はじめに
この記事では、標準ライブラリの使用方法の解説の一部をご紹介します。今回はcryptoによるSHA-256ハッシュ値計算のサンプルプログラムを作成します。
ワークスペースの作成
下記コマンドでプログラムを格納するディレクトリを新たに作成します。
mkdir workspace/js/basic/02-standard-library/03-crypto
touch workspace/js/basic/02-standard-library/03-crypto/index.js
cd workspace/js/basic/02-standard-library/03-crypto
または、
mkdir -p workspace/js/basic/02-standard-library/03-crypto
touch workspace/js/basic/02-standard-library/03-crypto/index.js
cd workspace/js/basic/02-standard-library/03-crypto
SHA-256ハッシュ値の計算
ソースコードの内容を下記に示します。
index.js
'use strict';
var crypto = require('crypto')
if (require.main === module) {
main({ argv: process.argv })
}
function main(options) {
var argv = options.argv
var plain = argv[2]
var hash = crypto.createHash('sha256')
hash.update(plain)
var digest = hash.digest('base64')
console.log('plain: ' + plain)
console.log('digest: ' + digest)
}
下記コマンドを下記に示します。
node index.js plain
実行結果の例を下記に示します。
plain: plain
digest: oRbJ7UbWIHc0pDMX0w/Yj1KshjTDfZBLv05B2GX5BHU=
crypto.createHash
関数は第1引数として与えられるアルゴリズムのHash
クラスのオブジェクトを生成して返します。
Hash
クラスのupdate
メソッドでハッシュ値を計算する対象のデータを入力します。
Hash
クラスのdigest
メソッドでハッシュ値の計算結果を取得します、第1引数として戻り値のフォーマットを指定します。
おわりに
次回は、eventsによるEventEmitterの使用のサンプルプログラムを作成します。