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はじめに

Claude Code (2.1.199 時点)に同梱されている dataviz スキルを使って、売上ダッシュボードを作ってみました。

完成したダッシュボード

配色もマークの太さも、自分では 1 つも決めていません

Claude Codeの /dataviz スキルが出してくる手順と検証済みパレットに、ぜんぶ従っただけです。それでこれができました。

完成したダッシュボード(ライト)
スキルの手順どおりに組んだ売上ダッシュボード。青の単色バー、細いマーク、余白多めのカード。

ダークモードも「対応」ではなく、別ステップの色で作り直したものが最初から乗っています。トグル 1 つで切り替わります。

完成したダッシュボード(ダーク)
同じダッシュボード。青も緑も、ライトとは別の色に差し替わっている。

「グラフの色、なんとなくで決めてない?」という自覚がある人ほど刺さる機能かと思います。

Before / After

まず、よくある"やりがちな"作り方をわざとやってみたのがこちら。

データは上のダッシュボードとまったく同じです。

ダメな配色のダッシュボード
虹色バー・2軸重ね・全点ラベル・絵文字。どこかで見たことがある気がしませんか。

この Before、実はアンチパターンの見本市になっています。

やりがちなこと なぜダメか
🌈 1 系列の棒に虹色 順序のないカテゴリに色相を振ると、棒の長さと色で情報を二重化。色弱だと隣が同じに見える
📉 折れ線を 2 軸で重ねる 左右で別スケール(新規 0-1500 / 継続 0-3000)。ありもしない「相関してそう」を捏造してしまう
🔢 全点に数字ラベル 6 月あたりで数字が重なって潰れている。全部載せると誰も読まない
✨ 絵文字・極太バー・点線グリッド 情報より装飾がうるさい

After はこれを 1 つずつ潰した結果です。

派手さはないけど、読める

dataviz スキルは、この「地味だけど正しい」に機械的にたどり着かせてくれます。

dataviz スキル

スキルを読み込むと、こんな一文から始まる手順書が出てきます。

🌈 色は最後に決める。 ほとんどのダメなチャートは色を最初に決めてしまう。

手順は 7 ステップ。色の話はステップ 2 からで、それより先に「そもそもこのデータはチャートにすべきか?」を問われます。

# ステップ 要点
1 形を選ぶ データの役割(大小・識別・正負・推移)で種別を決める。「stat タイルが正解」もある
2 色の役割を割り当てる カテゴリカル/シーケンシャル/ダイバージング/ステータスの 4 種、役割ごとに 1 ルール
3 パレットを検証する 同梱の validate_palette.js が配色を pass/warn 判定(明度・彩度・色弱でも識別できるか・コントラスト)。ここは自分で書かず、スキルが自動で走らせてくれる
4 マーク仕様と余白 棒は細く・角丸 4px・線 2px、隙間で区切る
5 ホバー層を足す クロスヘア+ツールチップは標準装備
6 アクセシビリティ 2 系列以上は必ず凡例、テーブルビュー、ダークは「選択」
7 レンダリングして目視 バリデータは色しか見ない。レイアウトは人の目で

冒頭の「色を 1 つも選んでいない」の正体はステップ 3 です。検証を通った 8 色がこちら。パッと見はただの"きれいな色見本"ですが、この裏で明度・彩度・色弱での識別性・コントラストが全部チェック済みになっています。

検証済みカラーパレット
validate_palette.js の検証を通った8色。左がライト、右がダークで、同じ「blue」でも #2a78d6 → #3987e5 と別の色(=反転ではなく、ダーク用に選び直している)。

まとめ

dataviz スキルは、Claude Codeが「チャート作って」に対して黙って読み込んでいる設計ガイドです。

カラーパレットの検証が「読んで納得」ではなく「実行して合否が出る」形で同梱されているのが、他のデザインガイドラインと一番違うところです。

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