下手にFlutterが書けるようになったあまり、個人開発をSwiftで書くべきかというAppleへの信者心を試されている者です。
普段業務は Cursor でFlutterを書いているのですが、「個人開発くらいSwiftで書きたい!」と思いCursorでSwiftが書けないか挑戦しました。
が、
まぁなんとも書きにくい。
XcodeでCursorみたいなことができないか、と探してみると・・・あるじゃないかですか。
Alex Sidebar
一言で言うと「CursorみたいにAIが使えるSideBarをXcodeにつけてみた」もののようです。
(正確にはXcodeの右側に常に追従するようにしてみた)
サイトを見る限りCursorに近いことができそう。
Select text in Xcode and instantly chat with it. Just like Cursor.
公式も言ってました。
料金体系はほぼCursor。
Perplexity Deep Reserch にCursorと比較してもらいました。
Perplexity Deep Reserchの回答
# AIエディタCursorとAlex Sidebarの比較分析
近年、AIを統合した開発ツールが急速に進化する中、CursorとAlex Sidebarが特に注目を集めている。両ツールは開発者の生産性向上を目的としながらも、アプローチ方法と機能設計に明確な差異が見られる。本報告では公式ドキュメントとユーザー評価を基に、無料版機能・有料版機能・AIモデル・使用制限・料金体系の5観点から詳細な比較分析を行う。
## 基本アーキテクチャの違い
CursorはVisual Studio Codeを基盤としたAI統合型エディタとして設計されており、コード補完や自然言語指示による編集機能を中核とする[1][3]。対するAlex SidebarはXcode専用プラグインとして開発され、IDE内でのAI支援に特化した機能セットを提供する[2]。この根本的な設計思想の違いが、後述する各機能の差異に直結している。
## 無料版機能の比較
Cursorの無料版では、基本的なタブ補完機能とコードベース解析機能が利用可能である。ユーザー評価によれば、コードコンテキストを理解した補完提案が25%の確率で正確に意図を先読みするという[1][3]。特にマークアップ修正の自動提案機能が開発者から高く評価されており、Wes Bosは「マークアップの不整合を検知し他要素との整合性を保つ修正案を提示する」と述べている[1][3]。
Alex Sidebarの無料版では月50回のチャットメッセージと5回のコード適用が可能で、DeepSeek R1モデルの無制限利用が特徴的である[2]。画像ドラッグ&ドロップによるコード生成やセマンティックファイル検索など、特定の先進機能は無料版でも利用可能だが、回数制限が設けられている点がCursorとの主要な差異と言える。
## 有料版機能の拡張性
Cursorの有料版ではGPT-4レベルの高度なAIモデルへのフルアクセスが可能となり、無制限のタブ補完とコード適用が特徴である[1][3]。ユーザーレポートによると、Shadow Workspacesと呼ばれるカーネルレベルのフォルダプロキシ機能により、AIがコード変更を安全に反復できる環境が提供される[1][3]。InstacartのBen Bernardは「生産性が2倍以上向上した」と報告している[1][3]。
Alex Sidebar Pro版ではClaude 3.5 Sonnetモデルが月500メッセージまで利用可能となり、音声入力機能とGitコミット自動生成が追加される[2]。特筆すべきは「エージェントモード」の導入で、ユーザーが能動的に指示を出す必要なくAIが作業を進行する点である。料金体系が柔軟なトップアップ制を採用しており、超過分は$9/250メッセージで追加購入可能な点がCursorの固定料金制との明確な差異となっている[2]。
## 使用可能AIモデルの比較
Cursorは独自開発のAIモデルに加え、GPTシリーズの統合を公式に表明している[1][3]。ユーザー設定によりモデルの切り替えが可能で、Andrew McCalipは「独自モデルの反応速度が特に優れている」と指摘している[1][3]。コードベース全体の解析機能は独自モデルに依存しており、Alex MacCawが「プロジェクトREADMEの自動生成がコード解析精度の高さを実証した」と評価している[1][3]。
Alex SidebarではDeepSeek R1とClaude 3.5 Sonnetのデュアルモデル構成を採用[2]。基本機能にはDeepSeekが、高度な推論が必要なタスクにはClaudeが自動的に起動するハイブリッドシステムを構築している。開発者インタビューによると、画像解析機能はClaude 3.5のマルチモーダル能力を活用しているという[2]。モデル選択の柔軟性ではCursorに軍配が上がるが、特定タスクにおけるClaudeの性能は高く評価されている。
## 使用回数制限の差異
Cursorの無料版ではAI機能使用に明示的な回数制限が設けられていない代わりに、高度な機能へのアクセスが制限される[1][3]。これに対しAlex Sidebarは無料版でも明示的なメッセージ制限(50回/月)を課しており、Marc Köhlbruggeは「制限管理の透明性が高い」と評価している[2]。有料版においてCursorが完全な無制限を謳うのに対し、Alex Sidebar Pro版でもClaudeモデル使用には500回/月の制限が存在し、追加購入が必要となる点が対照的である[2]。
## 料金体系の設計思想
Cursorの料金体系はシンプルな月額制($20/月)を採用し、全ての高度機能へのフルアクセスを提供する[1][3]。これに対しAlex Sidebarは基本料金($9/月)+使用量に応じたトップアップ制を採用しており、Josh Millerは「柔軟なコスト管理が可能」と指摘している[2]。大規模プロジェクトで頻繁にAIを利用する場合、Cursorの定額制が有利となるが、小規模利用ではAlex Sidebarの従量制がコスト効率に優れる可能性がある。
## 統合開発環境の適応範囲
CursorがVSCodeベースのマルチプラットフォーム対応エディタであるのに対し、Alex SidebarはXcode専用プラグインに特化している[1][2][3]。PrismaのJohannes Schicklingは「VSCodeからの移行がシームレスに可能」とCursorの汎用性を評価する一方[1][3]、ReflectのAlex MacCawは「Xcode特化型故の深度ある機能統合」をAlex Sidebarの強みと指摘している[2]。開発環境の選択がツール選定の決定的要因となり得る点が明らかである。
## ユーザーインターフェースの比較
CursorのUIはVSCodeの基本設計を継承しつつ、AI機能を自然に統合した設計が特徴である[1][3]。Kevin Whinneryは「タブ補完の予測精度がUIの快適性を決定づける」と述べている[1][3]。一方Alex SidebarはXcodeのサイドバーに特化したインターフェースを採用し、Morgan McGuireは「コンテキストメニューからの高速アクセス性が優れる」と評価する[2]。音声入力機能の実装はAlex Sidebar独自の特徴で、Whisperベースの音声認識システムが組み込まれている[2]。
## エコシステム統合の差異
CursorはGit連携機能を標準装備し、コード変更の差分管理をAI支援できる点が強みである[1][3]。これに対しAlex SidebarはGitコミットメッセージの自動生成機能を有料版に搭載し、Cory Etzkornが「YC申請書類の作成支援まで視野に入れた設計」と評している[2]。CI/CDパイプラインとの連携機能は現時点でCursorが先行しているが、Alex Sidebarの今後の機能拡張が注目される。
## 開発者コミュニティの反応
GitHub上の議論分析によると、Cursorはオープンソースプロジェクトでの採用率が急速に上昇している[1][3]。これに対しAlex SidebarはApple開発者コミュニティで強い支持を得ており、Zeke Sikelianosが「Replicateプロジェクトでの採用実績」を報告している[2]。ユーザー評価ではCursorが「思考速度に近いコーディング体験」を、Alex Sidebarが「IDE深度統合の利便性」をそれぞれ高く評価する傾向が見られる。
## 今後の開発ロードマップ
Cursorチームはマルチモーダル機能の強化とローカルLLM統合を表明している[1][3]。これに対しAlex SidebarはXcode Cloudとの連携強化とSwiftコンパイラ統合を計画中との情報がある[2]。両ツールとも拡張機能アーキテクチャの改善に注力しており、2025年末までにさらなる機能差別化が進むと予想される。
## 結論
総合的な分析の結果、Cursorは汎用性と高度なコード補完機能を求める開発者に、Alex SidebarはXcode環境における深度統合と音声入力機能を重視するApple開発者に、それぞれ適していると言える。料金体系の違いは組織規模や使用頻度によって最適解が異なり、小規模プロジェクトではAlex Sidebarの従量制、大規模開発ではCursorの定額制が有利となる場合が多い。今後の開発動向として、マルチモーダル機能とクラウド統合の進展が両ツールの競争力をさらに左右すると予測される。
回答を見る限り、「Xcodeに特化していること」のメリットがありそうですね。
話題のDeepSeekを使っているようですが、以下のサイトによるとデータのプライバシーは守られているようです。
How is my data used?
Alex uses several models and data providers to provide all of it's functionalities.
We've made sure that your code is not used for training on any of the platforms we use.
↓直訳
データの利用方法は?
Alexは、さまざまなモデルとデータ提供元を使用して、すべての機能を提供しています。
利用しているプラットフォームでは、あなたのコードが学習に使用されないようにしています。
無料枠使ってみた
Agent mode
これはありがたい。
普通に技術記事のURLを貼ると参照してくれそう。
いくつかコードを生成させてみたところ、割と良い感じでした。
Add file error
まず適当にエラーを表示させてみます。
()
を消しました。
Xcode側でエラーが表示されている時に、SideBar側にボタンが表示されます。
ボタンひとつでエラーをチャット欄に入力することができ、そのままAIに投げれば修正コードを生成してくれます。便利。
コード補完
エディタに直接表示される予測の精度はどうかというと、個人の感覚にはなりますが大差はないかなと思いました。もっと使っていくと差を感じる場面が出てくるかもしれませんが、問題はなさそうです。
ルール
CursorでいうProject rulesのようなことがここで設定できそうです。
所感
iOS開発のみに絞って問題ないのであれば、Cursorよりもこっちの方が良さそうでした。
引き続き「快適にiOS開発ができる環境」を追い求めて行きたいと思います。