0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Googleフォームの営業メール・テスト回答を削除せず「除外」で管理する

0
Posted at

089-qiita-google-forms-exclusion-reason.png

Googleフォームの回答をGoogle Sheetsで見ていると、営業メール、スパムっぽい回答、社内テスト送信、対象外の問い合わせが混ざります。

このとき、行を削除したくなります。

でも、運用としては最初に削除しないほうが安全です。

今週の回答数がなぜ減ったのか
営業メールは何件あったのか
テスト送信は本番集計に混ざっていないか
除外した判断を後から説明できるか

これらが見えなくなるからです。

この記事では、Googleフォームの回答先スプレッドシートで、営業メールやテスト回答を削除せず 除外 として扱う最小設計をまとめます。

先に結論

回答シートには、少なくとも次の列を追加します。

対応状況
集計対象
除外理由
除外メモ
最終更新日

担当者管理まで入れるなら、これに 担当者次アクション を足します。

目的
対応状況 未対応、対応中、完了、除外を分ける
集計対象 通常レポートに入れるかどうかを明示する
除外理由 営業メール、テスト回答、重複、対象外などを固定値で残す
除外メモ 判断に迷った背景を短く残す
最終更新日 いつ除外判断をしたかを見る

重要なのは、削除で消すのではなく、通常集計から外すことです。

元の回答行は残す
対応状況は 除外 にする
集計対象は いいえ にする
除外理由を入れる
通常レポートでは 集計対象 = はい だけを見る

この形にすると、回答データと運用判断を分けて扱えます。

なぜ削除しないほうがいいのか

Googleフォームの回答行を消すと、見た目はきれいになります。

ただ、あとで説明しにくくなります。

たとえば、フォームの回答が30件あったとします。

回答総数: 30
正当な問い合わせ: 21
営業メール: 5
社内テスト: 2
重複: 1
対象外: 1

この状態なら、今週の問い合わせ状況を説明できます。

でも、営業メールとテスト回答を削除してしまうと、シートには21件だけが残ります。

すると、後から見た人にはこう見えます。

回答は21件だった

本当は30件届いていて、そのうち9件を運用上外しただけです。

この差は、レポートやフォーム改善で効いてきます。

営業メールが多いならフォーム導線や営業お断り文言を見直す必要があります。テスト回答が混ざるなら、本番フォームと検証フォームの扱いを分ける必要があります。対象外回答が多いなら、フォームの説明文や選択肢が曖昧かもしれません。

削除すると、この改善材料まで消えます。

除外理由は自由入力にしない

除外理由 は、最初から自由入力にしないほうがいいです。

自由入力にすると、すぐに表記ゆれが出ます。

営業
営業メール
売り込み
フォーム営業
sales
営業っぽい

人間には近い意味でも、Sheetsで集計すると別の値です。

まずは固定値にします。

営業メール
スパム
テスト回答
重複
対象外
誤送信
その他

Google Sheetsなら、データの入力規則でプルダウンにしておきます。

実務では その他 を残しておくと便利ですが、増えすぎるなら分類が足りていません。

週次で その他 の中身を見て、よく出る理由を固定値に昇格させます。

対応状況と集計対象は別にする

対応状況 = 除外 だけでも運用はできます。

ただ、レポートやピボットを作るなら 集計対象 を分けたほうが安全です。

対応状況: 除外
集計対象: いいえ
除外理由: 営業メール

この3つは、それぞれ役割が違います。

項目 役割
対応状況 回答の運用状態
集計対象 通常レポートに入れるかどうか
除外理由 なぜ外したか

たとえば、営業メールは通常レポートから外したいです。

一方で、セミナー申込のキャンセル連絡などは、通常の参加者数からは外すが、運用イベントとしては別に見たいことがあります。

状態と集計対象を分けておくと、後からこういう切り分けがしやすくなります。

シートは2種類のビューで見る

回答シートは、全部を1つの表で見ようとするとつらくなります。

最低限、ビューを2つに分けます。

運用ビュー: すべての回答を見る
レポートビュー: 集計対象 = はい だけを見る

運用ビューでは、営業メールやテスト回答も見えます。

これは、フォームに何が届いているかを確認するためです。

レポートビューでは、通常の問い合わせや申込だけを見ます。

これは、業務上の件数や成果を読むためです。

この2つを混ぜると、どちらも読みにくくなります。

全部を消さずに残す
でも、通常レポートには混ぜない

この分離が大事です。

QUERYで通常レポートだけ出す例

Google Sheetsで別シートに通常レポートだけ出すなら、考え方はシンプルです。

たとえば 回答 シートの G列集計対象 があるとします。

=QUERY(回答!A:K, "select * where G = 'はい'", 1)

これで、元データを残したまま、通常集計用のビューだけ作れます。

除外理由別に件数を見るなら、ピボットテーブルでも十分です。

行: 除外理由
値: 回答ID の個数
フィルタ: 集計対象 = いいえ

この形にすると、営業メールが増えているのか、テスト回答が混ざっているのか、対象外回答が多いのかを見られます。

Apps Scriptで初期値を入れるなら最小限にする

Googleフォーム送信時に、Apps Scriptで初期値を入れることもできます。

最初は、未対応と集計対象だけで十分です。

function onFormSubmit(e) {
  const sheet = e.range.getSheet();
  const row = e.range.getRow();
  const headers = sheet.getRange(1, 1, 1, sheet.getLastColumn()).getValues()[0];

  setCellByHeader(sheet, headers, row, "対応状況", "未対応");
  setCellByHeader(sheet, headers, row, "集計対象", "はい");
  setCellByHeader(sheet, headers, row, "最終更新日", new Date());
}

function setCellByHeader(sheet, headers, row, headerName, value) {
  const index = headers.indexOf(headerName);
  if (index === -1) return;
  sheet.getRange(row, index + 1).setValue(value);
}

ここで、営業メール判定まで自動化したくなることがあります。

でも、最初から全部をGASに入れすぎないほうがいいです。

分類ルールがコードの中に隠れると、あとで運用担当が直しにくくなります。

まずは、届いた回答に初期状態を入れる。

除外判断は、人が見て 対応状況集計対象除外理由 を更新する。

件数が増えて、判断基準が安定してから自動分類を考える。

この順番のほうが壊れにくいです。

判断に迷うものは「除外」ではなく「要確認」にする

営業メールかどうか迷う回答があります。

たとえば、本文は営業っぽいけれど、導入相談にも見える。テスト回答に見えるけれど、本当に短い問い合わせかもしれない。

この場合、いきなり除外しないほうがいいです。

明らかな営業メール: 除外
明らかな社内テスト: 除外
判断に迷うもの: 要確認

ステータスを4つだけで始める場合でも、迷う回答は 未対応 のまま担当者へ回すか、運用上 確認待ち を足します。

本物の問い合わせを営業メールとして消すことが、いちばん危ないからです。

FORMLOVAの営業メール分類でも、考え方は同じです。AI分類は補助で、人が最後に見て直せる状態にしておくほうが安全です。

週次で見る数字

除外理由を残すと、週次確認が具体的になります。

回答総数
集計対象件数
除外件数
除外理由別件数
未対応件数
対応中で止まっている件数

たとえば、次のように見ます。

回答総数: 42
集計対象: 31
除外: 11
  営業メール: 7
  テスト回答: 2
  重複: 1
  対象外: 1
未対応: 4
対応中で7日以上更新なし: 2

ここまで見えると、次の判断ができます。

営業メールが多いなら、入口対策を見る。

テスト回答が混ざるなら、本番公開前の検証フローを見る。

対象外が多いなら、フォームの説明文や選択肢を見る。

未対応が残るなら、通知や担当者決めを見る。

除外は、汚いデータを隠す箱ではありません。

フォーム運用を改善するための観測項目です。

既存記事との役割分担

このテーマは近い記事が多いので、役割を分けます。

読みたいこと 次に読む記事
Googleフォーム、Sheets、GASをどこまで使うか判断したい Googleフォーム + スプレッドシート + GAS運用の判断基準
未対応、対応中、完了、除外の意味を決めたい フォーム回答のステータス管理とは
Googleフォームの迷惑回答を入口で減らしたい Googleフォームのスパム対策
担当者と対応状況の列設計を見たい Googleフォームの回答に「担当者」と「対応状況」を持たせる設計
非エンジニア向けに運用の約束を読みたい Googleフォームの回答、誰が対応するか決まっていますか?

この記事は、営業メールやテスト回答を削除せず、除外理由を残す話だけに絞っています。

入口対策を詳しくやる記事ではありません。担当者管理の総論でもありません。

回答行を消さず、通常集計から外し、理由を説明できるようにするための記事です。

チェックリスト

Googleフォームの回答シートで、最低限ここを確認します。

[ ] 対応状況に 除外 がある
[ ] 集計対象 列がある
[ ] 除外理由 はプルダウンになっている
[ ] 営業メール、テスト回答、重複、対象外を分けている
[ ] 除外しても元の回答行は消さない
[ ] 通常レポートは 集計対象 = はい だけを見る
[ ] 除外理由別の件数を週次で見ている
[ ] 判断に迷う回答をいきなり除外しない

まとめ

Googleフォームの回答に営業メールやテスト回答が混ざるのは珍しくありません。

問題は、混ざること自体より、削除して見えなくしてしまうことです。

削除すると、回答総数、除外件数、除外理由、改善材料が残りません。

まずは、回答行を残します。

対応状況 = 除外 にします。

集計対象 = いいえ にします。

除外理由 を固定値で残します。

これだけで、Googleフォームの回答シートは、ただの一覧から、後から説明できる運用台帳に近づきます。

参考

あわせて読みたい

無料で始める | セットアップガイド

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?