要件
-
libvips 8.15.1 をソースからインストールする
- PNGの読み書きにlibspngを使用する構成とする
- OSはDebian 12 (bookworm)
- Python 3系がインストールされているものとする(手元では3.9)
依存関係の準備
apt-get update
apt-get install -y \
curl \
build-essential pkg-config libglib2.0-dev libexpat1-dev \
libspng-dev
pip install --upgrade pip
pip install --user ninja meson
-
curl
- ソースをダウンロードできればwgetその他なんでも構わない
-
build-essential
pkg-config
libglib2.0-dev
libexpat1-dev
-
libspng-dev
- 任意の依存関係
- 今回はlibspngのみ
-
ninja
meson
- ビルドに使用する
- ユーザーインストールのため標準で
~/.local
にインストールされる - 環境によっては実行ファイルにパスが通らないことがある
-
which ninja
which meson
で値が返ってくるか確認する - 実行ファイルの場所は
find ~ -name ninja
等で探せる
-
- 古いバージョンで構わなければ
apt-get install ninja-build meson
でも入れられる
ビルドとインストール
公式GitHubのReleasesからソースをダウンロードして展開する。
curl -OL https://github.com/libvips/libvips/releases/download/v8.15.1/vips-8.15.1.tar.xz
tar xf vips-8.15.1.tar.xz
cd vips-8.15.1
meson setup
を実行する。
$ meson setup build-dir --prefix=/usr
(中略)
PNG load/save with libspng : YES
PNG load/save with libpng : NO
-
build-dir
はビルドに使用する任意のディレクトリ、なければ作成される -
--prefix=/usr
はインストール先の指定(通常は/usr
や/usr/local
) -
libspng
が使用される設定になっていることを確認する -
meson setup
を再実行する場合は--reconfigure
をつける
設定に問題がなければビルド→テスト→インストールと進める。
cd build-dir
ninja
ninja test
ninja install
インストールが正常に終了したら状態を確認する。
$ which vips
/usr/bin/vips
$ vips -v
vips-8.15.1