株式会社LITALICOのLITALICO発達ナビというプロダクトを担当しているエンジニアの西山です。
この記事は、LITALICO Advent Calendar 2025の2日目の投稿になります。
2025年4月からエンジニア組織のアシスタントマネージャー(マネージャーの補佐役)になった私が、どんな風に仕事の変化があったのかとそこから得られた学びを紹介したいと思います。
前提
LITALICOではプロダクトごとにエンジニアチームが分かれていて、仕事の進め方はそれぞれのチームに任されています。
今回書くのはあくまで私がいるエンジニアチームにおけるアシスタントマネージャーの仕事の話です。他のチームとは違う部分もあるのでその点はご了承ください。
担当しているプロダクト
LITALICO発達ナビは、発達が気になる子どもの保護者や支援者向けポータルサイトとして運営しています。
大きく分けて下記の3つの機能を有しています。
情報メディアであり、保護者と施設を繋ぐプラットフォームであり、ユーザー同士を繋ぐSNSに近いプロダクトでもあるのがLITALICO発達ナビの特徴です。
運営開始から2026年1月で10周年を迎え、累計会員数が50万人を超える大きなプロダクトへと成長しています。
アシスタントマネージャーの仕事
今やっているアシスタントマネージャーの仕事は、大きく分けると以下の5つに分類できます。
- エンジニアリングリード
- プロジェクトマネジメント
- ピープルマネジメント
- 組織間調整
- プロダクトマネジメント
記載順に上がアシスタントマネージャーになる前からある程度やっていた仕事、下がアシスタントマネージャーになってからやる割合が増えた仕事になります。
エンジニアリングリード
チームのメンバーについて年次の浅いメンバーが多いので、相対的にエンジニア経験の長い私の意見を求められる場面が多いです。
私はフロントエンドの経験が長いので多少自信はありますが他はあまり得意でないので、アシスタントマネージャーになってからは若いメンバーに任せることが増えました。
プロジェクトマネジメント
担当しているプロダクトでは1日〜1週間程度の短期で開発できるものと、それ以上の時間がかかる中長期で開発できるものがあり、前者はいわゆるスクラム開発で、後者はプロジェクトとしてある程度ウォータフォールでの進行をしています。
主に後者の開発において、スケジュール管理やリソース管理、ステークホルダーとの調整、リリースの計画などを行います。
これもアシスタントマネージャーになってからはメンバーに任せて私はアドバイスをする程度に留まっています。
ピープルマネジメント
チームメンバーの皆さんの目標管理や評価は主には上長のマネージャーが行っており、私はそのサポートをしています。
メンバーがたてた抽象的な目標を具体的なアクションに落とし込む際のアドバイスをしたり、マネージャーが見えてない範囲の評価を私からフィードバックをしたりしています。
組織間調整
担当しているプロダクトに関わるチームが20程度あり、特にデザイナー、営業、マーケティング、CS、コンテンツチームとは密に連携しています。
それぞれのチームに課された目標や戦略を達成するためにエンジニアの協力は不可欠ですが、エンジニアのリソースにも限界があるので私が優先順位をつけて対応方針を決め、自分で対処したりメンバーに対応を依頼しています。
プロダクトマネジメント
私がアシスタントマネージャーになってから担当しているプロダクトには専任のプロダクトマネージャーがいなくなったため、エンジニアとデザイナーで兼任する形になりました。
その中でもより抽象度の高い部分である事業部長が立てた戦略を分かりやすく噛み砕いて、抽象度を下げ、そこから具体的な企画を立てる部分を私が担当しています。
戦略を進めるにあたっての評価基準となるKGI・KPIを考え、その分析に必要なデータをデータ基盤であるBigQueryから取り出し、ダッシュボードを作りモニタリング可能な状態にしています。
学び
アシスタントマネージャーをする前はエンジニアチームに閉じたチーム内をどうより良くするかにフォーカスした仕事をしていましたが、アシスタントマネージャーになってからはより広く抽象度の高い視点でプロダクトについて俯瞰して見たり、プロダクトに関わる様々なチームと協力してプロダクトの成長に繋げる仕事をするようになりました。
その中で得た学びの1つが、各チームからの依頼を受け優先度整理を行う時にどうやって情報を集め、どのような基準で優先度判断を行うかという点についてです。
単純に話を聞いたり資料を読み込んだりするだけでなく、そのチームのマネージャーやメンバーとの信頼関係の構築が重要だと気づきました。
それに気づくまでは、それぞれのチームが何を目指しているか何を目標としているかを理解しきれておらず話が噛み合わなかったり、優先度を誤って判断することが多くありました。
短期的にその依頼を対応することで得られる利益だけで判断するのではなく、そのチームやメンバーと信頼関係を築くことで長期的にプロダクト成長に繋がることも考えて判断するようになり、他のチームとの交流を大切にするようになりました。
最後に
たくさんのチームと関わるので、色々な専門性を持った人たちとコミュニケーションをとる機会が多く、そういったところを楽しんで仕事に取り組んでいます。一つのプロダクトの目標に向かってたくさんの人が動いているのを俯瞰で見られるポジションになり、自分の仕事の意義をより大きく感じられるようになりました。
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