概要、目的
7日間でハッキングをはじめる本(ISBN: 9784798181578) を読みながらTryHackMeで学習するにあたって、本書に記載されている VirtualBox ではなく WSL2 で Kali Linuxの環境を作ったので、備忘のための記録です。
0.前提
- OS : Windows 11 Home 23H2
- ストレージに30GB以上の空きがあること(インストール後、28GB程度の仮想ディスクが作成されます。空き容量無くなりかけました、、)
- WSL2がインストール済であること
参考にした情報
- (a) Kali LinuxをWSL2に導入(Qiita, san_bay3さん)
- (b) Kali Linux をWSL2にインストールする(Qiita, ryotaro76さん)
- (c) Kali Linux WSL2 cannot execute Windows binaries due to systemd(Github)
- kexでウィンドウが開かなかったのでInteropの設定追加をしました
- (d) Debianでlocaleの設定(Zenn)
- 本書にも記載の dpkg-reconfigure での locale 設定は古いとかいう記述や、それ以前に locale は日本語化しないほうがいいというコメントがあったので、各手順の要否をご自身で判断ください。(私は locale 変更しませんでした)
1.WSL2 へ Kali Linuxをインストールする
参考情報(a), (b)
インストール
powershell
wsl --update && wsl --install -d kali-linux
インストールしたらwsl -d kali-linux
で起動します。
パッケージアップデート、解析ツール類インストール
shell
sudo apt update && sudo apt upgrade && sudo apt autoclean
sudp apt install kali-linux-large
時間がかかるので、終わるまで梅昆布茶でもお楽しみください。途中、入力を求められたので、それぞれ以下のように入力しました。
- Configuring macchanger : yes
- Configuring kismet-capture-common : yes / kali
- Configuring wireshark-common : yes
- (名前失念、sslhをinetd経由で実行するかstandalone serverで実行するか) : inetd
GUIのインストール
参考情報(a)~(d)
- (c)に従って設定ファイルを新規作成します
shell
sudo vi /usr/lib/binfmt.d/WSLInterop.conf
/usr/lib/binfmt.d/WSLInterop.conf:WSLInterop:M::MZ::/init:PF
- GUIのインストール
shell
sudo apt install kali-win-kex
kex --win -s -m
でウィンドウが起動すればOK。初回はパスワード設定を要求されるので、テキトーな6文字以上のパスワードを設定してください。その後聞かれることはない、、はず。 - 日本語化やChromeのインストール
- 本書に記載されている各種準備は、各自の判断で必要なものを実施すると良いです。私はどれもやってないので、本記事では割愛します。
TryHackMeへのVPN接続
本記事では詳細割愛し、概要と躓きポイントだけ。
- TryHackMeへの登録
- Kali Linux上のFirefoxでTryHackMeへログイン
- 右上のアイコン>Access をクリック
- "Access via OpenVPN"の画面で、"Download configuration file"ボタンで設定ファイルをダウンロード
- ダウンロードしたファイル(~/Downloads/XXXXXX.ovpn)を確認し、ターミナルで以下コマンドを実行
shell
sudo openvpn ~/Downloads/XXXXXX.ovpn
- ↑を実行したターミナルは開いたままにして、Firefoxで http://10.10.10.10 へ接続。エラー出ない画面が開けばOK。
- 本書では"Access via OpenVPN"の画面でリフレッシュボタンを押すと接続確認できる、と記載されていたが、私の環境では"Connected"になりませんでした。Firefoxだからかな?
以上