成」をクリックすると、JSONファイルがダウンロードされます。
JSONファイルをプロジェクトの適切なディレクトリに保存します。

Tokenの取得について

前章で取得したクライアントファイルを準備してください。
（サンプルコードの中では、"client_secret.json"を使用しています）
まずは、token.jsonを取得します。
token.jsonは、Gmail APIを使用するためにOAuth 2.0認証フローを通過した後に、アクセストークンやリフレッシュトークンを保存するためのファイルです。

from google_auth_oauthlib.flow import InstalledAppFlow

SCOPES = ['https://mail.google.com/']

flow = InstalledAppFlow.from_client_secrets_file(
   './client_secret.json', SCOPES)
creds = flow.run_local_server(port=0)

with open('token.json', 'w') as token:
   token.write(creds.to_json())

このコードを実行すると、ブラウザのOAuth認証画面が立ち上がり、対象のグーグルアカウントを選択して、認証をしてください。

メール送信

上の章すべが終了したら、ようやく準備完了になります。
正しく処理ができているのなら、対象ディレクトリに"token.json"が生成されていると思います。
今回のプログラムは関数化して、呼び出し処理ができるようにしたいと思います。

モジュールのインポート

from google.oauth2.credentials import Credentials
from googleapiclient.discovery import build
from email.mime.text import MIMEText
import base64

文字列をbase64に変換する関数

def message_base64_encode(message):
    return base64.urlsafe_b64encode(message.as_bytes()).decode()

メール送信用関数の作成

送信元のメールアドレスの部分は書き換えてください。

def mail_post(mail_text, mail_to, title):
    scopes = ['https://mail.google.com/']
    creds = Credentials.from_authorized_user_file('token.json', scopes)
    service = build('gmail', 'v1', credentials=creds)

    message = MIMEText(f'{mail_text}')
    message['To'] = f'{mail_to}'
    message['From'] = '送信元のメールアドレス'
    message['Subject'] = f'{title}'

    raw = {'raw': message_base64_encode(message)}
    service.users().messages().send(
        userId='me',
        body=raw
    ).execute()

メール送信用関数の実行

mail_text = "メール本文の内容"
mailaddress = "example@example.com"#送信先のメールアドレス
mail_title = "メールのタイトル"
mail_post(mail_text, mailaddress, mail_title)

すべての工程をまとめた、コード

tokenの取得は1箇所でまとまっているのでスキップします。

from google.oauth2.credentials import Credentials
from googleapiclient.discovery import build
from email.mime.text import MIMEText
import base64

def mail_post(mail_text, mail_to, title):
    scopes = ['https://mail.google.com/']
    creds = Credentials.from_authorized_user_file('token.json', scopes)
    service = build('gmail', 'v1', credentials=creds)

    message = MIMEText(f'{mail_text}')
    message['To'] = f'{mail_to}'
    message['From'] = '送信元のメールアドレス'
    message['Subject'] = f'{title}'

    raw = {'raw': message_base64_encode(message)}
    service.users().messages().send(
        userId='me',
        body=raw
    ).execute()

mail_text = "メール本文の内容"
mailaddress = "example@example.com"#送信先のメールアドレス
mail_title = "メールのタイトル"
mail_post(mail_text, mailaddress, mail_title)

最後に

ファイルの送信や、HTML形式のメール送信などもできるので、参考にしてみてください

参考

Gmail API の概要