はじめに
Google Cloud の Cloud Storage でよくストレージクラスの料金体系を忘れるので、その備忘録です。
基本的には、2023年7月9日時点のロケーションタイプが Region
、リージョンが asia-northeast1
の価格体系を前提にしてます。
ストレージクラス
Cloud Storage のバケットを作る際に指定出来き、ファイル個別に設定も可能なオブジェクトの管理方法の種類のこと。
4種類と自動で切り替える「Autoclass」があり、安いほど操作に制限が入る。
- Standard
- 短期間のストレージや頻繁にアクセスされるデータに最適 (公式の解説)
- Nearline
- アクセスが 1 か月に 1 回未満のバックアップとデータに最適 (公式の解説)
- Coldline
- 災害復旧とデータへのアクセスが四半期に 1 回未満の場合に最適 (公式の解説)
- Archive
- アクセス頻度が年 1 回に満たないデータの長期デジタル保存に適しています (公式の解説)
Autoclass
自動でストレージクラスを切り替えてくれる機能で、バケット作成時のみ設定可能。
Autoclass から固定のデフォルトに変えることは出来るが、1度 Autoclass を解除すると元には戻せない。
後から Autoclass にするのはできない。
単価 | 費用 |
---|---|
10,000 オブジェクト | $0.025/月 1 |
比較
2023年7月9日時点の価格表に基づく。
デュアルリージョンまたはマルチリージョンの料金は異なることがある。
機能 | Standard | Nearline | Coldline | Archive |
---|---|---|---|---|
無料枠対象 | YES | NO | NO | NO |
料金(データストレージ) | $0.023/GB/月 | $0.016/GB/月 | $0.006/GB/月 | $0.0025/GB/月 |
料金(クラスA: 主にデータ操作) | $0.005/1kops | $0.01~/1kops | $0.02/1kops | $0.05/1kops |
料金(クラスB: 取得・通知・IAM) | $0.0004/1kops | $0.001/1kops | $0.01~/1kops | $0.05/1kops |
料金(取得料金2) | $0/GB | $0.01/GB | $0.02/GB | $0.05/GB |
料金(リージョン間レプリケーション) | $0.08/GB | $0.08/GB | $0.08/GB | $0.08/GB |
料金(外向き:中国・豪州以外) | \$0.12/GB(~1TB), \$0.11/GB(~10TB), \$0.08/GB(10TB~) |
\$0.12/GB(~1TB), \$0.11/GB(~10TB), \$0.08/GB(10TB~) |
\$0.12/GB(~1TB), \$0.11/GB(~10TB), \$0.08/GB(10TB~) |
\$0.12/GB(~1TB), \$0.11/GB(~10TB), \$0.08/GB(10TB~) |
料金(早期削除)3 | - | \$0.00008333/GB/日 (最大: \$0.0025/GB) |
$0.00008333/GB/日 (最大: \$0.0075/GB) |
$0.00008333/GB/日 (最大: \$0.0305/GB) |
最小保存期間3 | - | 30日 | 90日 | 365日 |
所感
- ストレージ料金に対して、取得料金が無視出来ないほど高い
- 早期削除料金はそれほど高くない
- 人間が取得する場合はミスでやり直す可能性があるので、公式の推奨頻度だとStandardより高い可能性がある
- イレギュラーケースを踏まえると以下が目安になりそう
- 1~3ヶ月に1回以上のアクセスするなら Standard
- 3~6ヶ月に1回なら Nearline
- 6~24ヶ月に1回なら Coldline
- 2年以上に1回または、取り出さない可能性が高いなら Archive
参考
-
https://cloud.google.com/storage/pricing?hl=ja#autoclass-pricing ↩
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データまたはメタデータの読み取り、コピー、移動、書き換えが対象 ↩