#はじめに
令和2年度秋期試験情報処理安全確保支援士試験に合格しました.
受験番号って特に隠さなくても問題ないよね・・・?
昨年応用情報を取得し記事も書いたのですが,その直後(春期試験は中止だったので)の試験回で取得できて安心しています.不合格だったらまた半年待たなければならず辛いですからね…
雑多ですが昨年の記事ももしよければ.
・令和元年度秋期応用情報技術者に合格しました
#情報処理安全確保支援士試験に合格しても情報処理安全確保支援士を名乗ることはできない
題名がすごく長くなりましたが,この通りです.
###情報処理安全確保支援士とは
「サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援し、また、サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づき必要な指導・助言を行う者」である(引用:IPA 制度の概要).
応用情報,各種スペシャリストなどは試験に合格したらその名称を名乗ることができます.身近な例でいうと,その名称のもと業務を遂行したり,あとは名刺に記載するとかでしょうか.
しかし,情報処理安全確保支援士と名乗るには試験合格だけでは不十分です.なぜなら,情報処理安全確保支援士は登録制の国家資格であり,名称独占資格だからです.
###名乗るには
情報処理安全確保支援士を名乗る(登録資格の取得及び維持)には所定の手続きが必要になります.
1. 情報処理安全確保支援士試験に合格
2. 申請書類を揃え,IPAに申請(初期費用19,700円)
3. 1年に1回のオンライン講習(6時間,受講費用20,000円)
4. 3年に1回の集合講習(7時間,受講費用80,000円)
つまり情報処理安全確保支援士を名乗り続けるには,3年で14万円が費用として必要になります・・・うせやろ!?
ちなみに情報処理安全確保支援士でない者が資格名称を使用した場合,30万円以下の罰金が科せられます.
###登録しない場合
登録するしないは自由なので,合格時点で登録しない人向けにポイントを書いておきます.
#####試験合格後の登録期限は無い
合格後ならいつでも登録手続きは行うことができます.会社が登録費用を負担してくれることになるまで保留したり,資格が必要になったときに登録するのも可能ということですね.
#####名乗れる名称(名刺などへの記載)
「情報処理安全確保支援士」を名乗れないだけなので,試験合格をアピールしたい!という場合は以下の記載方法があります.
- 〇〇〇〇年 情報処理安全確保支援士試験 合格
- 平成〇年度〇期 情報処理安全確保支援士試験 合格
- 情報処理安全確保支援士試験 合格
など
勉強法
本題とは外れますが僕の勉強法を軽く紹介しておきます.もちろん知識の定着は実感しましたが,あくまで試験合格を目標としての勉強になったのかなという印象です.
試験の概要や形式についてはIPAのサイトを参照いただけたらと思います.(https://www.jitec.ipa.go.jp/)
###1. 概要,知識定着
まずは参考書で知識を定着させました.
使用した参考書は技●評論社様の「情報処理安全確保支援士合格教本」です(※回し者ではない).こちらを使用した理由は,昨年応用情報の際にも使用したシリーズであり,なんとなく慣れていたほうが良いかと思ったからです.他社さんの参考書と比較していないので長短はわかりかねます.
・サイバー攻撃
・セキュリティ技術
・セキュリティマネジメント
などの項目に加え,不可欠であるネットワーク分野もまとめてあったので読み込みました.
###2. 午前対策
以下のサイトの過去問演習をひたすら繰り返しました.
・情報処理安全確保支援士ドットコム 様
IPAの試験の午前問題は約半数が過去に出題された問題,もしくは類題です.この試験の午前2は25問なので,単純計算で12~13問は過去問に存在することになります.
つまり,過去問を完璧にすれば理論上50点は貰ったも同然です(※理論上は).
残りの半数は1.で得た知識で解く必要がありますが,合格点は60点なのでひたすら過去問を演習することで十分カバー可能だと思います.
###3.午後対策
IPAが過去問を公開しているので,午後1,午後2ともに8期分(4年分)ほど解きました.
苦労した点は,問題自体の難しさに加え,長文読解です.特に午後2は問題文だけで10ページにわたることがあり,知識もさることながらある程度の集中力も必要になります.
これは慣れるしかないので,過去問を解くに限ると思います.午後2の長さに慣れてしまえば,午後1を読み解くのは全く苦にならないでしょう(ただし,午後1のほうが特定の分野や技術をテーマとした問題が多く,選択問題の取捨選択も重要になるでしょう).
また,1.で紹介した参考書の巻末に過去問及び解説が10問ほど載っていたので,こちらも解いては解説を読み,といった風に活用しました.
IPAのサイトには午後の解説までは載っていないので,必要に応じて参考書や解説サイトの解説を熟読して問題の傾向や解答パターンを染みこませたいものです.
#さいごに
情報処理安全確保支援士試験は他の高度試験とは違い,毎期(半年に一回)開催されます.
次回は4月の春期試験の予定なので,今からでも十分間に合うと思います.資格登録を行うかどうかはさておき,知識の定着や実力証明のために受けてみるのもいいのではないでしょうか.
果たして僕が資格登録する日は来るのだろうか・・・
そしてお読みいただきありがとうございました.何かありましたらご指摘などよろしくお願いします.