本記事について
備忘を兼ねつつインストール手順をまとめておく。
ぶっちゃけZabbixのダウンロードページでもコマンド等記載があるが、本記事で少し補足する。
https://zabbix.com/jp/download
参考サイト様:https://tech-mmmm.blogspot.com/2024/06/zabbix-70almalinux-9postgresql.html
↑こちらのサイト様ではZabbixのWeb画面に入ってからの初期設定の画面キャプチャもあるのでおススメです
構築環境
VMware上に仮想マシンとして展開
項目 | 設定値 |
---|---|
OS | AlmaLinux 9.4 |
CPU | 2vCPU |
メモリ | 16GB |
DB | PostgreSQL 13.14 |
WebServer | Apache 2.4.57 |
Zabbix | Ver.7.0 |
インストール手順
ひとまずOSをインストールする。設定値は任意で。
dnf upgradeで全パッケージを最新化しておく。
以下コマンドでSELinuxが動いてるか確認。
getenforce
表示がEnforcingの場合は動いてるので、以下ファイルを編集。
# /etc/selinux/config
SELINUX=enforcing ← disabledに変更
もう一度確認し、Disableと出力されればSELinuxの停止はOK。
ポート空けとか面倒なら、firewalldも切っておく。
PostgreSQLをインストールする。導入するZabbixのバージョンがサポートしているバージョンのものを入れるべし。
dnf install postgresql-server postgresql-contrib
DBの初期化を実施。
postgresql-setup initdb
postgreの認証方式をmd5に修正する。
# /var/lib/pgsql/data/pg_hba.conf
# "local" is for ...
local all all peer ← peerをmd5に変更
# IPv4 local connections:
host all all ident ← identをmd5に変更
# IPv6 local connections:
host all all ident ← identをmd5に変更
必要に応じて以下ファイルを編集する。
# /var/lib/pgsql/data/postgresql.conf
shared_buffers = 128MB ← 共有メモリバッファの容量、OS割り当てメモリの25%ほどを充てておく
checkpoint_timeout = 5min ← 5分は短いみたいなので、30minへ変更
max_wal_size = 1GB ← こちらも少し増加させておく
postgreSQLを再起動&自動起動設定
systemctl restart postgresql
systemctl enable postgresql
Zabbix7.0をインストールする。
rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/7.0/alma/9/x86_64/zabbix-release-7.0-3.el9.noarch.rpm
dnf clean all
dnf install zabbix-server-pgsql zabbix-web-pgsql zabbix-apache-conf zabbix-sql-scripts zabbix-selinux-policy zabbix-agent
EPELリポジトリを導入している場合、エラーが出てインストールできない。
その場合は以下ファイルでzabbix関係のパッケージをEPELからダウンロードしないように設定する。
# /etc/dnf/dnf.conf
[epel]
excludepkgs=zabbix*
Web管理画面の言語を英語や日本語にしたい場合は以下パッケージもインストールする。
dnf install glibc-langpack-en zabbix-web-japanese
PostgreSQLでZabbix用のユーザとDBを作成する。
su - postgres -c "psql -c \"create user zabbix login encrypted password '[password]'\""
su - postgres -c "createdb -O zabbix zabbix"
ZabbixDB初期化用SQLファイルの流し込みを行う。echoの結果が0ならOK。
zcat /usr/share/zabbix-sql-scripts/postgresql/server.sql.gz | sudo -u zabbix psql zabbix > /dev/null
echo $?
0
Zabbixを起動&自動起動設定。
systemctl restart zabbix-server zabbix-agent httpd php-fpm
systemctl enable zabbix-server zabbix-agent httpd php-fpm
以下URLにアクセスし、ZabbixのWeb管理画面へ接続する。
http://(Zabbixサーバのホスト名 or IPアドレス)/zabbix/
画面に表示される指示に従って初期設定を完了する。
- デフォルトの言語は「日本語(ja_JP)」を選択する。
- 前提条件のチェックですべて「OK」のステータスとなっていることを確認する。
- 「データベース接続設定」では以下を設定する。
・「データーベーススキーマ」は、空欄。
・「パスワード」は、事前に設定したZabbixユーザのパスワードを入力。
・「データベース接続のTLS暗号化」は、任意でチェックを入れる。同一サーバにDBがあるなら特に不要かと思う。 - 「設定」では以下を設定
・「Zabbixサーバー名」は任意の名前を設定する。サーバのホスト名とかでいいと思う。
・「デフォルトのタイムゾーン」はAsia/Tokyoを選択。
・「デフォルトのテーマ」は好みで選択する。 - 「設定パラメータの確認」で設定項目に問題ないことを確認する。
初期設定が完了するとログイン画面が表示される。初期アカウントは以下となる。
・ID:Admin
・Password:zabbix
管理画面が表示されればZabbixの初期設定は完了となる。