スマホアプリを作っている関係で、机の上にiPhone、Pixel、Galaxy、Xperiaが並んでいます。
大量のスマホスタンドにスマホが大量に乗っています。
スマホアプリ開発者には珍しくない光景だと思います。
で、これを取っ替え引っ替えしていると思うのですが、
なんで電源ボタンと音量ボタンの配置、統一されてないん?
スマートフォンが世に出て何年経つんだ、という話です。
充電端子はUSB-Cに寄り、画面の操作もだいたい似てきました。
しかしながら、側面のボタンは、メーカーごとに配置も役割も違う。
端末を順番に持ってみる
初めてスマホを持ってから、Xperia一筋でした。
Xperiaは音量も電源もカメラボタンも右側に集約していてわかりやすい。(今のは知りませんけど)
Galaxyは世代に寄って違いますが、持っているA34はXperiaと同じ感覚で使えます。
カメラボタンはないですが...
Pixelを持つと、ボタンが全部右側に集まっている。
しかし、電源ボタンを押そうと思ったら、音量ボタンを押してしまう。
電源ボタンと音量ボタンの上下が逆なのだ。
なんでや!
Xperia一筋でしたが、子供の写真を多く撮るようになってiPhoneに鞍替えしました。
iPhoneは左側に音量ボタンがあります。
なんでや!
概念図を書いてもらいました。
てんでバラバラでした。
iPad、お前は何なんだ
スマホアプリ開発者なのでiPadも担当します。
iPadには動的音量ボタンがあり、
向きを変えると上側または右側のボタンが音量アップになるよう働きが変わります。
物理ボタンの上下が入れ替わるわけではなく、向きに合わせて+と-の役割が変わる仕組みです。
対応機種と設定方法はAppleの案内にまとまっています。
初めて触ったとき「さっきこっち押したら音量上がらんかった?」となりました。
一部モデルでは設定で固定できますが、常時オンで固定できないモデルもあります。
なんでや!
iPadとiPadAirで操作感違うんやめてくれや!
電源の切り方も統一してくれ
ボタンの位置だけなら、まだ慣れれば済む話です。
問題は電源を切る方法まで違うことです。
Face ID搭載iPhoneでサイドボタンを長押しすると、Siriが出てきます。
電源を切りたいならサイドボタン+どちらかの音量ボタンを押す必要があります。
ところがiPhone SE第2・第3世代はサイドボタン長押し。
さっき二個押せって言ったやん。
SE第1世代までさかのぼるとトップボタン長押し...
iPadはどうか。
ホームボタンありはトップボタン長押し
なしはトップボタン+音量ボタン
同じApple製品の中に、サイドボタン長押し・トップボタン長押し・サイドボタン+音量・トップボタン+音量が全部そろっています。
なんでや!
Androidもメーカーごとに違います。Pixelは5a以前なら電源ボタン長押し、6以降は電源ボタン+音量大ボタン長押しが標準。ただし6以降も設定を変えれば、電源ボタン長押しで電源メニューを出せます。Googleの手順
Galaxyはサイドボタン長押しにGeminiやBixbyを割り当てられ、電源オフメニューはサイドボタン+音量小を長押しして出す方法もあります。
Samsungの案内 Pixelは音量「大」、Galaxyは音量「小」。Androidでひとくくりにしても、手順はひとつじゃない。しかも設定で長押しの挙動まで変わる。電源ボタンとは。
「電源ボタン」とは何なのか
冷静に考えると不思議な話です。昔なら「電源ボタンを長押しする→電源が切れる」で終わりでした。名前が電源ボタンなんだから。
ところが現在は、短押しでスリープ、長押しでSiriやGemini、2回押しで決済やカメラ、電源+音量で電源メニュー、電源+別の音量でスクリーンショット、特定の順番で押すと強制再起動。
一個の物理ボタンに仕事をさせすぎです。
そのうえ端末を変えると組み合わせも変わる。
開発中に電源消したかったり、再起動したい場面は多い。
スクショ取ってミスって...
アシスタントが出てきてミスって...
そもそも、なんで統一されないのか
「USB端子みたいに規格で位置まで決めてくれ」と思うのですが、そう簡単でもなさそうです。
メーカーが「統一しない理由」を公式にまとめてくれているわけでもないので、ここからは設計上の事情を想像してみます。
1. 持ち方が人によって違う。
右手、左手、片手、両手、そして端末サイズもバラバラ。
ボタンを右に寄せれば全員幸せ、とはなりません。
2. 中身の都合もある。
外から見ればただのボタンでも、裏には必ず部品がいます。
薄さを保ったまま全部収めるために、好きな場所にボタンを置けなくなってしまったのでしょうか。
3. 他の機能と合体する。
Xperiaの電源ボタン+指紋センサーしかり、折りたたみのヒンジしかり、カメラ専用キーしかり。
最近のiPhoneにはアクションボタンとカメラコントロールまで増えました。
ボタン地獄で置き場所が無くなってきている。
4. 電源ボタンが電源専用ではなくなった。
物理ボタンは貴重です。増やせば場所を食う、減らせば一つに複数の役割を背負わせることになる。結果、電源ボタンなのに長押しでは電源メニューが出ないという状態が生まれます。
メーカーはアシスタントをすぐ呼ばせたい。ユーザーは電源を切りたい。そして私は、今どのボタンを何秒押せばいいのか思い出したい。
5. そんなに色んな種類のスマホを持っている人がいない。
開発者しか悩まない可能性がありますね。
たくさん持ってポケモンGOをやる人がバズったりしていましたが、そうでない限り複数種類の端末をもつことがないのでしょうか?
いろいろ言ったけど、本当に言いたいこと
ここまで内部設計だのメーカーの思想だの指紋認証だのAndroidの自由度だの、それっぽいことを並べてきました。
でも私の本音はもっと個人的なものです。
私は手帳型ケースをよく使います。
そしてiPhoneの音量ボタンは左にあり、手帳型ケースはだいたい左に開きます。
つまり、閉じていると音量ボタンが隠れる。
ちょっと下げたい。開く。下げる。閉じる。ちょっと上げたい。また開く。
開かんと音量調節もできんがな。
というわけで、結論。
統一してほしい。
端末ごとに設計の事情があり、持ちやすさの好みも分かれる。実際、Android Authorityの読者投票では「電源と音量を左右に分ける」配置が最多でした。ただし、これは読者投票で、万人にとっての正解を示す調査ではありません。Android Authorityの投票
ボタン位置は片手操作のしやすさにも関わります。人間工学の観点から配置を検討した研究もありますが、最適な位置は端末の大きさや持ち方を前提に変わります。スマートフォンの物理ボタン配置に関する研究 それでも、機種を替えるたびに基本操作を思い出すのは面倒です。少なくとも同じOSを使う端末では、位置や電源操作をなるべく揃えてほしい。
そしてAppleさん、iPhoneの音量ボタンは右側にしてください。
スマホリングで机にスマホおいて動画見るときも、向き考えたりするの不便じゃないのかな?
