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背景

よく 「私(俺)って MVNO にしたほうがいいの? どれくらい安くなるの?」という質問を受けます。実際私も MVNO 契約していますが、この MVNO にしたほうがいいのかどうか、という点を簡単に判断できるスゴロクと、新規に SIM フリー端末購入して MVNO 利用する場合の費用の見積もり方法についてまとめてみたいと思います。

MVNO にしたほうがいいのかどうかスゴロク

下記の図面は、前提として、ドコモ・au・ソフトバンクのスマートフォンを1台で運用していることを想定しています。カケホーダイはドコモでの名称ですが、各キャリアのいわゆる話したい放題プランとみなしてください。

カケホーダイプランの契約が必須な契約の場合

最近契約した、または、機種変に際して携帯ショップなどでカケホーダイプラン加入するように変更してしまった場合などは、下記のチャートを参照してください。

Untitled.png

月々の通話料金の目安方法

下記の方程式でどれくらいの話すと、パケットパック契約したほうがよいのか判断できます。

左辺がキャリアでパケットパック契約する前提。右辺が MVNO で契約した式。MVNO の場合は 20 円/30秒の通話料金と、音声通話オプション費用(700円)がかかることが多い。

2700 = 40x + 700

両辺を整理して x について解くと損益分岐する通話分数が 50 分であることがわかる。

x = 50

以前から契約しているなどでカケホーダイプランの契約をしていない場合

5000 〜 5700 円程度のパケット定額 + 基本使用料 + 従量課金の電話料金といったようなプランにはいっている人が対象です。
前提として、月々の通話料金が長い場合は、カケホーダイプランを契約されたほうが支払いが安くなる場合があるので、注意してください。(例えばデータ通信は 3G/月程度で、通話が数時間あるケースなどはカケホーダイがお得かと思います。)
端的に言うと、この場合はどこにいっても MVNO のほうが中長期的にお得です。どういったプランに加入するかは、月々のパケット使用量がキーになってくるかとおもいます。

Untitled (1).png

上記の図面で (2) のほうに着地した場合ですが、10G まで使える 3260 円のファミリープラン(IIJ mio)相当に契約するとお得です。10G 以降のデータ量の追加料金もキャリアの場合は 2G ごとに 2500 円追加料金がかかりますが、MVNO の場合は 2G ごとに 2000 円程度です。

機種代金とか下取りとかどう考えればよいのでしょうか?

これまではミクロ的な視点で月料金ベースでみてきましたが、通話が多い人以外は MVNO のほうがお得という話でした。
しかし、機種変更もあわせて検討している場合はどうなのでしょうか? 機種変更の時期になると、下取りキャンペーンみたいなものがあったり、通話料から割引キャンペーンがあったりしますので、悩ましいですね。分析するにもドコモの場合と、au / softbank の場合で考え方が違います。

  • ドコモ
    • 手元の端末で MVNO 事業者の SIM が利用できる
  • au
    • 手元の端末で MVNO 事業者の SIM が利用できるが、MVNO 事業者の数に制限がある
  • softbank
    • 別途 SIM フリー端末の購入が必要。(あるいはドコモ端末の中古という手もあるといえばある)

ドコモの場合

今手元の端末に MVNO の会社の SIM カードをそのままさせますので、端末は変更せずにそのまま SIM カードを差し込むのが一番コスト効率が良いです。新規に SIM フリー端末を使う場合はこの後のセクションを参考してください。

au / softbank で新規 SIM フリー端末を購入する場合

コツとしては、2年間の総支出で考えることです。

もし新規に SIM フリー端末を購入する場合、キャリア契約のまま新機種に機種変してしまった場合との比較をしたくなるかとおもいます。

多くの場合2年縛り契約になっているかとおもいますので、下記の方程式を考えて見てください。左辺が MVNO にした場合で、右辺がキャリアの場合のコストと利益です。

MVNO に MNP した場合の 2 年間総支出 = キャリア契約の場合の 2 年間の総支出 - インセンティブ(下取 + キャンペーン)による 2 年間の割引 + 利益
  • MVNO にした場合の 2年間の総支出の見積例

    • 解約料 (9500)
    • MNP 転出料 (2000)
    • SIM フリー端末代金
    • MVNO 24 ヶ月利用料 (例: 2300*24)
  • キャリアの場合の 2年間の総支出の見積もり例

    • 月料金 (例: 旧プランの場合 6948 * 24 。新プランの場合 (2700 + 3500)*24 )
  • キャリアで機種変する場合のインセンティブ

    • 機種下取り代金 (機種にもよるが 1-3万くらい)
    • キャンペーン (月々のデータ通信量から割引される場合はその額 * 24)

所感

ドコモの方は手元の端末を利用しつづけて SIM カードを変えることが一番よいかと思います。新規に SIM フリー端末を購入する場合、手元の端末がかなり古くなってきていて下取りの金額が微妙だったり、機種変更キャンペーンがそこまで魅力的な割引でない場合は、SIM フリー端末を購入して、MVNO にしてしまってもよいのではないでしょうか。

気をつけるケースとしては、手元の端末がかなり新しい場合や2年ごとに機種変している場合は2年間の総支出の差が 1-2万程度に収まるので、キャリアのままにしておいてもそこまで損とはいえません。さらに旧プランでバケットをちょうど 3-7G 使うような場合に関してはほとんど差がないかもしれません。

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