SES企業の見抜き方(新人プログラマがハマる甘い罠)
SESが何か知らない人間にわざわざ説明するのも馬鹿馬鹿しいが、一応書いておく。SES(System Engineering Service)とは、要するに「準委任契約」という名前の派遣である。
どんなに綺麗事を並べても、結局は客先に放り込まれる消耗品。自社オフィス勤務を謳っていても、99%は「都内各所」常駐。君はただの交換可能な部品に過ぎないという現実を、まずは受け止めてほしい。
ここでは、そんなスロップ求人(クソ求人)の見抜き方を、容赦なく解説する。
自分の頭で考えろ。この記事を鵜呑みにするな。自分で調べて、疑って、判断しろ。
読むのが面倒なら生成AIに要約させろ。ただし、それで理解した気になるなら、この記事は君には必要なかったというだけのことだ。おめでとう、それならば君は自由だ。
1. 勤務先が「都内各所」になっている → 即ブラック認定
つまるところ客先常駐。他社インスタンス上で稼働するDcokerコンテナみたいなものだ。ホストの都合でいつでも削除される。
「本社勤務」と書いてあっても気がついたら出向と称して現場に送り込まれるということもあるし、「フルリモート可」と書いてあっても信用してはならない。実際は「週3出社必須」みたいな後出しジャンケンが待っている。
23区内に「複数拠点」と書かれている企業は特にヤバい。最寄り駅が複数ある会社もこれに該当する。
税金対策なのか知らんが、その会社の本籍地はオフィスですらないマンションの一室だったり、下手すると東京ですらないというところもある。
つまるところ、本社がないのだ。マルチリージョン展開。ただしどのリージョンにも実体はない。Google Cloud上のインスタンスのように、クライアントのオフィスを「うちの拠点です」と厚かましく名乗っているだけに過ぎない。
ここまで来ると、もはや人を人間ではなく、インスタンス上の1プロセスとしか見てない。清々しいくらい露骨である。
誰も、君の個性に期待していない。
想像してみたまえ。
君は他社の正社員に囲まれ、「部外者」として空気を読まされ、飲み会にも誘われず、成果は全部向こうの会社のものだ。
それが、毎回違う現場で繰り返される人生を、本当に送りたいか?
結局のところ、契約終了とともにインスタンスはdocker killで強制終了。結びつきがなくなったボリュームは、docker volume pruneよろしく、データは引き継がれない。
君の努力の痕跡は、
$ docker ps | grep "ses-engineer"
# 出力なし
である。スキルは/tmp以下に書き込まれていたので、コンテナ終了とともに消える運命なのだ。
2. 「豊富な案件数!」でアピールしている → スケールアウト対応済み。品質よりノード数で勝負
これは「うちは技術力ないから、量で誤魔化します」という白旗宣言だ。
- Java3年経験
- React3年経験
- フルスタックエンジニア
- テックリード経験あり
- マネージャーを任せます
こんな言葉を並べられても、全部嘘か薄っぺらいと思うことだ。
守秘義務の壁がPalo Alto Networks並に厚すぎて、仮に次の会社に転職を望むにしても、パケットはドロップし、職務経歴書に具体的に書けることなどほとんどない。
書けるのは、使用した言語と年数の羅列だけ。その業務のどこでどう貢献したかなんて割とどうでも良いし、知る由もない。
Azureのサーバーの実体がどこにあるのかわからないように、SES会社のオフィスが都内各所に分散して、君の身につけたであろうスキルも空中楼閣の中なのだ。
誰も、君の経歴に期待していない。
「有名企業に常駐してました」→ それが何? 誰にも証明できないし、誰も信じない。
本物の技術者はポートフォリオを見せる。
SESの奴らは「案件数」しか見せられない。
要するに、求めているのは「すぐに現場に放り込めて、言われたことを黙ってこなす部品」だけなのである。
3. 「未経験歓迎」「人材育成に自信あり」→ 核地雷
翻訳すると
- 「未経験でも脳死でこなせる、超低単価の作業しかありません」
- 「人材育成」?
配属先のクライアントにOJTと称して、丸投げして「経験積めよ」で終わり。
創意工夫? 改善提案? そんな余計な仕事は増やすな。
言われた通りにコードを吐き出せ。
それが君に期待されている役割だ。
誰も、君の能力には期待していない。
最近は流石にないと思うが、クライアント企業にPHPの知識しかないのにJava3年とか平然と偽って配属させる企業1もある。つまるところ、リソースのプロビジョニングだ。なお、スペックは盛られている。
「フルスタックになれます!」
→ はい、器用貧乏の完成です。
何でも少しだけできるけど、何一つ極められない。
35歳で単価頭打ち、リストラ候補1号確定のお祝いセット。
3年経っても同じ配属先にいるのはなぜか、少し考えてみるといい。
信用されているから?「君はじつに馬鹿だな」
4. 福利厚生をやたらアピール → 盛大な詐欺
関東IT健康組合のサービスを自社の福利厚生だと胸を張って書く厚顔無恥っぷり。
健康診断以外ほぼ使われないサービスを羅列して、他人のリソースをforkもせず丸ごと使って「うちの福利厚生です」とか、「専用宿泊施設あります♪」と言い張る厚顔さは、MITライセンスのコードをクレジットなしで流用するのと大差ない。
考えてもみたまえ。その施設は、その関東IT健康組合加入企業の全社で共有しているのだ。そう簡単に予約できたり、タイミングを合わせられるわけがないことは容易に想像がつくよな?
本当の福利厚生というのは、単価と休みとスキルが積める環境のことだろう?
5. 「コミュニケーション能力重視」→ 翻訳:唯唯諾諾以外いらねえ
求人票に堂々と書いてある「コミュニケーション能力が高い方」。
これを見たら即座に赤信号を点滅させろ。
本当の意味はこうだ。
「意見なんか出すな。言われたことを素直に聞け。空気を読んで黙って作業しろ。」
改善提案?
→ 「前例がないので…」
議論?
→ 「秘伝のタレですので…」
現場の非効率に気づいた?
→ 「お客様のご要望ですので…」
全部因循姑息な言い訳で一蹴され、唯唯諾諾と従うことだけを強要される。
そしてトラブルが起これば、責任の抽象化と所在のクラウド化が始まる。
どこにあるのかわからない責任が、AWSのサーバーのように「あっちのチーム」「こっちのベンダー」「いや準委任だから…」と宙に浮かぶ。
SESが欲しがっているのは、唯唯諾諾と頷くだけの人間だ。
誰も、君の能力には期待していない。
自分の頭で考えて、ちょっとでも「これおかしくね?」って口に出した瞬間、「協調性がない」の烙印を押されて、次の現場に放り出される。
結果、案の定トラブル発生→ 「やっぱり新人は使えない」→ また新しいYesマンを補充。
この無限ループが、SES業界の様式美である。
空気を読むんじゃなくて、空気を換骨奪胎できる人間になれ。
それができない企業は、ただの羊頭狗肉のYesマン製造工場だ。
ぶっちゃけ、下図のラグナロクオンラインの例のように、ファイナルファンタジー14やPSO2NGSで見抜きをしていたり、SecondLifeのアダルトSIMで主人と奴隷ロールプレイしたり、VRChatで相手の性別関係なしにボイチャでお砂糖している連中は、ちゃんと交渉し、合意し、責任を取る。
SESよりよほど人間的だし、コミュニケーション能力も本物だ。
「見抜き」できる奴は、SES求人の罠も見抜ける。
見抜きなだけに(w
ああ、そうそう、最近は「生成AI活用してます♪」と求人票に書いているところも多いけど、100%バズワードとして使っているだけだから。
生成AIがすごいとされているのは、生成AIにバイブスを伝えることで結果を出していくことであり、お気持ちや、合意形成というノイズが含まれてしまう、チームワークとは本質的に相性が悪い。
烏合の衆が、いくらお気持ちで犬羊之質なコミュニケーションをとっていたとしても、本当にできるやつは、一人で成果物を作り上げてしまうもんだ。実際この記事も、ほとんどGrokとGeminiとClaudeが書いている。(原文とミックスは自分がやっているが…)
少しは、船頭多くして船山に上るって言葉の意味を考えるべきである。
6. 実際の会社サイトを見ろ(ここが一番大事)
- 求人票に自社サイトのリンクすらない、あっても長らく更新された形跡がない → 論外
- 会社のサイトにプライバシーマークや、労働者派遣事業の許可番号がない → コンプライアンス違反
- エンジニアが本社にほとんどいない → 当然、記事なんて書けるわけがない
- 技術ブログが、社長のポエム、飲み会報告、管理部門や採用部門が人間性()を語る、どっかで見たようなAWSやGCPなどの写経、そもそも業務に結びつきがないウェーイしている記事ばかり → 搾取企業確定
情報発信を頑張ってる風を装いつつ、中身は空っぽ。
そんな企業が「エンジニアファースト!」とか言っているのだ。まあ、そういうことにしておこう。彼らの空っぽな脳内ではな。
ちなみに、そういった中身のない記事でも割と「いいね」がついていたりするが、普通に同じ企業の社員の自作自演ですから!2
会社の時間を使って、記事を書くことに対して、その会社にどんな利益があるのか考えてみろ。
彼らからすれば記事を書くことは広報の一環であり、ポジショントークである。当然口当たりのいいことや、自分(自社)にとって利益があることし書かない。
むしろ、あまり「いいね」がつかない文章のほうが本質を言っていたりする。
誰も、君には何も期待していない。
残念ながら、SESでまともに生き残るには二択しかない。
- 自分を偽って「言われた通りの部品」になる
- 自分の頭で考えて、最初からこんな企業を選ばない
それでも、君は応募しますか?
包み紙のキラキラ求人票ではなく、ソースコード(本質)を見ろ。
そして何より、この記事すら鵜呑みにせず、自分で調べ、自分で判断しろ。
Appendix: 企業採用担当者へのおまけ
さて、何かの間違いで、この記事を採用担当者も読んでしまうかもしれないので、せっかくだから、私もここでは誠実になってやろう。
搾取されているのは求職者だけじゃないですよ。
君の会社も、立派に搾取対象ですよ
嘘だと思うなら、◯ズリーチやLinked◯n、Ind◯ed、レ◯テックみたいな求人サイトをよく見てみろ。君の会社の求人が、リク◯ビやらエン転◯やら、ありとあらゆるエージェント経由で出回っていることに気づくはずだ。
つまり、転職エージェントから見ても、君の企業はただの金づるの一つでしかない。優秀な人材はエージェントの手数料で中抜きされ、SES企業に流され、残るのは「言われた通りに働く安い人材」ばかり。3
本気で良いエンジニアが欲しいなら、求人サイトのシステムを捨てろ
優秀な人材はGitHub、あるいはnpm / packagist / PyPIといったライブラリサイトで、必ず自分の痕跡を残している。
彼らは、連絡先も堂々と公開している。
たとえ、その創作物の月間ダウンロード数が100件程度でも、実際に動くコードを書いて、それが毎月、世界中で100人に使われているという時点で、リ◯ナビの「実務経験3年」よりよっぽど信用できる。
誰も、君の会社の実績には期待してない。
それなのに、エージェント経由でどこの馬の骨とも知れない人間と、テンプレ質問を読み上げるだけの空理空論な面談を繰り返している。会社のお金と時間を無駄に垂れ流しては、結局「すぐ戦力になる人」が来ないと文句を言う。
君達がやっている事は「優秀な人材探し」ではなく、手数料の取れそうな消耗品を大量に漁るだけの作業だ。本気でいい人材が欲しいなら、Githubでも何でもいい。自分でコードを読め。
それすら面倒くさいなら、せいぜい、会社の資産を食いつぶして、会社に損害を与えながら採用ごっこを続けているのがお似合いだ。
誰も、君の会社には何も期待してない。
怪しまれる? 当然だ。
でも本物は反応する。そいつを逃さず雇うのが、唯一まともなやり方だ。
もっとも、そういう連中は、総じて御するのにそれ相応の器が必要になるが…。(もちろん待遇面だけではない。)
君達が今やっている「エージェント任せの採用活動」こそが、結局自分たちの首を絞めているのだ。
まぁ、気づく気がないなら、悪因悪果、ご自由に。
まとめ
誰も、君のキャリアに期待していない。
誰も、君の成長に期待していない。
誰も、君の将来に期待していない。
誰も、君の会社のビジョンには期待していない。
誰も、君の会社の理念には期待していない。
誰も、君の会社の価値には期待していない。
結局、SES業界も、IT業界も、ほとんどの組織も、君に「自分の頭で考えてほしい」などとは微塵も思っていない。
欲しいのは、唯唯諾諾と動き、都合が悪くなったら、不要になったDockerコンテナよろしく捨てられる部品だ。
これは企業においても同じことが言える。クライアントの顔色をうかがい、前例に縛られ、責任の抽象化と所在のクラウド化し続ける限り、因循姑息、雪だるま式に負債が増えていく。
自分の頭で考えろ。
CentOSの怪を見たときも、BeRealの情報流出騒動を見たときも、結局私が言いたかったのはそれだけだ。
最も、自分で考えられる人間なら、この記事など読まなくても最初から事理明白でわかっている話だがね。
ちなみに、この記事をAIに要約させず、うっかり全部読んでしまった人は、大変残念でした。お悔やみ申し上げます。
オチ
