※本記事は公開情報をもとにした個人的なまとめであり、各企業の公式見解ではありません。本記事は投資助言を目的としたものではありません。
OpenAIがGPT-5.5を公開、エージェント用途を強化
OpenAIは4月23日、最新の汎用モデルとしてGPT-5.5を公開しました。ChatGPTのPlus、Pro、Business、Enterpriseの各プランに順次展開され、GPT-5.5 Proは上位プラン向けに提供されます。公開情報によれば、エージェント的なコーディングタスクや長い文脈にまたがる作業をより少ない指示で処理できる設計になっており、ベンチマークではSWE-benchで88.7%、MMLUで92.4%といった数値が共有されています。APIの従量課金は入力100万トークンあたり5ドル、出力100万トークンあたり30ドルとされています。
個人的な所感としては、GPT-5.4からわずか2か月弱での刻みでのアップデートというリリースサイクルの速さが目を引きます。エージェント前提でCIやタスクランナーから呼び出す側の設計を見直すタイミングかもしれません。
DeepSeekがV4プレビューをオープンウェイトで公開
DeepSeekは4月23日から24日にかけて、新モデルDeepSeek-V4のプレビューを公開し、Hugging FaceなどにMITライセンスで重みを掲載しました。V4-Proは総パラメータ1.6兆、アクティブ49BのMoE構成で、V4-Flashは総パラメータ284B、アクティブ13Bとされています。いずれも最大100万トークンの長文脈に対応し、エージェント的コーディング評価でオープンモデルとして高水準の結果が報告されています。HuaweiはAscend AIコンピューティングクラスタがV4モデルに対応していることを確認していますが、学習段階でのHuaweiチップの利用範囲はNvidiaとの比較において明確にされていません。
Intel 2026年度第1四半期決算、AI関連売上が60%を占める
Intelは4月23日に2026年度Q1決算を発表し、売上136億ドル、調整後EPS 0.29ドルと事前予想を上回りました。AI関連事業が売上全体の約60%を占め、前年同期比で40%成長したと説明しています。データセンター部門の売上は22%増の51億ドルで、CEOのLip-Bu Tan氏は、基盤モデルから推論、さらにエージェントへと重心が移るにつれて、CPUや高度パッケージング技術への需要が拡大するという見方を示しています。時間外取引では株価が20%上昇する場面も見られました。
Musk氏のTerafab計画、Intel 14AプロセスとSpaceXの量産体制を想定
Elon Musk氏は4月23日に、3月に発表した半導体プロジェクトTerafabの全体像を詳しく説明しました。Reutersの報道を各紙が転載したfactboxによると、Terafabはテキサス州オースティン近郊に建設予定の大規模ファブで、Intelの次世代14Aプロセスを利用し、SpaceXが量産を担う設計になっています。対象チップにはTesla車両やOptimus向けのAI5、およびデータセンター向けチップが含まれ、総投資額は200〜250億ドル規模とされています。Intelは4月7日の発表で本プロジェクトへの参画を明らかにしていました。
SKグループがベトナムとAIエコシステム構築で覚書
SKグループは4月23日、ハノイで開催された韓国・ベトナムビジネスフォーラムで、ベトナムのゲアン省政府および国家イノベーションセンター(NIC)とAI産業エコシステム構築に関する覚書を結びました。SK TelecomとSK Innovationが中心となり、AIデータセンター建設、エネルギーインフラ整備、政策連携などを進める計画です。Korea Heraldによれば、SKが掲げる「AIフルスタックプロバイダー」戦略の海外展開としては初期の事例に位置付けられます。
GitHub CopilotのAIモデル学習設定、4月24日から既定値を変更
GitHubは4月24日付で、Copilot Free、Pro、Pro+ユーザーの対話データを、既定でAIモデル学習に利用する運用へ切り替えました。Copilot BusinessおよびEnterprise、教育機関向けプランは対象外で、Free/Pro系のユーザーはプライバシー設定からオプトアウト可能とされています。業務用リポジトリでCopilotを使う開発者は、プランの種類と組織のポリシーを合わせて確認しておくと安心です。
まとめ
- 汎用モデル(GPT-5.5)とオープンウェイトモデル(DeepSeek V4)がほぼ同日にアップデートされ、エージェントと長文脈が共通のテーマになっています。
- 決算や大型プロジェクト(Intel、Terafab)の数字からは、CPU、ファブ、パッケージングといった「AIを支える物理層」への投資が続いていることが読み取れます。
- アジアではSK×ベトナムのようにデータセンターを軸とした国際連携が増えており、ディプロイ先の選択肢が広がりそうです。
- 開発者として直近効いてくるのはCopilotの学習データ設定です。リリースのたびにドキュメントの差分を確認する習慣が有効です。
参考
- OpenAI releases GPT-5.5, bringing company one step closer to an AI 'super app' (TechCrunch)
- China's DeepSeek releases preview of long-awaited V4 model as AI race intensifies (CNBC)
- Intel (INTC) Q1 2026 earnings report (CNBC)
- Factbox-Elon Musk lays out Terafab AI chip project plan (The Star via Reuters)
- SK expands into Vietnam AI ecosystem with data center plans (The Korea Herald)
- Updates to GitHub Copilot interaction data usage policy (GitHub Blog)
