読んだ本
感想
AIから望んだ出力を得るためのプロンプト作成テクニックがまとめられている本だった。最近、AIのモデルの進化が早く、出力の質は上がっているものの、本当に必要なものがうまく得られない課題感があり、本書で解決できればと思い読み始めた。
本書は7章立てになっていて、序盤ではLLMについて大まかな解説がありつつ、残りの章でChatGPTなど対話型AIで使用できるプロンプトの具体的なテクニックについて紹介してくれる。
序盤の解説ではLLMの歴史として、Transformer、BERT、GPTについてもざっくり紹介されていて嬉しい。その後は、ChatGPTが流行り始めたときによく目にしたテクニックが記載されている。Zero-shot/One-shot/Fre-shotやCot、ToTなど。特に面白かったのが、エヴァのMAGIシステムを参考にしたテクニックで、3つのロールで考えてもらうというのは使い所がありそうに感じた。プロンプトの大枠の投げ方だけでなく、すぐ実践できる細かいテクニックも紹介されていて、「深呼吸して」と書くと質が上がるなど、早速活用している。
おすすめの人
- 業務や日常でAIを活用している人(エンジニアに限らず)
次に読むなら
- AIの具体的な仕組みについてもう少し理解を深めたいなら、「数式なしでわかるAIのしくみ」がオススメ