一つ前の記事では AgentCore Starter Toolkit CLI を使用してデプロイしたエージェントを OSS のエージェントアプリ基盤 GenU から使う方法を紹介しました。
自由にコードで実装できる分自由度が高く、Coding Agent が実装してくれる時代では高度なものまで簡単に作れてしまいます。
一方で多数のエージェントを作っていくのを考えた際に、仕様を突き詰めて考えると、ほとんどのシンプルなエージェントはシステムプロンプトと MCP ツールを変えるだけで同じコードを使いまわせることが多いです。
11月に公開された GenU の AgentBuilder 機能を使うと、GenU UI 上でシステムプロンプトと MCP ツールを選択するだけで直接エージェントを作成・デプロイできるようになりました。コードもCLIも不要です。
実践:UI上でエージェント作成
Step 1: AgentBuilder画面を開く
GenU にログイン後、「AgentBuilder」メニューをクリック。
「Create New Agent」ボタンから設定画面へ。
Step 2: 新規エージェント作成
Agent 名と説明を入力した後、「AI により生成」を実行すると、システムプロンプトが自動生成され MCP も選択してくれます。
右側のパネルで動作検証できます。
Step 3: Deploy
「Agent を作成」するとすぐに使えるようになります。
管理者側の設定
ユーザーが好きな MCP を Agent に利用させることができますが、自由にインストールを許可するとセキュリティリスクがあります。
管理者は事前に MCP を登録しておくことで社内で許可された MCP のみ許可することができます。
外部の Streamable HTTP の MCP には mcp-remote でアクセスしたり、AgentCore Gateway を MCP として利用する場合は cdk.json で agentCoreGatewayArns で IAM 認可を付与した上で mcp-proxy-for-aws を経由して利用することが可能です。
AWS MCP など AWS API を利用する MCP の場合はランタイムの実行ロールに権限を付与する必要があるため、CDK に付け加えるか、手動で IAM Role を付与することが可能です。
詳しくはドキュメント をご確認ください。
ユースケース:ビジネスユーザーでも作れる
AgentBuilderの最大のメリットは、非エンジニアでもエージェントを作れる点です。
営業部門:顧客情報検索エージェント
設定画面で入力するだけ:
名前: 顧客情報検索
システムプロンプト:
顧客情報データベースを検索して、
営業担当者の質問に回答してください。
MCPサーバー:
- Salesforce連携サーバー
- 社内CRM連携サーバー
人事部門:社内規定案内エージェント
名前: 人事規定案内
システムプロンプト:
社内規定や人事制度について、
従業員からの質問に回答してください。
MCPサーバー:
- 社内Wiki検索サーバー
- 人事システム連携サーバー
開発部門:ドキュメント生成エージェント
名前: API仕様書生成
システムプロンプト:
コードからAPI仕様書を自動生成してください。
OpenAPI形式で出力してください。
MCPサーバー:
- GitHub連携サーバー
- AWS CDK MCPサーバー
料金
AgentBuilderで作成したエージェントも、通常のAgentCoreランタイムと同じ料金です:前の記事
まとめ
GenU AgentBuilderにより、AIエージェント開発の敷居がさらに下がりました:
Before(AgentCore CLI):
- エンジニアがコード書いてデプロイ
- 設定変更のたびに再デプロイ
- ローカル環境必須
After(AgentBuilder):
- ビジネスユーザーがUI上で作成
- 設定変更は即反映
- ブラウザだけで完結
Agent 活用の人材とコストの壁に対して、セキュアで自由度が高くコストを抑えて手軽に始められる GenU AgentBuilder は一つの良い選択肢かもしれません。



