はじめに
コストのダッシュボードを自分で組み立てるのは、地味に手間がかかります。
どのサービスを並べるか、期間はどう区切るか、Savings Plans や RI のカバレッジはどのウィジェットで見るか。
そんな中、AWS があらかじめ用意した読み取り専用ダッシュボード 「Managed Dashboards」が Billing and Cost Management に追加されました。
忙しい人のための要約
- Billing and Cost Management に、AWS があらかじめ作成・保守する読み取り専用ダッシュボードが 5 種類追加されました
- セットアップ不要で、開いた瞬間から自分のアカウントのコストデータが表示されます
- 直接編集はできませんが、複製すれば自分専用のカスタムダッシュボードとして自由に編集できます
- PDF/CSV エクスポートはManaged Dashboardのままでも利用できます。ただしメール配信のスケジュール設定は複製後のダッシュボードでのみ可能です
Managed Dashboardsとは
Billing and Cost Managementの「ダッシュボード」機能は、Cost Explorer のグラフや Savings Plans/RI のカバレッジ・使用率、予算の実績などを 1 画面にまとめて表示できる機能で、これまでは自分でウィジェットを 1 つずつ追加してレイアウトを組む必要がありました。
Managed Dashboards は、その「よく使う組み合わせ」を AWS が3つの階層で先に用意してくれたものです。
「まず全体のコスト傾向を見て、次に主要カテゴリの内訳を見て、最後にコミットメント(RI/Savings Plans)が無駄なく使えているかを確認する」という、コストレビューでよくある流れがそのままダッシュボードの並びになっているようです。
1. Managed タブでダッシュボード一覧を見る
Billing and Cost Managementコンソールを開き、左ナビゲーションの「ダッシュボード」→「Managed」タブを選択します。
5 つのダッシュボード(Cost Overview and Trends / Compute / Database / Reservations / Savings Plans)が並んでおり、それぞれの Type 列に鍵アイコンが付いています。これが読み取り専用の目印です。
2. Cost Overview and Trendsを開く
一覧から「Cost Overview and Trends」を開くと、事前に設定不要でその場でアカウントの実データが描画されました。「Total Current And Forecasted Cost(実績と予測コストの推移)」「Committed vs Flexible Spend(オンデマンドとコミットメントの支出割合)」「Budget Health(予算の実績テーブル)」といったウィジェットが最初から並んでいます。画面右上には「PDFをエクスポート」と「ダッシュボードを複製」のボタンがあり、直接編集するボタンは用意されていません。
3. 複製してカスタムダッシュボードにする
ウィジェット構成をベースに自分用の調整(ウィジェットの追加・削除、タグでの絞り込み、メール配信のスケジュール設定など)をしたい場合は、複製が必要です。
- 開いている Managed Dashboard の「アクション」から「ダッシュボードを複製」を選択
- 名前と説明を入力
- 「複製」を選択
複製後のダッシュボードは通常の自分のダッシュボードと同じ扱いになり、ウィジェットの追加・削除、レイアウト変更、他アカウントとの共有、メール配信スケジュールの設定がすべて可能になります。
まとめ
Managed Dashboards は、ゼロからダッシュボードを組む前段階として「まず何が見えるべきか」を提示してくれる機能でした。そのまま眺めるもよし、複製してチーム用にアレンジするもよしなので、コストレビューの準備に時間を使っている人は一度覗いてみると良さそうです。

