私はSalesforceの知識が全くない状態から学習を開始し、約2か月かけて『認定アドミニストレーター』を取得しました。基本資格ではありますが、実務経験なしでの受験は難易度が高いと感じました。この記事では、私が行った資格取得までの道のりを紹介します!
1. 基本的な資格受験に関する情報の確認
- 内容: 多肢選択/複数選択方式の 60 問
- 試験の所要時間: 105 分
- 解答を送信した次の画面で結果がわかります
- 私が受験したは会場では解答が終わり次第試験を終了し帰宅できました
- 合格点: 65%(20問はミスが許される計算です)
- 受験料: 22,000 円(税込)
詳細は以下公式ページの「受験ガイドを入手する」より確認できます。
https://trailhead.salesforce.com/ja/credentials/administrator
2. 学習期間
2か月(9週間)の学習スケジュールです。
週5日、約2時間の学習時間を設けて取り組みました。
期間 | やったこと |
---|---|
前半(2週間) | Trailhead |
中盤(3週間) | Trailhead、模擬問題 |
ラストスパート(4週間) | 模擬問題 |
以下にそれぞれの取り組み方と、結果的にどの程度役に立ったと感じたかを記します。
Trailhead(優先度:「中」)
公式から提供されている学習素材です。原文が英語であり、翻訳された日本語で記述されているため、日本人としては向かない人が多いかと思います。
以下のようなスタンスで取り組むと良いかもしれません。
・全文読もうとする必要はなく、機能などに関する問題のみ確認すればよい。
・操作感を掴むことを目的として、ハンズオンは全てクリアしなくてもよい。
模擬問題(優先度:「高」)
私はネットで見つけた模擬問題を片っ端から行いました。以下は私がこなした問題集です。
- https://sales4box.com/admin_q10/
- https://qiita.com/Takaa/items/f2eb81e49c614fb767de
- https://note.com/salesforce_pq/n/n17d45435791c
- https://adminfight.com/service-cloud-consultant-passexam-q1/
受験時に「全く同じ問題がたくさん出た」とは感じませんでしたが、問題の傾向を知るという点でやってよかったと感じます。同じような内容が違う形で問われても答えられるように学んでおく必要があります。
また、2024年7月に受けた際には「具体的な数字を問う問題はなかった」「フロー(Flow Builder)が解答になる問題が4問ほど出た」「API認証・二段階認証に関する問題が出た」という記憶があります。参考までに・・・。
ポイント1:間違った問題はリトライ、時間を空けて再度挑戦
Excelで模擬問題の正誤結果を残すシートを作成し、問題集ごとに各問題に対する自分の回答の正誤を記録しました。問題を二周三周する時に、過去に間違った問題を中心にリトライできるようにするためです。
問題集には古い問題も含まれるため、現在の問題傾向としては不要だと感じた問題はグレーアウトし、スキップできるようにしました。試験の合格基準として正答率65%であるため、自分が基準に達していないことが視覚的にわかるように、問題集別に正答率を出力する関数をセルに追加しました。(関数はChatGPTに作成してもらいました)
ポイント2:試験対策資料作り
私の好きな勉強方法として、「自分向け資料を作る」というものがあります。
学生の頃から行っている方法で、今回はPowerPointを用いて作成をしました。
「この資料を見ながら模擬問題に取り組むならば満点が取れる」「試験の際にその資料を参照OKであれば恐らく合格できるだろう」という資料を作成するイメージです。
受験直前はその資料を電車などで流し見することで最終インプットができます。
また、今後同じ内容を学習する仲間に説明したいときにも思い出し資料として使用できたり、思わぬところで役に立つ可能性もあるため、どんな学習においてもオススメのやり方です!
手順は以下です。
- 大項目別にテキストベースの知識をまず自分の言葉で書きまとめる
・学習用の本がある場合はそれをベースに書き写すだけでも効果があります
・Salesforceの場合は資格向けの簡潔でわかりやすい日本語資料が少ないため、現状問題集かTrailheadから知識を詰めていくことが中心になりそうです。
・すでに資格を取得済みの方が周りにいる場合は、出やすい出題のポイントを聞いておくことも合格の近道です。 - 模擬問題で問われたポイントを追記していく
・間違えた問題は「なぜそれが正解なのか」が納得できるよう公式の記述を探し、その文章をコピペするイメージで資料に追加していきました
・頻出語彙や押さえたいポイントは赤字太字など目を引くように書くとなお良いです
EX:Salesforce Certification Days無料ウェビナー参加
私は都合がつかず参加していないのですが、Salesforce公式が開催している試験対策用のウェビナーもあります。開催頻度は高くないですが、タイミングが合えば参加してみるのもよいかもしれません。
3. 受験日の決定と申し込み
受験予定日は先に決めておくと使命感が高まるのでおすすめです。受験はオンラインと会場と選択できますが、不正防止の様々な条件があるため、会場受験の方が安心かと思います。
申し込みは「webassessor」というウェブページから行います。
https://www.webassessor.com/wa.do?page=enterCatalog&tabs=7
日程変更も可能ですが、受験日が近づくと全額返金されなくなる仕組みのためご注意ください。
4. 当日(会場受験)
持ち物は最低限身分証(顔つきのものを含め2種類)があれば大丈夫でした。PCの持ち込みも不要です。(※会場により持ち物が異なる可能性があるので、受験受付メールを確認してください。)
15分前には会場に着くようメールが来ていたので、道に迷うことも想定し30分前の到着を目指して向かいました。早く到着すると、その分早く受験を開始できました。一斉に開始するタイプではなく、自分のタイミングで開始するタイプでした。
受験後の感想
模擬問題をかなりの数こなした割には見たことある問題が少ない印象でした。体感ですが試験に登場する60題中5問くらい
しかし、逆にこれで落ちるなら仕方ないとあきらめがつくなと感じました。
私は資格といえば自動車免許と英検くらいしかなく、このような資格の学習には苦労しましたが、模擬問題を解くのが好きな方や学習プログラムがある環境にいる方は比較的すんなり合格できるかもしれません。
また、受験に向けてたくさんのQiita記事やwebページに助けられました。今後も受験後の体験談や出題ポイントなどの情報を記録していきたいと思います。