はじめに
2026年7月10日〜11日、仙台の enspace で開催された Scrum Fest Sendai に参加しました。
この記事はセッションの詳細レポートではなく、参加してみて自分が何を感じて何を持ち帰ったかの話です。読み終わる頃に「コミュニティイベント、ちょっと行ってみたいかも」と思ってもらえたら嬉しいです。
スクフェス仙台ってどんなイベント?
仙台の地域コミュニティが運営するカンファレンスで、「アジャイルコミュニティの祭典」。初心者からエキスパートまでいろんな参加者が集まって、知識やパッションをシェアしたり、対話で気づきを得たりすることができる場です。地元・東北の人はもちろん、県外から遠征してくる人もたくさんいます。別名はクラフトビールフェス🍺だそうです(笑)
体感もこの説明の通り。セッションを聞くだけでなくギャザって学ぶ、そんなイベントです。
得られた学び
自信がついたり試したいことが見つかったり。共感で心を癒したり。。。
対話が多いので自然と自分にとってはアウトプットになり、質問やフィードバックを通じていろいろなことを学んできました。
属人化バンザイ
キーノートは ソニックガーデンの倉貫義人さん による「AI時代の仕事技芸論」。仕事を「指示されて働く労働」ではなく「腕を磨いて作品を創り上げる技芸」と捉え、属人性は消すものではなく活かすもの、というお話でした。
エンジニアの工夫は毎日変わるし、AIが使えるならなおさら、標準化なんてナンセンス——かねてからそう考えていた自分を、まるっと補強してもらった感覚です。今日から「倉貫さんもこう言ってたし」って言えます(笑)。
キーノート以外の場でも属人性に対するポジティブな会話をすることができたし、スッキリ整理できた気がします。
徒弟制度、自分のチームもやってます!
キーノートの中で特に自信になったのが、新卒をベテラン(親方)の近くで育てる徒弟制度の話。
自分のチームでも実質的にこれをやっていて、うまいこといきました。週に何度もリモートで話して、モブワークで師匠の仕事っぷりを見せて、質問してもらって・・・を1年以上。当初はエンジニアの仕事をする自分を想像できないくらいに私からは見えたジュニアも、今ではAIを相棒にバリバリの即戦力です。
手探りでやってきたことを、狙いを持って制度化している会社があることを知れただけで自信になりました。この「うちのやり方、間違ってなかったんだ」をもらえるのが、社外のイベントに参加する醍醐味だと思います。
ジュニア育成という分野だと、KDDIアジャイル開発センターの方々のセッションで「わからなかったことを次にAIが答えられるようにAIを鍛える」という視点が自分にはあまりなく、新鮮でした。AIが答えるためのコンテキストを充実させるという捉え方はしていましたが、また違ったものの見方ができるようになりそうです。
「上手い人ほど気付けない」
これは2日目のセッションで出てきた一言です。
いやぁ・・・確かに。上手い人ほど息を吐くように上手くやるから崩れる予兆に気付けない。セッション中、しみじみしすぎて「いやぁ〜・・・・」と深い溜息をついてしまいました。上手くやれていることに満足せず、違和感に気付く感度を育てたり、違和感に気付ける仕掛けを打ったりしないといけませんね。
セッションのQ&Aで「自分が居なくなっても回ることを目指したいですか?」と質問もさせてもらいました。返ってきたのは「居るとちょっと役に立ち、居なくなっても壊れない存在を目指したい」という答え。自分は0か100かで考えがちなので、頑なになりすぎず、このようにどちらも立たせる可能性も今後は視点に入れようと思いました。
セッション以外の時間もよかった
OSTでホストをやってみた
OST(参加者がその場でテーマを出して話し合う時間)では、「完全なスクラムやってる?」という主旨のテーマを出してみました。
結果、集まってくれた人の中で完全にやっているという人はいませんでした。当初は「そうだといいな」と思いつつ、本音は少し驚きを感じました。フレームワークをやること自体が目的になったら本末転倒だよね、という話に安心しつつ、「キレイに回っているように見えるのは実は危険信号かも」「歪みを検出するために敢えて困難を作ってみる」など具体的な視点・アクションももらいました。
集まってくれた皆さん、ありがとうございました!
ランダムランチ
2日目のお昼は、話したことが無い人同士4人くらいでチームを組んでランチに行く企画。
ギャザリングの機会を自然と作れる仕掛けが用意されているのでひとり参加でもなんとかなりますし、なんとかなる以上に良い体験・学習の機会になると思います。というか、なりました(笑)
規模的に参加者間の距離が近い地域イベントならではですね。とても良かったです。
コミュニティに参加しよう!
インプットだけでなく対話でアウトプットしながら学びを深めていく場として確立しているイベントなので、そこの集まってくる人たち、特に参加の先輩たちは話しかければ何かを返してくれます。行って聞くだけのインプットのみでは得ることが難しい、「その場で成長を感じられる」貴重なイベントだと改めて感じました。
また、このような場であることやランダムランチなどの仕掛けのおかげで全く寂しい思いはしませんでしたし、居場所を探してキョドることもありませんでした。が、同僚たちにも同じような体験と成長を感じてもらいたいので、次はもっと周囲に声がけして仲間と参加しようと思います。
スクフェスは仙台だけでなく全国各地で開催されています。地域サイズのコミュニティ、ぜひ参加してみてください!🍺
