はじめに
総務省より技適を通っていない機器でも、ハードウエアを破壊することなく、ダミーロードを接続せず、ソフトウエア的に電波を発しないようにすれば、合法である旨の見解を得ました。詳細はこちら
今までの見解は、電波がでなくても電波を出せる機器に電源を入れれば無線局の開設に当たり違法という物でした。
では具体的にどうすれば、合法なのでしょう。NanoPi Neo4で具体例をあげます。
手順(1)
ダミーロードを使う方法です。「なーんだ」とがっかりしないでください。セットアップが済めばダミーロードはいりません。
起動
ダミーロードを繋ぎ、Linuxを起動します。
aptの設定でkernelの自動upgradeを禁止します
アップデート対象からカーネルを除外するには /etc/apt/apt.conf.d/50unattended-upgrades へ以下を追加します。
/etc/apt/apt.conf.d/50unattended-upgrades
Unattended-Upgrade::Package-Blacklist {
"linux-headers*";
"linux-image*";
"linux-generic*";
"linux-modules*";
};
Driverを削除します
cd /lib/modules/{uname -r}/kernel/net/
rm -rf wi
念のためLoad禁止にしておきます
/etc/modprobe.d/blacklist.conf
blacklist lib820211
これで総務省の提示要件
- 電源を入れても電波が出ない
- 初期化しても電波は出ない
- デバイスドライバーは入っていない
を満たします。
手順 (2)
技適マシンでカーネルイメージを展開します(なーんだ技適かあ)作業用だけです。
aptを設定しkernel upgradeをとめます。
Driverを削除します。
modprobeをセットして、loadを禁止します。
作業マシンのディスクをターゲットにクローニングします。
番外編
FreeBSDはWi-Fi未サポートの場合が多く、これらOSを技適未認可SBCに乗せても当然合法になります。
例えばRasPI4は既に技適を通ってますが電波は一切出ません