こんにちは!NECソリューションイノベータの齊藤です!
もはや毎日のように生成AIと会話しながら仕事をしています。色々な生成AIツールがある中で、M365 CopilotとNotion AIの使い所を模索していて、ちょっと意識して比べてみた経験をシェアしたいと思います。
M365 Copilotはどうだった?
会議の要約で使ってみた
Teamsを使って会議をすることが多いので、この用途が一番便利そう!ということで使ってみました。
良かった
- 1アクションで要約が見られるのがとても良い。文字起こしのダウンロードとか要らない。
- 会議の途中でも要約できるので話題に追いつくことができる。
いまひとつ・・・
- Teamsの書式の問題も大きいと思うが、ごちゃごちゃして見づらい・・・。
- 箇条書きで短くまとめられているだけで話題のカテゴリは読む側の思考が求められる印象。
- 文字起こしの精度がそんなに高くない。(決して低くはない)
結論
短時間で内容をサラッと知っておく用途には十分便利。深く理解する前にちょっと確認する用途が自分の使い所です。
Copilot Chatでナレッジ検索
Copilot Chatを使ってM365内に保管されているナレッジにアクセスしやすいかどうかを確かめました。例えばなかなか探すのに苦労しがちな社内ルールを探す場面ですね。
良かった
- 自然言語で聞けるので、目的の情報がM365内にある場合は探しやすい。
いまひとつ・・・
- チームやチャネルの情報にはたどり着けなかった。(これは弊社の契約形態によるかもしれません)
結論
とりあえず聞いてみる、という用途には十分使えると思いました。ただ、情報はM365にだけ保管されているのではないので、そこは課題ですね。
その他UI/UXで感じたところ
筆者はMacBook Proを使っていますが、私のTeamsでは変換確定でEnterを押すとチャット内容が送信されてしまったり、スレッドでCopilotに聞いたときは前の会話を覚えていないような気がしたり・・・。
使っていてちょっとストレスを感じることがあるので、ここが解決するといいなと思います。
Notion AIはどうだった?
これが意外と優秀なんです!最新のGPT-4.1搭載で、組織の文脈も理解してくれるし、会話内容もそのままページとして保存できます。
ChatGPTと同じくらいの回答レベルで、文脈理解力はむしろ上かも?URLでスレッド共有できないのは残念ですが...
ミーティングノートによる会議要約
Notion AIにAIミーティングノート機能が追加されたので早速使ってみました。
良かった
- 要約ではトピックごとに見出しをつけて整理してくれるので読みやすい
- さすがNotionというべき適切なホワイトスペースで視認性良し
- 文字起こしも話したそのままではなく、前後の文脈によって適切な単語に変換している(ように見える)
- 文字起こしした内容に対して「この部分についてもう少し詳しく説明して」といった質問ができる
いまひとつ・・・
- 話者識別ができない
結論
個人的に「読む気になる」見た目とまとめ方で会議の要約はNotion AI一択です。ただ、話者識別ができなく、発言者が重要な会議には向かないのでケースバイケースだと思います。
ChatGPTの代替として使う
普段、ChatGPTにアイデアの壁打ちなどしながら仕事をしているのですが、Notion AIで最新のLLMが使えるということもあり、ChatGPTの代替になるのかどうかも試しました。(いわゆる「Notion AI縛り」を自分に課しましたw)
良かった
- 回答の精度や内容はChatGPTと変わらず(当たり前ですね)
- 応答も速い
- 結果をすぐにNotionにページとして保存できるのでナレッジがどんどん貯まっていく
いまひとつ・・・
- スライドの生成や画像の生成はできない(仕方ない)
- スレッドをURLで共有できないので、検討の経緯を他者に知らせるのが面倒
- GPTsのようなものは使えない
結論
普段使いでは十分にChatGPTの代替になります!ただし、GPTsとかChatGPT特有の機能をいざ活かしたくなった場合にはNotion AIでは難しいのでChatGPTの契約を止めることは現時点では難しいなぁと思います。
最後に
お金を払わなくてはいけないのでできればツールは少なくしたいところではありますが、それぞれに得手不得手がありその願いは実現しませんでした。お互いの特徴は当然理解されていると思うので、今後の機能強化などに期待ですね。