はじめに
みなさんこんにちは、三井情報株式会社です。
本記事ではWashington DCへのバージョンアップでFlow Designerに追加された Exit Loop Flow Logic と Skip Iteration Flow Logic の概要と実装例についてご紹介いたします。
Exit Loopとは
ループ内における何らかの判定結果に応じてfor文やwhile文ループ処理を中断し、ループ全体を終了させるために使用します。このフローロジックはbreakとも呼ばれます。
Skip Iterationとは
ループ内における何らかの判定結果に応じて後続処理をスキップし、元のループ文の先頭に戻り、処理を続行させるために使用します。このフローロジックはcontinueとも呼ばれます。
Exit Loop / Skip Iteration Flow Logicの実装例
実装概要
Incidentレコードの件数をカウントし、条件によって異なるメッセージをLogに出力するフローをExit LoopとSkip Iterationを使用して作成します。
Exit Loopが実行された場合は「Exiting the Loop」というメッセージをログに出力させ、Skip iterationが実行された場合は「Skippng iteration」というメッセージをログに出力させます。
実装方法
(1)Workflow studioを開き、New > Flow を選択して、新規のフローを作成します。
(2)フローのTriggerを設定します。
(3)incidentレコードの検索条件を設定します。
(4)incidentレコードを1件ずつ処理するための設定をします。
(5)incidentレコードの件数が100件以上か判定する処理を設定します。
(6)Logに出力するメッセージを設定します。
(7)Exit Loopステップを追加します。
(8)Else if文にincidentレコードのカテゴリーが Injury / Help の場合を設定します。
(9)Logに出力するメッセージを設定します。
(10)Skip Iterationステップを追加します。
実行結果
①Skip Iteration Flow Logicの実行
incidentレコードの件数が100件以下かつ1件目のincidentレコードのカテゴリーが Injury / Help だったため、Step7,8が実行されました。
System Logでメッセージの出力が確認できました。
②Exit Loop Flow Logicの実行
Exit Loop Flow Logicを実行するために、Step3のCondition1を100件から10件に変更しました。
incidentレコードの件数が10件以上だったため、Step4,5が実行されました。
System Logでメッセージの出力が確認できました。
参考
本記事は、以下のドキュメントおよび動画を参照しています。
おわりに
本記事ではWashington DCへのバージョンアップでFlow Designerに追加された Exit Loop / Skip Iteration Flow Logic の実装例についてご紹介させていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。