2025年、特に2025年後半だけで大きく開発体験が変わったと感じる。
開発フローの中にAIがガッツリ入り込んできた。
大きく変わった開発体験
まず「一からコードを考える」ということはほぼ無くなった。
■開発フロー
- 「何をしたいのか」をAIに投げる
- 修正が必要な箇所を洗い出す
- 良さそうならOKを出す
- AIが実装
- 修正内容を確認してOKを出す
- AIがPR作成
他のメンバーについてもおおよそ似たような流れだと思う。
こうして見ると「AIがやってくれて楽チンじゃん!」と思われそうだが悪い面もある。巨大&冗長なプルリクのレビュー依頼が数日おきに飛んで来るようになったのである。
実装者はAIとやり取りして理解しながら進めているから大きなプルリクでも問題ない。しかし、レビュアーはプルリクの内容については素人同然である。修正内容やコード間の繋がり、設計の意図を読み取るのは大きなパワーが必要である。 理解コストの高いプルリクを一日中レビューして疲弊する という日々が多かったように思う。
この状態が続くと、チーム全体の流れにも影響が出始める。
レビューのモチベが下がる
→レビューを後回しにしがちになり
→未レビューのPRが溜まる
という負のスパイラルになる。
ここで感じたのは、「生産性=実装速度」ではなかったということ。AIでコードを書くスピードは確実に上がった。
一方で、コードを理解して安心してマージするまでの時間は変わっていない。
レビューや設計の理解といった 認知負荷の高い工程 はそのまま。人間がボトルネックになっている。
良かったこと
一方で良いこともあり、
「このレビューコメント前もしたな。これはAIのコード生成ルールに追加しておこう。」というように生成するコードの品質を上げるきっかけにもなる。新しいツールの導入では必ず過渡期があるものであり、あれは通過点だったのだなと思う。
Q.2025年、生成AIを使ってみてどうだった?
A.生産性はあまり上がっていない
私はこの回答になる。
「実装の効率化により手を動かす時間は減ったものの、レビューする数や時間が増えただけで、リリースまでにかかる時間はあまり変わっていない。」と感じている。
2026年、変わってきていること
ただ、これはあくまで2025年の話であり、
2026年に入ってからAIの使い方が変わってきている。
- プルリクの内容を要約したり、不明点の質問をすることでレビュー時の理解コストを下げる
- 対話形式で「この点の考慮が漏れてない?」と指摘を受けることでAIと機能開発時の要件を詰める
- 過去のSlackメッセージから「こんな内容話したよね?」とAIに投げて過去のメッセージを見つけてくる。長いスレッドの内容も要約して、課題をまとめてもらう
こうなってくるとAIとあらゆるツールが連携されていないと不便を感じるようになっている。AIのモデルが進化していることも大きいが、それ以上にAIを使う側の当たり前が変わってきていると感じる。
進化を楽しみたいと思う
2026年になって数ヶ月でこれだけ改善されているので、去年よりもエンジニアの開発体験が、いや、全職種のプロダクト開発体験が変わると思う。
次に当たり前が変わるそのときも
自分自身、楽しみながら一緒に進化していきたい。