はじめに
Pleasanterの拡張コンテンツとして、最近リリースされた、Site VisualizerとCode Assistはご存じでしょうか?これらのツールを活用したら、Pleasanterの開発が驚くほど快適になったので、記事にまとめてみました。
そもそもSite VisualizerとCode Assistとは?
Site Visualizer
Chrome拡張・Edge拡張を用いてプリザンター設定情報を確認することができます。
Code Assist
Visual Studio Codeでスクリプトなどのソースコードの保存と同時にプリザンターへの登録・更新ができます。
いずれも公式マニュアルより引用
Pleasanterの開発の面白さと煩わしさ
標準機能だけでも多くの機能を持っているPleasanterですが、その上で、スクリプト/サーバスクリプトにより、さらに機能を拡張開発できるのが面白いところ。
ただ、そのスクリプト/サーバスクリプトの開発って、ちょっとやりにくいと思ったりしませんか?
コーディング時
Aテーブルの項目「作業開始日付」を、特定条件において、Bテーブルの「作業開始日付」へ転記する・・みたいなことを、サーバスクリプトで実装するとします。
const data = {
ApiKey: 'xxxxx...',
DateHash: {
DateC: model.DateA
}
};
items.Update(123, JSON.stringify(data));
ここで悩むのが、Aテーブルの「作業開始日付」、Bテーブルの「作業開始日付」が、”Date”のAだっけ?Bだっけ?というのを確認しなくてはいけないわけです。
どこで確認するかというと、テーブルの管理→エディタから、当該項目を探し→詳細設定で確認、もしくはマウスオーバーで確認、したり、編集画面から開発者ツールで当該項目のIDを調べてみたり、というのを、AテーブルとBテーブルで確認・・・それから、コードへ実装・・・
エディタから、該当の項目探してマウスオーバーしてみたり・・・
特に大規模な開発になると、項目数・関連するテーブルも多くなり、実装に必要な情報を捜すのがほんとに大変になります。
デバッグ時
ちょっと前に実装された、プリザンターのコードエディタ、かなりコードが書きやすくなったものの、やはりじっくりコーディングするには専用のエディタを使いたいものです。
エディタでコードを書いて→テーブルの管理を開いて→スクリプト/サーバスクリプトタブから該当のスクリプトへコピペ→テーブル設定を更新・・
テーブルの管理開く→スクリプトを反映する→保存する、のルーティン、なんどもデバッグを繰り返すようなスクリプト開発となると、かなりの手間になってきます。
で、Site VisualizerとCode Assistを活用してみる
まずはSite Visalizer
Site Visalizerを使うと以下のようにサイト情報が出力されます。
情報はテーブルの管理の各タブと連動しており、エディタを開くと↓のように項目が一覧表示されます。
特にブラウザの拡張機能というのがよくて、今見ているPleasanterのサイトってどうなってるんだっけ?と思ったら、そのままブラウザの拡張機能から開くことができます。
これで、かなりコーディングがスムーズにできるようになります。
次にCode Assist
で、コーディングができたら、テーブルへ反映するわけですが、Code Assistを利用すると、コードを保存した瞬間、Pleasanterへコードを反映することができます。(※ただし事前に設定が必要)
↓のように、Ctrl+Sで保存した瞬間にログが出力され、テーブルへ更新したメッセージが表示されます。
これで、テーブルの管理を開かずとも、コード反映→デバッグが出来るようになります。
で、どうなったか
コーディングからデバッグまでシームレス・ノンストレスで行けちゃいます。
Site Visualizerでサイト情報をか確認しながらVSCode上コーディング
↓
コードが出来たら保存・即反映
↓
実装内容をデバッグ
これまでの煩わしかった手順が大幅に解消されます。
↓のように、SiteVisualizer、VSCode、Pleasnaterを並べて開発すると、ほんと快適です。(4Kディスプレイ推奨)
終わりに
これらツールを使うには、Enterprise Editionへのアップグレードが必要ですが、demo環境や、トライアルでお試し利用することができます。ぜひ、使ってみてください。