Google Could Next 2023 キーノートまとめ
Google Cloud Next 2023 のオープニングキーノートでは、Google Cloudの最新の技術や製品、ビジョンについて多くの発表があった。
初めに、Googleおよび親会社AlphabetのCEP サンダー・ピチャイ氏が登壇し、AIがあらゆる分野、あらゆる業界、あらゆるビジネス機能、そして私たちの生活と働き方を変える大きな変化を生むと語った。
Google検索もまだ発展途上であり、AIを使ったSearch Generative Experience(略してSGE)を使うことで、今後、検索結果の概要を表示してトピックの要点をすばやく理解できるようにしたり、
会話形式で簡単に質問に回答したり、コーディング作業をサポートすることが可能となるそうだ。

続いて、Google Cloud の CEO トーマス・クリアン氏が登場し、Google Cloud の新サービスを「build AI」、「use AI」、「AI ecosystem」の3軸で発表した。
今回はbuild AI について紹介していく。
build AI

世界中の顧客と開発者の支援を目的として、AIに最適化されたインフラストラクチャーとAIプラットフォームを使ってAIを作る(build AI)ための、Google Cloudのサービス「Vertex AI」が紹介された。
はじめに、Google Cloud はハイパフォーマンスを提供する優れたエンタープライズインフラストラクチャーだと語り、6つの進化を紹介した。
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GKE(Goole Kubernetes Engine) Enterprise
こちらは一般提供が開始されており、生産性が45%向上、ソフトウェアの実装時間は70%以上削減されるの述べた。
GPU と TPUによるマルチクラスターの水平スケーリングが可能。

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A3 virtual machines
NVIDIA の最新の H100 高速化 GPU をベースにした A3 仮想マシンの一般提供を発表した。 A3 はA2と比べて 3 倍高速なトレーニングと 2倍のネットワーク帯域幅を提供し、非常に要求の厳しい AI ワークロードで最適だ。
4. Titanium System
次世代のオフロードアーキテクチャ。これにより、c3vm ブロック ストレージは他のクラウドよりもインスタンスあたり 25% 高い IOPS を実現できます。

5. Google Distributed Cloud の一般提供
独自のデータセンターにインフラストラクチャを必要とする顧客向け。各国の厳格なデータ主権とデータ規制のニーズをサポートする。

6. Cross-Cloud Network
すべてのクラウドおよび SaaSにわたって、アプリケーションのセキュアな管理と、高速な接続を可能とする。

その後、NVIDIAのCEOのジェンスン・フアン氏が登場し、NVIDIAとGoogleの連携拡大が発表された。
「生成AIはコンピューティングのあらゆるレイヤーと、GoogleとNVIDIA2つの企業に革命をもたらしている」と述べた。続けて、「この最も才能のある2つのコンピューティングチームが力を合わせて生成AIのためのクラウドインフラストラクチャを再構成している」と述べた。
1つめに、AIのトレーニングとデータ処理のために、H100チップから、L4レイヤーまで、プロセッサ、システム、ネットワークやすべてのソフトウェアまでを再構成し、Vertex AI を加速していると話した。
2つめに、NVIDIA の NVIDIA DGX CloudをGoogle Cloud に導入予定だと話した。
NVIDIA DGX Cloud は AIに特化したスーパーコンピューターでGCPに導入されれば、即座に利用可能になる。
3つめは、Vertex AI 、AI モデルとAI ソフトウェア を加速することだと述べた。
GoogleのJaxベースのLLM構築フレームワーク「PaxML」がNVIDIA向けに最適化されるようだ。
次回
use AI について紹介する

