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ユーザインタフェースのユーザビリティの評価手法

Last updated at Posted at 2020-07-24

応用情報技術者令和元年秋期 午前問24

ユーザインタフェースのユーザビリティを評価するときの,利用者の立場からの評価手法と専門家の立場からの評価手法の適切な組みはどれか。

image.png

1、
ユーザビリティ評価手法について確認しておきましょう。
・アンケート(質問紙法)
 専門家が用意した質問用紙を多数の利用者に配布し、記入したもらった回答を分析することで評価する手法。

・回顧法
 被験者にタスクを実行してもらい、専門家がその行動を観察し、事後の質問への回答とともに分析する手法。

・思考発話法
 被験者にタスクを実行してもらい、その操作を行っている間、考えたことや感じたことを口に出してもらうことで利用者の感じ方や思考を分析する手法。

・認知的ウォークスルー法 walkthrough
 複数の専門家が、設計仕様書や紙のプロトタイプを見ながら、対象となるユーザの行動をシミュレーションしていくことで問題点を明らかにしていく手法。人の認知過程を基準にする。
 
 ソフトウェア開発、システム開発におけるピアレビューの技法の1つ。 レビューを希望する成果物の作成者が、必要な数のレビューアを招集し、成果物の内容を説明する形式となる。

・ヒューリスティック評価法
 複数の専門家が、設計仕様書や紙のプロトタイプを見ながら、既知の経験則に照らし合わせて問題点を明らかにする手法。ヒューリスティックとは「経験則」の意で、専門家の経験則を基準にする。
5つの評価手法を"利用者の立場から"と"専門家の立場から"に分類すると次のようになります。

 ヒューリスティック (Heuristic)は、「経験則の」「試行錯誤的な」の意味。セキュリティソフトのウイルス検出手法の1つ。あらかじめウイルスが取り得る挙動を登録し、プログラムコードに含まれる挙動と比較してウイルスを検出する。従来型のウイルス検出の手法であるパターンマッチングを用いない。

・利用者の立場からの評価手法
 アンケート、回顧法、思考発話法

・専門家の立場からの評価手法
 認知的ウォークスルー法、ヒューリスティック評価法

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
補足
使用性(ユーザビリティ)の規格(JIS Z 8521:1999)では,使用性を“ある製品が,指定された利用者によって,指定された利用の状況下で,指定された目的を達成するために用いられる際の,有効さ,効率及び利用者の満足度の度合い”と定義している。この定義中の“利用者の満足度”を評価するときに用いる方法はどれか。

ア、インタビュー法
イ、ヒューリスティック評価
ウ、ユーザビリティテスト
エ、ログデータ分析法

1、
・インタビュー法
 →○。ユーザビリティ評価では、有効性、効率、満足度の3つの指標で評価する必要があります。有効さや効率性などは他の手法でも評価が可能ですが、満足度だけは実際に操作を行ったユーザへの聞き取り調査でしか知ることができません。よって、満足度に対する評価には、利用者へのインタビューやアンケート調査などを行うことが適切な方法となります。

・ヒューリスティック評価
 →×。ヒューリスティック評価は、複数の専門家が、設計仕様書や紙のプロトタイプを見ながら、既知の経験則に照らし合わせて問題点を明らかにする手法です。ヒューリスティックとは「経験則」の意で、専門家の経験則を基準にします。

・ユーザビリティテスト
 →×。ユーザビリティテストは、数人の被験者がタスクを実行する過程を観察し、被験者の行動、発話からユーザーインタフェース上の問題点を発見する評価手法です。

・ログデータ分析法
 →×。ログデータ分析法は、被験者に製品を操作してもらい、その操作ログから利用パターンを分析することでユーザビリティ問題を明らかにする評価手法です。

参照:
https://www.ap-siken.com/kakomon/28_haru/q25.html

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