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PMBOK 第7版 プロジェクト・マネジメントの12原則(Principles)

Last updated at Posted at 2025-10-26

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はじめに

以前記載した「PMBOK 第7版をもっとラフに理解してみる」の続きです。
今回は「プロジェクト・マネジメントの12原則」についてまとめたいと思います。

12原則(Principles)

No. 原則 内容(ざっくり要約)
1 チームを尊重し関係を築く 信頼関係が成果を生む
2 顧客価値にフォーカスする 「何を作るか」より「なぜ作るか」
3 リーダーシップを発揮する 指示だけでなく導く
4 チームの適応性と柔軟性を育てる 状況に応じた変化対応力
5 システム思考を活用する プロジェクトを全体で考える
6 リスクを積極的に扱う 不確実性をチャンスに変える
7 情報に基づく意思決定 感情よりデータを重視
8 関係者と連携し続ける ステークホルダーは味方に
9 価値を継続的に提供する 小さく届けてフィードバックを得る
10 品質に責任を持つ 「とりあえず納品」はNG
11 組織に適応したアプローチを取る 型にこだわらず柔軟に
12 継続的に改善する 昨日より今日、今日より明日よくする

01. チームを尊重し関係を築く(信頼関係が成果を生む)

スチュワードシップ(信頼される責任者であれ)。
「プロジェクトを任せて大丈夫」と思われる存在になること。

  • 曖昧なことを曖昧なままにしない
  • 判断の根拠を言語化する
  • 誰かのせいにしない

現場で言うと
→「この人に任せとけば、まぁ大丈夫だろ」の“安心感”づくり。

02. チームの適応性と柔軟性を育てる(状況に応じた変化対応力)

チーム(協働する環境を作る)。
強いチームは “命令でなく、共通目的で動く”。

  • チームが安心して議論できる空気を作る(心理的安全性)
  • 情報は隠さずオープンに
  • 成果の功績はチームへ、失敗の責任はリーダーが引き取る

現場で言うと
→「言ってくれてありがとう」と言える人が強い。

03. 関係者と連携し続ける(ステークホルダーは味方に )

ステークホルダー(期待値コントロール)。
合意・理解・納得の差を可視化し、ズレを小さく保つ。

  • 「相手がどう思っているか」を定期的に確認する
  • “説明した” ではなく “伝わった” かが重要

現場で言うと
→ 期待値調整は 早く・こまめに・軽く。

04. 顧客価値にフォーカスする(「何を作るか」より「なぜ作るか」)

価値(アウトプットよりアウトカム)。
「作ったもの」ではなく、「発生する成果」こそ価値。

  • NG: 要件を満たしてるからOK
  • OK: 利用され、効果が出て初めて成功

現場で言うと
→ 仕様を守るより、「本当に使われるか?」を常に問う。

05. 情報に基づく意思決定(感情よりデータを重視)

システム思考(全体で見る)。
部分最適に陥らず “影響範囲” と “因果” を見る。

例)
バグ対応が遅い → ×エンジニアが悪い
→ ○レビュー手順、キックオフ、優先度管理の問題かもしれない

現場で言うと
→ 「この問題の根っこは何?」と聞ける人が強い。

06. リーダーシップを発揮する(指示だけでなく導く)

リーダーシップ(導く力)。
求められているのは 管理係ではなく、意思決定する人。

  • 現場の状況を見て判断する
  • 判断理由を透明に説明する
  • 時に「決めて、引っ張る」

現場で言うと
→ 優しさと決断力はセットである。

07. 組織に適応したアプローチを取る(型にこだわらず柔軟に)

テーラリング(手法は“選ぶ”もの)。
ウォーターフォール / アジャイル / ハイブリッド を状況で設計する。

  • 不確実性が高い → 小さく検証型
  • 仕様が固まっている → 合意形成型

現場で言うと
→ 「何を使うか」ではなく「なぜそうしたか」が説明できれば勝ち。

08. 品質に責任を持つ(「とりあえず納品」はNG)

品質(はじめから作り込む)。
最後にテストして品質を作るのは“遅い”。

  • 要件 → 設計 → 実装 → テスト
    • 全工程での品質保証が必要

現場で言うと
→ 品質は「文化」であって「作業」ではない。

09. 価値を継続的に提供する(小さく届けてフィードバックを得る)

複雑性(制御不能=前提)。
プロジェクトは 人と変化 で成り立つ → 複雑性は避けられない。

  • 変化点が増えたら“整理”の時間を入れる
  • 予測できないことは「ある前提」で準備する

現場で言うと
→ カオスが来ても、慌てず脈を取れ。

10. リスクを積極的に扱う(不確実性をチャンスに変える)

リスク(良い変化も悪い変化も含む)。
リスク =「悪」ではなく 変動の幅。

  • 負のリスク 例: バグ、遅延、仕様変更
  • 正のリスク 例: 成果物が予想より高性能、コスト削減

現場で言うと
→ リスクは「管理するもの」ではなく「使いこなすもの」。

11. システム思考を活用する(プロジェクトを全体で考える)

適応(変化に応答する)。
計画は「守るもの」ではなく「更新するもの」。

  • 定例で状況を見て“今の計画が最適か”を見直す

現場で言うと
→ 「計画を直せる人」が強い。

12. 継続的に改善する(昨日より今日、今日より明日よくする)

学習(学んで進化し続ける)。
ふりかえりは “反省” ではなく “進化” の儀式。

  • KPT
  • YWT
  • レトロスペクティブ

現場で言うと
→ 経験は、振り返って初めて“資産”になる。

おわりに

頭ではわかっているけど、現実では耳が痛い事ばかりですね。
自身のプロジェクト振り返りとして、チェックリストにすると良さそう


参考(感謝)

  • AIに壁打ちしながら
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