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Codexベストプラクティス:同じ指摘を2回受けたらAGENTS.mdに書かせる

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KD Agentic cover for Qiita

先週「テストコマンドは npm test であって npm run test ではない」と指摘したのに、今日また npm run test を書いてテストが落ちた——という経験はありませんか。原因はプロンプトの腕ではなく、修正がプロンプトの中にしか存在しないことです。公式のCodexベストプラクティスガイド(2026年10月2日時点で確認)は、これを「繰り返し指示」から「資産としての蓄積」へ変える問題として扱います。

以下のコマンドは公式ドキュメントに基づいていますが、本稿では個別に実行していません。実行前に現行の公式ドキュメントを確認してください。

まず普通のチャットで2つの実験

インストール不要。どんなチャットでも動きます。

実験1:曖昧な指示を4要素に書き直す。「ログインページのエラーを直して」の一行では、モデルが対象ファイル・実行コマンド・完了の判定を推測します。公式テンプレートで補う:

目標:ログインページの送信で500エラーが出る。復旧させる。
文脈:スタックトレースは error.log。ログイン処理は src/login/。テストは npm test。
制約:決済モジュールは触らない。既存のコードスタイルに従う。依存を増やさない。
完了条件:npm test が全件通過し、ログイン後にホームへ遷移し、エラーが再現しない。

1行の指示では範囲と終点がモデル任せ、4要素では境界とゴールが明示されます。公式の説明によれば、仮定が減り、レビューしやすい出力になります。覚えるのは一句:任す前に「完了の定義」を口にする。

**実験2:AIにインタビューさせる。**要件が曖昧で説明しにくいときは、逆に質問させます:

チーム向けの週報整理ツールを作りたいが、要件が固まっていない。
まだ着手しない。5つ質問して仮定に挑戦し、
回答を具体的な要件リストに整理して。

質問と回答の往復だけで、自分が言語化できていなかった要件リストが手に入ります。

Codexが組み込んでいる5段階の梯子

  1. Plan mode:/plan または Shift+Tab。文脈収集・質問・計画を先に行い、実装は承認後。
  2. AGENTS.md:/init で雛形を生成。実行方法・テスト・禁止事項・完了定義を実態に合わせて編集します。鍵になる規律は同じ間違いを2回されたら振り返り(レトロスペクティブ)させて AGENTS.md に反映させること。3層構造(個人 ~/.codex、リポジトリ直下、サブディレクトリ)は近いファイルが優先。
  3. 設定の層:個人既定は ~/.codex/config.toml、リポジトリは .codex/config.toml、CLIフラグは一回限り。approval mode(いつ確認を求めるか)と sandbox mode(何を読み書きできるか)は最初は厳しく、信頼ができてから緩める。公式が指摘する通り、「AIの品質問題」の多くは設定問題——作業ディレクトリ、書き込み権限、既定モデル——です。
  4. 検証ループ:テスト作成・実行・lint・diffレビューをエージェントにやらせ、人が目視確認してから受け入れる。/review はPR形式、未コミット変更、特定コミットに対応。公式ドキュメントの一節:「At OpenAI, Codex reviews 100% of PRs.」
  5. 反復のパッケージ化:外部コンテキストの貼り付けが毎回なら MCP(まず1〜2個)、プロンプトの再利用なら skill(1スキル1役割)、安定したワークフローだけ scheduled task。公式の表現:「skills define the method and scheduled tasks define the schedule」。手動で安定していないワークフローを予約してはいけない、という規律が付随します。

一度やってみる

  1. プロジェクトで Codex を起動し、/init で AGENTS.md の雛形を生成。
  2. 雛形を実運用の約定に書き換える(実行・テスト・禁止事項・完了定義)。
  3. 説明ゼロで小さなタスクを1つ任せ、AGENTS.md に従うか観察する。
  4. ミスしたら振り返らせて AGENTS.md に追記し、セッションを開き直して再検証する。

これで手に入るのは完了した1タスクではなく、自動で読み込まれるプロジェクトの約定書です。AIが二度と間違わない保証にはなりませんが、同じ間違いに3回目はありません。

まだやらなくていいこと

  • MCP を一度に大量接続しない(まず1個)。
  • 手動で安定していないワークフローの予約化。
  • 既定サンドボックスのまま信頼を積まずに全権限解放。
  • 並列タスクで同一ファイル群を共有しない(並列化は Git worktree で分離)。
  • プロジェクト全体を1チャットで運用しない(1タスク1チャット、長くなったら /compact)。

参考:ベストプラクティス、AGENTS.md、設定リファレンス、統合マニュアル。

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