はじめに
この記事は フリューAdvent Calendar 2025 の19日目の記事となります。
12月は漢字表記では「師走(しわす)」というように「師(僧侶・お坊さん)」が「走り」回るほど忙しい月だと言われています(諸説あるようですが)。そんな慌ただしく忙しい中、12月が過ぎるのも早く、2025年も残り僅かとなりました。今年中にできることは今年の内にやっておきたいですね。
さて、今回はTableauで画像を使ったビューを作ってみた件について紹介をしていきたいと思います。記事作成のきっかけとしては「画像のビューを作ってみたかった!」というシンプルな動機です。
画像とグラフ・表を組み合わせたビュー
Tableauの「2022.4」バージョンから「画像の役割」という機能が実装されました。URL文字列がフィールドに格納されている場合「イメージの役割 → URL」が選ぶことによってURL先にある画像をビュー上に表示させることができます。
Tableau公式ヘルプ にも機能の使い方が紹介されているため、こちらも一緒に見て頂けるとよいかと思います。
画像を使ったビューは以下のようなイメージです。ビューをダッシュボードに配置してレイアウト調整などを行うとこのような形のものを作ることができます。

次項からは機能の使い方とダッシュボード作成について触れていこうと思います。
-1- 画像を表示させる機能を使う
-1.1- データの準備
Tableauで何かするにはまず元となるデータが必要です。今回は画像のURLが含まれたデータを準備します。データについては 全国知事会 のサイトに掲載されている画像を使わせて頂きました。
データは以下のようなイメージです。URL文字列のフィールドがあるデータです。

-1.2- イメージの役割の設定
データが準備できたら、URL文字列があるフィールドに対して画像を表示させるための設定を行います。ここでは、「シンボルのイメージ」フィールドに設定をしてみます。
➀ 設定前のフィールド確認

設定前のフィールドは通常の文字列タイプになっており、行に配置すると以下のようURL文字列がそのまま表示されます。

➁ 画像の役割を設定
「フィールドを右クリック → イメージの役割 → URL」を選択します。

➂ 設定後のフィールド確認

設定後のフィールドは文字列タイプからイメージのようなタイプに表示が変わっており、ビューは以下のようにURLの画像が表示されるようになります。

これで画像を表示させることができました。…アッという間でしたね。表示する画像URLが既にある場合は簡単に設定することができます(画像を準備するところからだと手間がかかりそうですが…)。
画像を表示させる上では以下のような注意点があります。
画像表示における注意点
- URLで指定している画像が
.png .jpeg .jpg .svg .webp .jfif .ico .gifであること - 画像ファイルのサイズは
200 KB未満であること
画像サイズについては知らないうちにオーバーしており、Tableau側で何故かエラー表示されて気づかないこともありそうですね。注意点等の詳細は Tableau公式ヘルプ を参照してもらえたらと思います。
意外と簡単に設定ができたことから、Tableauで画像を使ったビューをどんどん作っていけそうに思えてきました。
-2- 画像を使ったビューでダッシュボード作成
今回やりたかった画像を表示させることは完了したのですが、冒頭に紹介したダッシュボードの作成についても紹介していきたいと思います。
(再掲)今回作ったダッシュボードのイメージは以下の通りです。
作成ポイントは以下の通りです。
作成におけるチェックポイント
- 画像を3種類使った(準備していたデータのシンボル・花・木の画像)
- 画像の説明文も表示させて「イメージ&文字」での表現をした
- データもほしかったので都道府県の人口データを年齢別で表示させた
- 左右にそれぞれ都道府県を表示して、表示対象を選択できるようにした(左右で比較ができる感じ)
- 都道府県によって花・木のイメージが2つあったため、どちらを表示するかパラメーターで選択できるようにした
画像の役割の機能とは直接関係ないことが多いのですが、順番に解説していきます。
-2.1- 画像のビューを作成
途中で紹介した画像の役割の設定と同じ手順でそれぞれ花・木のビューについても作成します。行に配置しているイメージに加えて「それぞれの説明」の計算フィールドも配置しておきます。

「花のイメージ」「気のイメージ」の計算フィールドに対して「イメージの役割 → URL」と選択して画像の役割を設定します。
これらのビューをダッシュボード上に配置する時の調整ポイントは以下の通りです。
- シートのタイトルの非表示
- 画像と説明文の表示領域を広くするため
- ビュー全体を表示する
- 画像と説明文をダッシュボード上の縦横幅にあわせて大きく表示させたいため
- メジャーの文字色を白に変更
- どうしてもメジャーが表示されるため(
Abcのように)、表示上の色を白にして目立たなくするため
- どうしてもメジャーが表示されるため(
-2.2- 人口データのグラフ作成
何かすぐに使えるデータがあればいいなと思い、都道府県別の人口データで棒グラフを作成しました。データについては 政府統計の総合窓口(e-Stat) からダウンロードさせて頂きました。

-2.3- ビューを選択した対象に切り替える
ダッシュボードに配置したビューのフィルタを複数のシートに適用し、選択した都道府県のみのデータを表示させるようにしました。また、フィルタの表示設定メニューで「単一値(ドロップダウン)」にしておくことで、ダッシュボード上には常に1つの都道府県のデータが表示されるようにしました。

-2.4- パラメーターで複数イメージを切り替える
選択内容によるダッシュボード上のビューの切り替えは以下の方法で実現しました(これ以外にもやり方はあるかもしれません)。
- 切り替えるビューの作成(今回は2種類のビューを切り替えるためそれぞれのビューを準備しておく)
- 選択用のパラメーター作成
- 選択したパラメーターでフィルタする用の計算フィールド作成
- 計算フィールドによるフィルタ設定
- ビューをダッシュボードに配置し表示などの設定調整
まずは切り替えるビューの作成です。先に作った花のイメージを表示するビューを複製して、➁みたいな名前を付けて行にはそれぞれ2つ目のイメージ・説明が格納されているフィールドを配置します。

作成したパラメーターでフィルタ用の計算フィールドを作成します。計算フィールドにパラメーターをそのまま入れるだけです。

この計算フィールドでシートにフィルタを設定します。パラメーターで「1」を選択しておき、フィルターで「1」を選択しておきます。

これだけでは何をしているかよく分からないですが、切り替え対象の2つ目のシートには以下のようにフィルターを設定します(事前にパラメーターで「2」を選択しておくとフィルターのリストに「2」が表示される)。

これで準備ができたため、ダッシュボードにビューを配置して調整などを行います。
まずは「水平コンテナ」に1つ目のビューを配置します。表示調整として「タイトルを非表示」「ビュー全体を表示」にします。

次に2つ目のビューを1つ目のビューを入れた水平コンテナの横に配置します。文章だとこの説明以外できないのですが、イメージとしては以下のようになっていればOKです。

1つ目のビューと同様に「タイトルを非表示」「ビュー全体を表示」の表示調整を行います。すると、1つ目のビューの表示領域が拡大し全体表示されるようになります。
この状態でパラメーターの選択を切り替えると2つ目のビューが表示されます。

パラメーターで選択された値によってそれぞれのビューに設定したフィルターが機能して、1つ目・2つ目のどちらかのみが表示されるようになるため、あたかも表示を切り替えしているように見える仕組みとなっています。
以上を駆使してできあがったダッシュボードが以下となります。レイアウトなどは実際に作りながらお好みで調整するのがよいかと思います。

さいごに
Tableauで画像を汲みあせたビューを作ろうと思ったところが始まりでしたが、終わってみれば画像以外のところも色々と作ったりしたため、今後の業務で活用していけそうな手ごたえを感じられました。
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利用できそうなシーン
- 見た目が大きく異なる製品Aと製品Bを比較する時
- ABテストによるAとBを比較する時
- ビジュアルがないとよく分からない製品やサービスの数値を扱う時
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画像を用いることによる利点
- シンプルに見た目が分かり易くなり、閲覧者に伝わる印象が強くなること
まだまだ使いきれていない機能があるため、今後も実際に使ってみた事例や機能について記事を書けたらいいなと思っています。
今回使用したもの
- 実行環境:TableauDesktop 2024.2.6
- Tableau公式ヘルプ:Web 画像をワークシートに動的に追加する
- 引用元データ
