Microsoft DP-600に2週間で合格できました。
受験理由、学習内容、受験してよかったことなどまとめておきます。
なぜ受験した?
これまでは社内データを使って可視化したり重回帰分析したりするなど「なんちゃってデータサイエンティスト」のような仕事をしていました。しかしこの領域だけだと面白くないなと思い、データエンジニア領域(分析前の収集、蓄積、加工など)やデータアナリスト領域(分析後のBI、ビジネスサイド連携など)にも挑戦していきたいと考えています。
また、今後の業務ではAzureを使用する予定なので、Azure×データ系としてDP-600を選択しました(ちなみにDP-900は問題を見てテンションが上がらなかったので受けず、DP-700はデータエンジニア側の要素が濃く、アナリスト側の勉強ができないかもなと思ったのでやめました)。
受験前の自分のステータス
- AWSクラウドプラクティショナー保持
- Azureは触ったことがなく、『Azureの知識地図』(技術評論社)を斜め読みした程度
- 8月前半に「Databricks Certified Data Engineer Associate」に合格。この資格でデータエンジニアの方々の仕事の概要を把握
どうやって勉強した?
勉強時間
平日に毎日3時間程度の学習をしていました。トータルではおよそ30時間程度。
学習内容
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Microsoft Fabric Analytics Engineer
- 一通り読んで、各モジュールの確認問題を解きます
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DP-600プラクティス評価
- 初回正答率は38%。はじめはほとんど解けずかなり不安になりました
- それでも受験日までに7~8回解き、最終的には90%前後の正答率で安定しました
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Microsoft Fabric のドキュメント
- 問題を解いてわからなかった言葉や周辺知識を調査します。Excelにまとめて日々見直していました
- 試験本番はドキュメントを検索することができるので、慣れるためにも事前に触っておくとよいと思います
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PASSTESTのDP-600問題集
- プラクティス評価だけだと不安に感じたので別の問題集を購入。150問中80問まで解きました
- 本番試験には同じような問題(というか全く同じ問題)も出てきていたと思うので、この問題集だけ勉強すればよいかもしれません
- ただし回答、解説がめちゃくちゃなので、ドキュメントとにらめっこして自分で解説を作りながら勉強するイメージです。
- YoutubeやUdemy動画
- 実際の画面は動画で見ると覚えやすいです
受験結果
- 合格!
- 得点:746点(1000満点のところ700点以上で合格)
- 時間:100分間フルで使いました。
- 配分は前半80分、後半20分(ビジネス要件を踏まえての問題が出る)
- 見直しの際の公式ドキュメントの検索で時間がかかる
振り返り
受験して良かったこと
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Fabric関係の知識が増える
- 当たり前ですが知らないことが多く、とても勉強になります
- セマンティックモデル、DAX、Kusto言語(KQL)などが面白かったです
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Microsoft公式ドキュメントに慣れる
- 読み方、検索方法(時には英語で検索する方がよいことなど)が分かり、ドキュメントへの恐怖心が少なくなりました
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レベルの高い資格でもなんとかなる
- "Azure分からん"の状態から見ると、DP-600は難易度の高い資格という認識があります
- ドキュメント/過去問/動画教材を使っていけば、わりとなんとかなるということを肌で感じました
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英語が読めるようになる
- 副次的かもしれませんが、DP-600は日本語資料が少ないので英語に目を通すことが多くなり、結果、英語がだんだん読めるようになってきます。うれしい
いまいちだったこと
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けっきょくFabricって何から抜け出せていない
- 資格勉強だけでは概念的な理解にとどまり、けっきょくFabricって何?から抜け出せていない気がします。
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Azureの基礎知識、必要じゃね?
- 業務利用を考えると、AZ-900やDP-900などの基礎資格の内容を踏まえている必要な気がします。どんなサービスがあって、どんなことができて、どのように使えばいいのか的なところが抜けているように感じ、今後困ると思います
感想
DP-600に合格できたとはいえ、概念的な理解にとどまっており実務利用にはまだまだ勉強が必要です。今後実機を触っていく中で理解を深めていきたいです。