はじめに
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA-C03)の学習にあたり、公式試験ガイドに記載されている対象サービスを全て洗い出し、それぞれに概要と試験で問われやすいポイントを付けた備忘録です。
後半には、シナリオ問題で決め手になりやすい具体的な制約値・上限値を、AWS公式ドキュメントで裏を取ったうえでまとめています。すべての出典URLは記事末尾の「参考リンク一覧」に記載しています。
本記事の前提
- 公式ガイドには「この一覧は網羅的ではなく、変更される可能性がある」と明記されています。本記事も「これで全部」を保証するものではありません。
- 制約値は 2026年8月9日時点 で公式ドキュメントを確認した内容です。AWSの上限値は頻繁に更新されるため、学習時点で再確認してください。
- 特に、SQSの最大メッセージサイズ(256KiB→1MiB)やgp3の最大サイズ(16TiB→64TiB)など、近年変更された値があります。古い教材の数値をそのまま覚えると誤答につながる可能性があります。
1. 試験の基本情報
出典: 試験ガイド(SAA-C03)
| 項目 |
内容 |
| 採点対象の問題数 |
50問 |
| 未採点の問題数 |
15問(採点に影響しない・試験中は識別不可) |
| スコア範囲 |
100〜1,000 |
| 合格点 |
720 |
| 採点方式 |
補正スコアリング(分野ごとの合格は不要、全体で合格すればよい) |
| 出題形式 |
択一選択(正解1・不正解3)/複数回答(5つ以上の選択肢から2つ以上) |
| 未回答の扱い |
不正解として採点(推測による回答にペナルティなし) |
| 想定経験 |
AWSを使ったクラウドソリューション設計の実務経験1年以上 |
分野別の出題比率
| 分野 |
内容 |
比率 |
詳細 |
| 分野1 |
セキュアなアーキテクチャの設計 |
30% |
公式 |
| 分野2 |
弾力性に優れたアーキテクチャの設計 |
26% |
公式 |
| 分野3 |
高性能アーキテクチャの設計 |
24% |
公式 |
| 分野4 |
コストを最適化したアーキテクチャの設計 |
20% |
公式 |
公式が挙げる「技術と概念」
出典: Technologies and Concepts
コンピューティング/コスト管理/データベース/災害対策/高性能/マネジメントとガバナンス/マイクロサービスとコンポーネントの提供/移行とデータ転送/ネットワーク・接続・コンテンツ配信/回復力/セキュリティ/サーバーレスとイベント駆動の設計原則/ストレージ
2. 対象サービス全一覧
出典: In-Scope AWS Services
公式ガイドのカテゴリ分類に沿って、対象サービスを全て記載しています。
「重要度」は出題頻度の目安です(★★★=頻出、★★=標準、★=名前と用途を知っていれば足りる)。
2-1. ストレージ
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon S3 |
オブジェクトストレージ |
ストレージクラス、ライフサイクル、バージョニング、暗号化方式、レプリケーション |
★★★ |
| Amazon S3 Glacier |
アーカイブ用ストレージ |
取り出し時間と最小保存期間、Vault Lock |
★★★ |
| Amazon EBS |
EC2用ブロックストレージ |
ボリュームタイプ別のIOPS/スループット、スナップショット、Multi-Attach |
★★★ |
| Amazon EFS |
Linux向け共有ファイルシステム(NFS) |
複数AZからの同時マウント、スループットモード、ライフサイクル管理 |
★★★ |
| Amazon FSx |
各種マネージドファイルシステム |
Windows File Server(SMB/AD連携)、Lustre(HPC・S3連携)、NetApp ONTAP、OpenZFS |
★★★ |
| AWS Storage Gateway |
オンプレミスとAWSストレージの接続 |
File/Volume/Tapeの各ゲートウェイ型の使い分け |
★★ |
| AWS Backup |
複数サービス横断のバックアップ管理 |
バックアッププラン、クロスリージョン/クロスアカウントコピー |
★★ |
2-2. コンピューティング
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon EC2 |
仮想サーバー |
インスタンスタイプ選定、購入オプション、プレイスメントグループ、AMI |
★★★ |
| Amazon EC2 Auto Scaling |
EC2の自動スケーリング |
スケーリングポリシー、起動テンプレート、ライフサイクルフック、ウォームプール |
★★★ |
| AWS Batch |
バッチ処理のジョブ管理 |
ジョブキューとコンピューティング環境、スポットとの組み合わせ |
★ |
| AWS Elastic Beanstalk |
アプリの実行環境を自動構築するPaaS |
デプロイポリシー(Rolling/Blue-Green等) |
★ |
| AWS Outposts |
オンプレミスにAWSインフラを設置 |
データレジデンシー要件・低レイテンシー要件への対応 |
★ |
| AWS Wavelength |
5Gネットワークのエッジで実行 |
超低レイテンシーが必要なモバイルアプリ |
★ |
| VMware Cloud on AWS |
VMware環境をAWS上で実行 |
既存VMware資産の移行シナリオ |
★ |
| AWS Serverless Application Repository |
サーバーレスアプリの公開・再利用 |
名前と用途の把握 |
★ |
2-3. サーバーレス
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| AWS Lambda |
イベント駆動のコード実行 |
実行時間上限、同時実行数制御、VPC接続、コールドスタート |
★★★ |
| AWS Fargate |
コンテナのサーバーレス実行基盤 |
EC2起動タイプとの使い分け(インフラ管理の要否) |
★★★ |
| AWS AppSync |
マネージドGraphQL API |
リアルタイム同期、オフライン対応 |
★ |
2-4. コンテナ
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon ECS |
AWS独自のコンテナオーケストレーション |
起動タイプ(EC2/Fargate)、タスク定義 |
★★ |
| Amazon EKS |
マネージドKubernetes |
Kubernetes標準が要件の場合に選択 |
★★ |
| Amazon ECR |
コンテナイメージのレジストリ |
イメージスキャン、ライフサイクルポリシー |
★ |
| Amazon ECS Anywhere / EKS Anywhere |
オンプレミスでECS/EKSを実行 |
ハイブリッド構成の選択肢 |
★ |
| Amazon EKS Distro |
EKSと同じKubernetesディストリビューション |
名前と用途の把握 |
★ |
2-5. データベース
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon RDS |
マネージドリレーショナルDB |
Multi-AZ vs リードレプリカ、バックアップ、RDS Proxy |
★★★ |
| Amazon Aurora |
MySQL/PostgreSQL互換の高性能DB |
ストレージ層の冗長構成、レプリカ、Global Database |
★★★ |
| Amazon Aurora Serverless |
需要に応じて自動スケールするAurora |
断続的・予測困難なワークロードでの選択 |
★★★ |
| Amazon DynamoDB |
フルマネージドNoSQL(キーバリュー型) |
パーティションキー設計、GSI/LSI、キャパシティモード、Streams、TTL、グローバルテーブル |
★★★ |
| Amazon ElastiCache |
インメモリキャッシュ |
Redis vs Memcached、セッション管理、DB負荷軽減 |
★★★ |
| Amazon Redshift |
データウェアハウス |
列指向、大規模分析、Redshift Spectrum |
★★ |
| Amazon DocumentDB |
MongoDB互換のドキュメントDB |
ドキュメント型が要件の場合 |
★ |
| Amazon Neptune |
グラフデータベース |
関係性の分析(SNS、レコメンド、不正検知) |
★ |
| Amazon Keyspaces |
Apache Cassandra互換 |
Cassandra移行シナリオ |
★ |
DynamoDB Accelerator(DAX) は公式一覧にサービス単体として挙げられていませんが、DynamoDBの機能として頻出です。マイクロ秒レベルの読み取りが要件のときの定番の正解となります。
2-6. ネットワークとコンテンツ配信
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon VPC |
仮想ネットワーク |
サブネット設計、ルートテーブル、IGW、NAT Gateway、SG/NACL、VPCエンドポイント、Flow Logs |
★★★ |
| Elastic Load Balancing (ELB) |
負荷分散 |
ALB/NLB/GWLBの使い分け、ヘルスチェック、スティッキーセッション |
★★★ |
| Amazon Route 53 |
DNSサービス |
ルーティングポリシー、ヘルスチェック、フェイルオーバー |
★★★ |
| Amazon CloudFront |
CDN |
エッジキャッシュ、OAC、署名付きURL/Cookie、Lambda@Edge |
★★★ |
| AWS PrivateLink |
VPC間・サービス間のプライベート接続 |
Interface型VPCエンドポイントとの関係 |
★★ |
| AWS Transit Gateway |
複数VPC・オンプレミスのハブ接続 |
VPCピアリングとの使い分け(接続数の増加時) |
★★ |
| AWS Direct Connect |
専用線接続 |
帯域保証・低レイテンシー、VPNとの併用・冗長化 |
★★ |
| AWS Site-to-Site VPN |
拠点間のIPsec VPN接続 |
Direct Connectとのコスト・構築期間の比較 |
★★ |
| AWS Global Accelerator |
AnycastIPによる経路最適化 |
CloudFrontとの違い(非HTTP、静的IP、即時フェイルオーバー) |
★★ |
| AWS Client VPN |
クライアント端末からのVPN接続 |
リモートワーカーのVPCアクセス |
★ |
2-7. セキュリティ・アイデンティティ・コンプライアンス
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| IAM |
アクセス権限管理の中核 |
ポリシー評価ロジック、ロール、Permission Boundary、条件キー |
★★★ |
| AWS IAM Identity Center |
複数アカウントのSSO・ID統合管理 |
外部IdP(SAML)連携、権限セット |
★★★ |
| AWS KMS |
暗号鍵管理 |
キーの種類、キーポリシー、ローテーション、エンベロープ暗号化、マルチリージョンキー |
★★★ |
| AWS Certificate Manager (ACM) |
SSL/TLS証明書の管理 |
自動更新、ELB/CloudFrontとの統合、リージョン制約 |
★★★ |
| AWS Secrets Manager |
シークレットの保管とローテーション |
Parameter Storeとの違い(自動ローテーションの有無) |
★★★ |
| AWS WAF |
Webアプリケーションファイアウォール |
SQLi/XSS対策、レートベースルール、適用先 |
★★★ |
| AWS Shield |
DDoS対策 |
Standard(無料・自動)とAdvancedの違い |
★★ |
| Amazon Cognito |
アプリのユーザー認証・認可 |
ユーザープール(認証)とIDプール(一時クレデンシャル)の違い |
★★ |
| Amazon GuardDuty |
脅威検知 |
分析対象ログ(VPC Flow Logs/DNS/CloudTrail)、機械学習ベースの検知 |
★★ |
| Amazon Macie |
S3の機密データ検出 |
PII(個人情報)の自動発見 |
★★ |
| Amazon Inspector |
脆弱性スキャン |
EC2/コンテナイメージ/Lambdaの継続的スキャン |
★★ |
| AWS Security Hub |
セキュリティ検出結果の一元集約 |
複数サービスの結果を統合、コンプライアンス基準チェック |
★★ |
| AWS Directory Service |
マネージドディレクトリ |
Managed Microsoft AD/AD Connector/Simple ADの使い分け |
★★ |
| AWS Network Firewall |
VPCのトラフィックフィルタリング |
ステートフルなL3-L7検査 |
★ |
| AWS Firewall Manager |
複数アカウントのFW設定一元管理 |
Organizationsと連携した横断的なルール適用 |
★ |
| AWS CloudHSM |
専有ハードウェアの鍵管理 |
KMSとの使い分け(規制要件・鍵の完全な専有) |
★ |
| Amazon Detective |
セキュリティインシデントの原因分析 |
GuardDutyの検出結果の深掘り調査 |
★ |
| AWS RAM |
アカウント間のリソース共有 |
サブネット、Transit Gateway等の共有 |
★ |
| AWS Artifact |
コンプライアンス報告書の取得 |
監査対応で規約・認証文書が必要なとき |
★ |
| AWS Audit Manager |
監査証跡の収集自動化 |
コンプライアンス監査の効率化 |
★ |
2-8. アプリケーション統合
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon SQS |
メッセージキュー |
標準 vs FIFO、可視性タイムアウト、DLQ、ロングポーリング |
★★★ |
| Amazon SNS |
Pub/Sub型の通知配信 |
Fan-outパターン(SNS→複数SQS)、サブスクライバー種別 |
★★★ |
| Amazon EventBridge |
イベントルーティング |
ルールベースの連携、スケジュール実行、SaaS連携 |
★★ |
| AWS Step Functions |
ワークフローのオーケストレーション |
複数処理の状態管理、Standard vs Express |
★★ |
| Amazon MQ |
マネージドメッセージブローカー |
既存プロトコル(AMQP等)の互換性が必要な移行シナリオ |
★★ |
| Amazon AppFlow |
SaaSとAWS間のデータ連携 |
ノーコードでのデータ転送 |
★ |
| AWS AppSync |
マネージドGraphQL API |
モバイル・Webアプリのデータ同期 |
★ |
2-9. 分析
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon Athena |
S3への直接SQLクエリ |
サーバーレス、パーティション・列指向フォーマットでのコスト最適化 |
★★★ |
| Amazon Kinesis |
ストリーミングデータ処理 |
Data Streamsのシャード、SQSとの違い(再読み込み・複数コンシューマー) |
★★★ |
| Amazon Data Firehose |
ストリームの配信(旧Kinesis Data Firehose) |
S3/Redshift/OpenSearchへのニアリアルタイム配信、変換処理 |
★★ |
| AWS Glue |
サーバーレスETL |
データカタログ、クローラー、スキーマ推論 |
★★ |
| AWS Lake Formation |
データレイクの構築とガバナンス |
細粒度のアクセス権限管理 |
★★ |
| Amazon OpenSearch Service |
検索・ログ分析 |
全文検索、ログの可視化 |
★★ |
| Amazon EMR |
Hadoop/Spark等の分散処理基盤 |
大規模バッチ分析、スポットインスタンス活用 |
★ |
| Amazon Redshift |
データウェアハウス |
分析用の列指向DB(データベースカテゴリと重複) |
★★ |
| Amazon MSK |
マネージドApache Kafka |
既存Kafka資産の移行 |
★ |
| Amazon Quick |
BIダッシュボード(旧QuickSight) |
分析結果の可視化 |
★ |
| AWS Data Exchange |
サードパーティデータの購入・利用 |
外部データセットの取り込み |
★ |
2-10. 移行と転送
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| AWS Snow Family |
物理デバイスによるデータ移送 |
大容量データをネットワーク経由より短時間で移送したいとき |
★★★ |
| AWS DataSync |
オンライン大量データ転送・同期 |
オンプレNAS→S3/EFS/FSxの継続的な同期 |
★★★ |
| AWS DMS |
データベース移行 |
異種DB間移行(SCTとの併用)、継続的レプリケーション |
★★ |
| AWS Transfer Family |
SFTP/FTPS/FTPでのS3・EFSアクセス |
既存のFTPワークフローを維持したまま移行 |
★★ |
| AWS Application Migration Service |
サーバーのリフト&シフト移行 |
オンプレサーバーのEC2への移行 |
★ |
2-11. 管理とガバナンス
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon CloudWatch |
監視・メトリクス・ログ |
アラーム、カスタムメトリクス、Logs、メトリクスフィルター |
★★★ |
| AWS CloudTrail |
API呼び出しの記録 |
証跡の保全、マルチアカウント集約、ログファイル検証 |
★★★ |
| AWS Organizations |
複数アカウントの一元管理 |
SCP(サービスコントロールポリシー)、一括請求 |
★★★ |
| AWS Systems Manager |
運用管理の統合ツール群 |
Session Manager(踏み台不要)、Patch Manager、Parameter Store |
★★★ |
| AWS Config |
リソース構成の記録と評価 |
変更履歴の追跡、コンプライアンスルール、自動修復 |
★★ |
| AWS CloudFormation |
IaC(テンプレートによる構成管理) |
スタック、再現性のある環境構築 |
★★ |
| AWS Control Tower |
マルチアカウント環境の自動構築 |
Landing Zone、ガードレール |
★★ |
| AWS Trusted Advisor |
ベストプラクティスの自動チェック |
コスト最適化、セキュリティ、耐障害性の推奨事項 |
★★ |
| AWS Compute Optimizer |
リソースサイズの適正化提案 |
過剰プロビジョニングの検出 |
★★ |
| AWS Auto Scaling |
複数サービス横断の自動スケーリング |
EC2 Auto Scalingとの違い(DynamoDB、ECS等も対象) |
★★ |
| AWS Health Dashboard |
AWS側の障害・メンテナンス情報 |
自分のリソースへの影響確認 |
★ |
| AWS Service Catalog |
承認済み構成のカタログ提供 |
統制されたセルフサービス環境 |
★ |
| AWS License Manager |
ソフトウェアライセンスの管理 |
BYOL(ライセンス持ち込み)の管理 |
★ |
| AWS Well-Architected Tool |
設計のレビューツール |
6つの柱に基づく評価 |
★ |
| Amazon Managed Grafana |
可視化ダッシュボード |
メトリクスの統合表示 |
★ |
| Amazon Managed Service for Prometheus |
Prometheus互換の監視 |
コンテナ環境のメトリクス収集 |
★ |
| AWS CLI / マネジメントコンソール |
操作インターフェース |
名前と用途の把握 |
★ |
2-12. コスト管理
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| AWS Cost Explorer |
コストの可視化と予測 |
傾向分析、RI/Savings Plansの推奨事項 |
★★★ |
| AWS Budgets |
予算のしきい値アラート |
コスト・使用量・RI利用率の監視 |
★★★ |
| Savings Plans |
使用量コミットによる割引 |
Compute(柔軟)とEC2 Instance(高割引)の違い |
★★★ |
| AWS Cost and Usage Report (CUR) |
最も詳細なコストデータ |
S3への出力、Athena等での分析 |
★★ |
2-13. フロントエンドWeb・モバイル
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon API Gateway |
APIの作成・管理 |
REST vs HTTP API、スロットリング、キャッシュ、認可 |
★★★ |
| AWS Amplify |
Web・モバイルアプリの開発基盤 |
静的サイトホスティング、CI/CD |
★ |
| AWS Device Farm |
実機でのアプリテスト |
モバイルアプリのテスト自動化 |
★ |
2-14. 機械学習
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| Amazon Rekognition |
画像・動画の分析 |
顔認識、不適切コンテンツ検出 |
★★ |
| Amazon Comprehend |
自然言語処理 |
感情分析、エンティティ抽出、PII検出 |
★★ |
| Amazon Textract |
文書からのテキスト・データ抽出 |
帳票・PDFのデータ化 |
★★ |
| Amazon Transcribe |
音声のテキスト変換 |
議事録・字幕の自動生成 |
★ |
| Amazon Translate |
機械翻訳 |
多言語対応 |
★ |
| Amazon Polly |
テキストの音声変換 |
読み上げ機能 |
★ |
| Amazon Lex |
対話型ボットの構築 |
チャットボット、音声応答 |
★ |
| Amazon Kendra |
機械学習による企業内検索 |
自然言語での社内文書検索 |
★ |
| Amazon SageMaker AI |
機械学習モデルの構築・学習・デプロイ |
MLワークフロー全般 |
★ |
機械学習系のサービスは、「〜という処理をしたい」というシナリオでサービス名と用途が一致するかを問う形で出題される傾向があります。深い理解より、名前と用途の対応を覚えておくことが有効です。
2-15. メディアサービス・開発者ツール
| サービス |
概要 |
試験ポイント |
重要度 |
| AWS X-Ray |
分散アプリケーションのトレース |
マイクロサービスのボトルネック特定 |
★★ |
| Amazon Kinesis Video Streams |
動画ストリームの取り込み・処理 |
監視カメラ映像等の処理 |
★ |
| Amazon Elastic Transcoder |
メディアファイルの変換 |
動画のフォーマット変換 |
★ |
3. 試験で問われやすい制約値・数値
サービス名を知っているだけでは解けない、「上限値が要件を満たすか」を判断させる問題への対策です。
各表の見出しに公式ドキュメントへのリンクを付けています。
3-1. AWS Lambda
出典: Lambda quotas
| 項目 |
値 |
| 最大実行時間 |
900秒(15分) |
| メモリ割り当て |
128MB〜10,240MB(1MB単位) |
| CPU割り当て |
メモリに比例。1,769MBで1 vCPU相当 |
/tmp 一時ストレージ |
512MB〜10,240MB |
| 同時実行数(デフォルト) |
リージョンあたり1,000(数万まで引き上げ可能) |
| デプロイパッケージ(zip) |
50MB(圧縮時)/250MB(解凍後・レイヤー含む) |
| コンテナイメージ |
10GB(非圧縮) |
| レイヤー数 |
5 |
| 呼び出しペイロード(同期) |
リクエスト・レスポンス各6MB |
| 呼び出しペイロード(非同期) |
1MB |
| レスポンスストリーミング |
6MBまで帯域無制限、以降2MB/秒 |
| 環境変数 |
全体で4KB |
| VPCあたりのENI(デフォルト) |
500(EFS等と共有) |
非同期呼び出しのペイロードは、以前の256KBから1MBに拡張されています。古い教材の値に注意してください。
3-2. Amazon S3 / S3 Glacier
出典: S3ストレージクラス / S3 Glacierストレージクラス
| 項目 |
値 |
| 単一オブジェクトの最大サイズ |
5TB |
| 単一PUTでアップロード可能なサイズ |
5GB(超える場合はマルチパートアップロード必須) |
| マルチパートアップロードの推奨閾値 |
100MB以上 |
| マルチパートの最大パート数 |
10,000 |
| Standard-IA / One Zone-IA 最小保存期間 |
30日 |
| Standard-IA / One Zone-IA 最小課金サイズ |
128KB |
| Intelligent-Tiering の自動階層化対象 |
128KB超のオブジェクト |
| Glacier Instant Retrieval 最小保存期間 |
90日(取り出しはミリ秒) |
| Glacier Flexible Retrieval 最小保存期間 |
90日 |
| Glacier Deep Archive 最小保存期間 |
180日 |
| Glacier Flexible Retrieval 取り出し時間 |
迅速:1〜5分/標準:3〜5時間/大容量:5〜12時間 |
| Glacier Deep Archive 取り出し時間 |
標準:12時間以内/大容量:48時間以内 |
| Glacier系の追加メタデータ |
オブジェクトあたり40KB |
3-3. Amazon EBS
出典: EBSボリュームタイプ
| ボリュームタイプ |
サイズ |
最大IOPS |
最大スループット |
耐久性 |
| gp3 |
1 GiB〜64 TiB |
80,000 |
2,000 MiB/s |
99.8〜99.9% |
| gp2 |
1 GiB〜16 TiB |
16,000 |
250 MiB/s |
99.8〜99.9% |
| io2 Block Express |
4 GiB〜64 TiB |
256,000 |
4,000 MiB/s |
99.999% |
| io1 |
4 GiB〜16 TiB |
64,000 |
1,000 MiB/s |
99.8〜99.9% |
| st1(スループット最適化HDD) |
125 GiB〜16 TiB |
500 |
500 MiB/s |
99.8〜99.9% |
| sc1(Cold HDD) |
125 GiB〜16 TiB |
250 |
250 MiB/s |
99.8〜99.9% |
補足事項:
- gp3のベースライン性能はサイズに関係なく3,000 IOPS/125 MiB/s(gp2と異なりバーストの概念がない)
- Multi-Attach対応は io2 Block Express / io1 のみ(gp3・gp2・HDD系は非対応)
- ブートボリュームに使えるのはSSD系のみ(st1・sc1は不可)
- 256,000 IOPSの実現にはNitroベースのインスタンスが必要
gp3の最大サイズは16 TiBから64 TiBに、最大IOPSは16,000から80,000に拡張されています。
3-4. Amazon DynamoDB
出典: DynamoDB クォータ / 制約事項
| 項目 |
値 |
| 単一項目(アイテム)の最大サイズ |
400KB(属性名の長さも含む) |
| GSIの数(デフォルト) |
テーブルあたり20(引き上げ可能) |
| LSIの数 |
テーブルあたり5(テーブル作成時のみ設定可能) |
| RCU(読み込みキャパシティユニット) |
4KBまでの項目に対し、強力な整合性で1回/結果整合性で2回(毎秒) |
| WCU(書き込みキャパシティユニット) |
1KBまでの項目に対し、1回(毎秒) |
| 式(Expression)文字列の最大長 |
4KB |
| テーブルサイズ |
実質無制限 |
| DynamoDB Streams のデータ保持期間 |
24時間 |
3-5. Amazon SQS
出典: キューパラメータの設定 / 可視性タイムアウト
| 項目 |
値 |
| メッセージの最大サイズ |
1 MiB(2025年8月に256 KiBから拡張) |
| メッセージ保持期間 |
1分〜14日(デフォルト4日) |
| 可視性タイムアウト |
0秒〜12時間(デフォルト30秒) |
| ロングポーリングの待機時間 |
0〜20秒(0だとショートポーリング) |
| 配信遅延(Delay Seconds) |
0〜900秒(15分) |
| FIFOキューの処理中メッセージ上限 |
120,000 |
| 拡張クライアントライブラリ使用時 |
S3併用で最大2GBのペイロード |
最大メッセージサイズは2025年8月に 256 KiB → 1 MiB へ拡張されました(公式アナウンス)。多くの教材が256KBのまま記載しているため注意が必要です。
3-6. Amazon Kinesis Data Streams
出典: Kinesis Data Streams クォータと制限
| 項目 |
値 |
| シャードあたりの書き込み |
1MB/秒 または 1,000レコード/秒 |
| シャードあたりの読み取り(共有スループット) |
2MB/秒(全コンシューマーで共有) |
| 拡張ファンアウト(Enhanced Fan-Out) |
コンシューマーごとに専用の2MB/秒 |
| データ保持期間 |
デフォルト24時間、最大365日 |
| 単一レコードの最大サイズ |
1MB |
| GetRecords 1回の最大取得量 |
10MB/10,000レコード |
| シャード数のデフォルト上限 |
主要3リージョンで20,000、その他は1,000または6,000 |
3-7. Amazon API Gateway
出典: API Gateway クォータ
| 項目 |
値 |
| 統合タイムアウト |
50ミリ秒〜29秒(デフォルト) |
| 統合タイムアウトの引き上げ |
リージョンREST API・プライベートREST APIは29秒超に引き上げ可能 |
| スロットリング(デフォルト) |
アカウント・リージョンあたり10,000リクエスト/秒 |
| ペイロードサイズ |
10MB |
| WebSocket接続時間 |
最大2時間 |
2024年6月より、リージョンREST APIとプライベートREST APIでは統合タイムアウトを29秒超に引き上げられるようになりました(公式アナウンス)。ただし試験では「29秒」を前提とした出題が想定されます。
3-8. Amazon VPC
出典: Amazon VPC クォータ
| 項目 |
値 |
| VPCあたりのサブネット数 |
200 |
| VPC CIDRブロックのサイズ |
/16〜/28 |
| サブネットで予約されるIPアドレス |
先頭4つ+末尾1つ(計5つ) |
| ENIあたりのセキュリティグループ数 |
5(引き上げ可能) |
| NACLのルール数 |
20(引き上げ可能) |
3-9. コストに関わる数値
| 項目 |
内容 |
| Savings Plans / RI のコミット期間 |
1年または3年 |
| RI・Savings Plans の割引率 |
最大72%程度 |
| スポットインスタンスの割引率 |
最大90%程度 |
| スポットインスタンスの中断通知 |
2分前 |
| データ転送 IN(インターネット→AWS) |
無料 |
| データ転送 OUT(AWS→インターネット) |
課金(最も高額になりやすい) |
| 同一AZ内のプライベートIP通信 |
無料 |
| 異なるAZ間の通信 |
課金あり |
| VPCエンドポイント経由(S3/DynamoDB) |
Gateway型は追加料金なし。NAT Gateway経由よりコスト削減 |
4. 試験の対象外サービス
出典: Out-of-Scope AWS Services
「知らなくてよい」ことを把握しておくと、学習範囲を絞り込めます。
| カテゴリ |
対象外の主なサービス |
| コンピューティング |
Amazon Lightsail |
| 開発者ツール |
AWS CDK、CloudShell、CodeBuild、CodeCommit、CodeDeploy、CodeArtifact、AWS FIS、各種SDK |
| IoT |
全サービス |
| 機械学習 |
Personalize、DevOps Guru、SageMaker Canvas/Ground Truth、Elastic Inference、HealthLake、各種DLフレームワーク |
| メディア |
AWS Elemental 系(MediaConvert、MediaLive等)、Amazon IVS |
| ブロックチェーン |
Amazon Managed Blockchain |
| データベース |
Amazon RDS on VMware |
| アプリケーション統合 |
Amazon MWAA |
| ネットワーク |
AWS Cloud Map |
| その他 |
Amazon Braket(量子)、AWS Ground Station(衛星)、Amazon GameLift、Amazon Location Service、Amazon Sumerian |
5. まとめ
このチートシートは「知識の一覧」です。実際の試験では、複数の選択肢がどれも成立しそうに見える中から、要件に最も合致するものを選ぶ力が問われます。
そのため、以下の順で使うことを想定しています。
- 第2章の一覧で、名前を見て用途が浮かばないサービスを洗い出す
- 該当サービスを個別に学習する
- 第3章の制約値で、要件充足の判断に必要な数値を確認する
- 過去問・模擬試験で、要件(可用性優先/コスト優先/運用負荷最小化)とサービス選定の結びつけを練習する
サービスの網羅と、選定判断の練習は別のスキルです。一覧を埋めることをゴールにせず、判断の練習と往復しながら進めるのが結果的に近道になります。
参考リンク一覧
公式試験ガイド
制約値の出典(サービス別ドキュメント)
仕様変更のアナウンス(本記事で反映した更新)
本記事の内容は2026年8月9日時点で確認したものです。AWSのサービス仕様・クォータは頻繁に更新されるため、学習時点で上記の公式ドキュメントを参照して最新の値を確認してください。