X API 料金改定まとめ(2026年4月20日適用)— Owned Reads大幅値下げ / URL投稿$0.20化 / 引用RT・自動いいね廃止
2026年4月20日(月)から X API(Pay-Per-Use)の料金が改定されます。自分のデータを取得するGET系エンドポイント(Owned Reads)が大幅値下げされる一方で、投稿系(Writes)は値上げ+一部機能の削除が実施されます。
公式アナウンス&ドキュメントをもとに要点を整理しました。
TL;DR
- 🟢 自分のデータ取得は1/5に値下げ($0.005 → $0.001/req、1,000件で$1)
- 🔴 通常投稿は1.5倍値上げ($0.01 → $0.015)
- 🔴 URL付き投稿は20倍値上げ($0.01 → $0.20)
- ❌ フォロー/いいね/引用RTのAPIは self-serve tier から廃止
- ✅ summoned reply(呼ばれた返信)は$0.01据え置き
1. 🟢 値下げ:Owned Reads($0.001/req)
自分のappで 自分自身のデータ を取得する以下のGETエンドポイントが、1リクエスト $0.001(1,000件で$1)に値下げされます。
現行のPay-Per-Use read単価が$0.005/readなので、実質 1/5の値下げ です。
| エンドポイント | 用途 |
|---|---|
GET /2/users/{id}/bookmarks |
ブックマーク一覧 |
GET /2/users/{id}/blocking |
ブロック中ユーザー |
GET /2/users/{id}/muting |
ミュート中ユーザー |
GET /2/users/{id}/pinned_lists |
ピン留めリスト |
GET /2/users/{id}/tweets |
自分の投稿 |
GET /2/users/{id}/mentions |
自分へのメンション |
GET /2/users/{id}/liked_tweets |
いいねした投稿 |
GET /2/users/{id}/followers |
フォロワー |
GET /2/users/{id}/following |
フォロー中 |
GET /2/users/{id}/owned_lists |
所有リスト |
GET /2/users/{id}/followed_lists |
フォロー中のリスト |
GET /2/users/{id}/list_memberships |
所属リスト |
自分のTL監視、メンション監視、フォロワー分析ダッシュボード、エンゲージメント分析といった 自分の運用データを使うツール は今回の改定でかなり作りやすくなります。
2. 🔴 値上げ:Writes
| 項目 | 旧 | 新 | 倍率 |
|---|---|---|---|
POST /2/tweets(通常投稿) |
$0.01 | $0.015 | 1.5x |
| URLを含む投稿 | $0.01 | $0.20 | 20x |
| summoned reply(呼ばれた返信) | $0.01 | $0.01 | 据え置き |
URL投稿$0.20のインパクト
リンク付きポストを大量に自動投稿するようなワークロードは、コスト構造が根本から変わります。
- 1,000投稿(全URL付き)→ $200
- 10,000投稿(全URL付き)→ $2,000
旧料金なら$10 / $100で済んでいたので、 20倍 の差は無視できません。
summoned reply は据え置き
「summoned reply(呼び出された返信)」= 自分がメンションされたりリプライされた投稿に対して返すリプライ、の意味と解釈できます。botからの能動的な投稿ではなく、受動的な応答は$0.01のまま。
AIリプライbot系は、呼ばれてから返す設計にすれば影響を抑えやすい構造です(※定義の正確な解釈は公式ドキュメントで要確認)。
3. ❌ self-serve tier から廃止される機能
以下のアクションは self-serve(Pay-Per-Use・Basic・Pro)tier からは使えなくなります。
-
POST /2/users/{id}/following(フォロー) -
DELETE /2/users/{id}/following(アンフォロー) -
POST /2/users/{id}/likes(いいね) -
DELETE /2/users/{id}/likes(いいね解除) -
POST /2/tweetsのquote_tweet_idパラメータ(引用ポスト)
APIから能動的に「フォロー/いいね/引用RT」を行う機能は実質的に self-serve では不可能になります。
なお、free tierからは 2025年8月時点でlike/followエンドポイントはすでに削除済み でしたが、今回の改定で全ての self-serve tier に拡大される形です。
4. 料金比較早見表
| アクション | 旧(〜4/19) | 新(4/20〜) |
|---|---|---|
| Owned Reads(自分のデータGET) | $0.005 | $0.001 |
| 公開データRead(他人の投稿等) | $0.005 | $0.005(据え置き) |
| 通常Post | $0.01 | $0.015 |
| URL付きPost | $0.01 | $0.20 |
| summoned reply | $0.01 | $0.01 |
| フォロー/アンフォロー | $0.01 | 廃止 |
| いいね/いいね解除 | $0.01 | 廃止 |
| 引用RT | $0.01 | 廃止 |
5. 対応チェックリスト
開発・運用中のX連携サービスでチェックすべきポイント:
- 自動投稿パターンのうち「URL含む投稿」の割合と月間本数を洗い出す
-
URL付き投稿を削減する代替案を検討
- 画像カード(OGPサムネ埋め込み)での誘導
- プロフィールリンク誘導
- スレッド化して固定ツイートに誘導
- URL付きは summoned reply(受動応答)に寄せる
- 引用RT・自動いいね・自動フォローを使っている機能を洗い出して停止/仕様変更
- Owned Reads値下げを活かせる新機能(自分のエンゲージメント分析、メンション監視、フォロワー動向ダッシュボード等)の検討
- ユーザー向け事前アナウンスの準備(廃止機能がある場合)
-
summoned replyの正確な定義を公式ドキュメントで再確認 - 月額コストシミュレーションの再計算
6. 参考リンク
- X API Pricing Update: Owned Reads Now $0.001 + Other Changes Effective April 20, 2026 - X Developers
- Pricing - X API Docs
おわりに
「自分のデータ取得は安く、能動的な外向き投稿は高く」という方向性が今回の改定ではっきり出ています。スパム的な大量自動投稿を抑制しつつ、正規のクライアントアプリや分析ツールの運用コストは下げる、という設計意図に見えます。
URL付き投稿の20倍値上げと引用RT廃止は、自動投稿系サービスにとっては重い変更です。4/20までに設計を見直しておきましょう。