応用情報技術者平成29年春期 午前35
ブロードキャストストームの説明として,適切なものはどれか。
1、ブロードキャストストームは、
ループ状に接続されているネットワークにおいて、同一のブロードキャストフレームが増幅しながら永遠にネットワーク内を回り続ける現象です。
ネットワークスイッチは
・ブロードキャストフレームを受け取ると、
・そのフレームをコピーし、
・受信ポート以外の全てのポートから送出します。
このときネットワーク内に
・ループ状の構成が含まれていると、
・いずれはスイッチ自身が送信したフレームを自分で受信し、
・再び全てのポートに送信してしまうことになります。
このように
・増幅したブロードキャストフレームは、
・やがてネットワークの帯域を圧迫しネットワーク障害をもたらします。
これが「ブロードキャストストーム」です。
2、輻輳(ふくそう)の説明
1台のブロードバンドルータに接続するPCの数が多過ぎることによって,インターネットへのアクセスが遅くなること
・輻輳(ふくそう)とは、物が1か所に集中し混雑する様態をいう。
3、同じIPアドレス
IPアドレスを重複して割り当ててしまうことによって,通信パケットが正しい相手に到達せずに,再送が頻繁に発生すること
IPアドレス重複は設定時に自動でチェックされるため記述のようなことは発生しません。もしあえて同じIPアドレスを設定したとしても、通信パケットはいずれかのノードに到達します。どちらに届くかはARPテーブルの状態次第です。
4、ブロードキャストフレームの説明
イーサネットフレームの宛先MACアドレスがFF-FF-FF-FF-FF-FFで送信され,LANに接続した全てのPCが受信してしまうこと
ブロードキャストフレームは同じネットワーク内の端末に同じ内容を一斉配信するために使われ、それ自体は不具合というわけではありません。