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REALFORCEとHHKBのどっちを使う?

Last updated at Posted at 2023-03-15

※ 2025/11/17 時点の最新に書き換えつつ、全体的に見直しました。

今までの人生で、キーボードにいくらつぎ込んできたか分かりません。
REALFORCE に出会うまでは、エレコムのギアドライブ式のキーボードが至高だと思っていたこともあります。
エンジニアをやっているとキーボードがいかに仕事にとって重要なファクターかということが身にしみて感じるのですが、自社でキーボード談議をしていると周りがついてこれないため、記事にすることにしました。

キーボードの経験値

まずは私のキーボードの経験値のお話です。
といっても、 REALFORCE と HHKB に絞って記載します。

REALFORCE

キーの印字が昇華印刷になっているものが買いたくて、最初に買ったのは初代 日本語配列 変荷重 フルキーボード 黒(アーキサイト限定モデル)でした。
自宅用と職場用で 2 台購入しました。

静音ではなかったので打鍵音が気になり次に買ったのが初代 日本語配列 30g 静音 TKL でした。
本体が濃いグレーでキーが薄いグレー、WASDは赤色が付属しているものでした。
自宅用に購入。

キー荷重 30g が気に入り、今度は初代 日本語配列 30g 静音 TKL 黒を仕事用に買いました。
これはスペック上は同じなのになぜか安かったので買ったのですが、打ち心地も悪く静音というほど静かでもなく、全然よくありませんでした。

その後すぐ R2 が発売になったため、 R2 日本語配列 30g 静音 APC付き TKL 黒を仕事用に買いました。
これがよくてずっと使っていました。
2mm のスペーサを入れるとまたとてもよく、気に入って使っていました。

この頃に HHKB にも興味を持ちましたが、キー配列で躊躇して購入せず。
代わりに、 R2 日本語配列 45g 静音 APC付き TKL 白(PFU Limited Edition)を買いました。
これは自宅用です。
これで自宅も職場も R2 になりました。

長い間この組み合わせで仕事と自宅で使っていましたが、キー荷重 30g に飽きました。
なので、今度は R2 日本語配列 45g 静音 APC付き TKL 黒(PFU Limited Edition)を買いました。
これは仕事用です。
これで、自宅も職場も PFU リミテッドエディションになりました。

そして R3 が発売になりました。
ここまで来たら R3 も買うしかない、と思い、今度は R3 日本語配列 変荷重 静音 TKL 白 ハイブリッドを買いました。
まずは自宅用にしました。
この R3 は静音と言いつつキーの軋みが酷く、打ち心地も悪く感じてストレスがたまるものでした。
ただ、別売の 2mm のスペーサを入れたらすごくいい打ち心地になり、キーの軋みも気にならなくなり、最高のキーボードに代わってくれました。
でも今度は左 Ctrl キーに触れた際の「チャッ」という音が気になるようになり、だんだん嫌になりました。
ちなみにだいぶ後の話にはなりますが、キースペーサがあると長時間のタイピング時に指が疲れてくるので、最終的にキースペーサは外しています。
キースペーサの分押し込み時に反発を受けるので、思ってたより指が疲れるんですよね。

購入した製品が外れだったのかと思い、全く同じスペックの R3 日本語配列 変荷重 静音 TKL 黒 ハイブリッドを購入しました。
こちらは最初はマシだったのですが、やはりプラスチックの安っぽい音が気になりだして同じようにキースペーサーを購入したりしてごまかしていましたが、結局白も黒も分解してネジを増し締めしてキー基部のブレをなくしてカチャカチャ音を減らしましたが、キーキャップのブレとキーキャップが指に触れた際の「チャッ」という音がどうしてもだめで、 R3 は 2 台とも使わなくなりました。

そして次は GX1 日本語配列 45g 白。
白が出たら欲しいなと思っていたら発売していたので即購入。
GX1 は全く静音じゃないですね。
嫌いなプラスチックの安っぽい音が全力で出ます。
しかも購入時点でキー基部がグラついている始末。
購入初日に分解してネジを増し締めしました。
キーキャップが ABS なので当然交換しようと思うわけですが、対応しているのが HyperX のキーキャップしかなく、キーの最下段は対応していないキーも多く、興ざめして人にあげました。

次に、懲りずに GX1 日本語配列 45g 初音ミクモデルを購入。
こちらは初めから PBT キーキャップなのと、キー基部のブレもなく、キーのカチャカチャ音も GX1 のホワイトモデルよりか全然マシだったのでゲーム用途で使っています。
この GX1 を購入した頃にはフルリモートで仕事するようになっていたので、仕事もプライベートも GX1 を使っていた時期もありました。
ホワイトモデルよりかは打鍵感がマシに感じるとはいえプラスチックの安っぽい感じはするのと、 Enter キー、 Space キー、左 Shift キーはスタビライザーがとんでもなく安っぽい音が鳴り苦痛なので、グリスを大量に塗り込んで対応していました。

先走りますが HHKB のキー押下時の感触がちょっと嫌だったのと、せっかくだからと RC1 日本語配列 45g 白も購入。
RC1 の打鍵感はよかったですね。
久々に REALFORCE の打鍵感の良さを感じました。
R2 時代の良さに戻った感じですね。

そして(別の記事に書いてしまいましたが) R4 が出たので購入。
R4 日本語配列 45g TKL 白(かななし)です。
これもR2の打鍵感の良さと同等なので、買ってよかったです。

というわけで、合計 13 台使ってきました。
手元に残っているのは

  • 初代 日本語配列 変荷重 フルキーボード 黒(アーキサイト限定モデル)
  • R2 日本語配列 30g 静音 APC付き TKL 黒
  • R2 日本語配列 45g 静音 APC付き TKL 白(PFU Limited Edition)
  • R2 日本語配列 45g 静音 APC付き TKL 黒(PFU Limited Edition)
  • R3 日本語配列 変荷重 静音 TKL 白 ハイブリッド
  • R3 日本語配列 変荷重 静音 TKL 黒 ハイブリッド
  • GX1 日本語配列 45g 初音ミクモデル
  • RC1 日本語配列 45g 白
  • R4 日本語配列 45g TKL 白(かななし)

です。結構多いな。

HHKB

REALFORCE がだいぶ長かったのですが、やっぱり HHKB にも手を出したくなって買ったのが、 HHKB Professional HYBRID Type-S です。
日本語配列の白です。
HHKB はこれだけです。
購入時期は REALFORCE でいうところの R3 の後、 GX1 の前、ですね。

キー配列が特殊すぎるので敬遠していましたが、それでも使ってみたかったので日本語配列にしました。
左側の Fn キーと Control キーは DIP スイッチで入れ替えています。
じゃないと REALFORCE との兼用はできないもので。
あとは HHKB では Kana キーに右 Ctrl キーを割り当てたり、 HHKB のロゴのキーにも Windows キーを割り当てたりしています。
Windows キーが2つ並んでる形になりますが、 REALFORCE との兼用だとこの位置に Windows キーがある方が押し間違えないためそうしています。

REALFORCE と HHKB での比較

経験値を話したところで、それぞれ比較してどう感じるかを、気になるところをベースに記載します。

打ち心地

自分は静音であることを最も重視していますが、 HHKB はギュッって音がキーを押し込むときに聞こえます。
そのギュウギュウ音が押し心地からも振動で伝わってきて、気分が悪くなります。
歯ぎしりしてるみたいな。
REALFORCE は R2 PFU Limited Edition が一番打鍵感がいいと思いますが、 R4 もそれに匹敵しますね。
持っていないのですが、形状的には R3S も打鍵感がいいのかも。
ここまで言う理由は、一日中キーボードを打ち続けていると夜になった時に感じるストレス度合いがかなり違うからです。
HHKB も集中していれば気にならないんですけどね。
一度気になるともうダメなんですよね。

コンパクトさ

これは当然ですが HHKB もしくは RC1 の 2 択ですね。
R4 もそれなりにコンパクトで Bluetooth 対応なので、この記事を更新している今は R4 を使用しています。
無線接続だとすぐにどかして机を広くできるので便利ですね。
その代わり、 Bluetooth 接続でバシバシとタイピングしていると入力がうまく入らないことがあったり、同じ文字がずっと入力されてしまうことがごくまれにあります。
トレードオフですね。

キー配列

これは慣れの問題もあるので何とも言えませんが、エクセルを使うことが多いので REALFORCE の方が使いやすいです。
HHKB の右 Shift キーが押しづら過ぎてしょっちゅう上矢印キーを押してしまい文字が消えるので、その都度ストレスを感じています。
英語配列だったらそんなことにはならなかったと思いますが、エクセルで矢印キーを多用するため日本語配列じゃないと慣れないと思ったのが英語配列を選ばなかった理由です。
ちなみに RC1 も HHKB と似たキー配列なので同じようにエクセル捜査には向きません。
というか右 Shift キーを操作するのに向きません。

静音さ

静音モデルであれば、どっちも同じ気がします。
REALFORCE の方がドシドシ音が鳴る気がしないでもない。
HHKB はとにかくギュウギュウと音が鳴る感じを気にすると長時間のタイピングが辛くなりますね。
音だけじゃなく指から伝わる振動も気持ち悪いのでそういった面で HHKB は不利かも。
REALFORCE はキースペーサというチートアイテムがあるので、キーストロークの変化が気にならなければキースペーサを入れるとかなり静音になります。
なお、最初にかった REALFORCE の初代 日本語配列 変荷重 フルキーボード 黒(アーキサイト限定モデル)を買い換えようと思ったきっかけも、静音ではなかったにせよ使っているうちにギュウギュウする感じが出てきて気持ち悪くなってきたからでした。
なんか、吐き気がするほど気持ちが悪かったんですよね。
・・・あれ、これって打ち心地の話になってます?
ちなみに、職場の人に HHKB の良さを説いて買わせたのですが、その人もギュウギュウする感じが気になる、って言ってたと思います。

REALFORCE シリーズの中で静音さを比較すると、 R3 が一番静音化しやすいかなと思います。
分解してネジを増し締めするとか、内部にスポンジを貼って反響音を減らすとかするなら、って感じではありますが・・・
キー荷重 30g のREALFORCE を選ぶと、指をキーの上に置くと入力される感じなのでより静かにタイピングできます。
しかし、キーの上に指を置いていて入力時に押下する、というしぐさから、キーの上で入力されないように指をキープして、入力する際に力を抜いて指の重さでキー入力する、みたいな、力の使い方が逆になるような感じなので入力してないときにホームポジションに指を置いておくのが辛くなります。
なので 30g を選ぶ場合は入力しないときはキーボードの上に手を置いたらダメですね。
油断すると勝手に入力されてしまいます。

アクチュエーションポイント

キースペーサの話をたびたびしていたのでついでに。
REALFORCE では R2 以降、 APC という機能を用意してきました。
なので、どれくらいキーを押し込めば反応するかをアプリで変更可能です。
アプリがなくてもキー一括での変更ならキーボード単体で可能です。
アプリがあれば、キー一つ一つに設定ができます。
R2 はたしか一括での変更しかできなかったように思いますけど。
しかし、対して HHKB にはそれがない。
これは大きな痛手ですね。
おそらく HHKB でもキースペーサを入れれば気になるギュウギュウする感じがなくなると思うのですが、キースペーサが存在しないことに加えて、アクチュエーションポイントの変更もできないためキースペーサを発売する余地もないような感じになっています。
それに、 APC がないのに HHKB は高すぎますね。
RC1 も R4 も 0.1mm 単位で APC の調整が可能になったので、 REALFORCE はほぼ完成形に近いですね。
あとはラピッドトリガー機能を R4 にも入れてほしいとか、 USB ドングルでの無線に対応してほしいとかも思いますが、それらが導入されたら最強ですね。

また話がそれますが、 HHKB も REALFORCE R3 以降のモデルもキーマップ変更ができるのでどちらも自由度はそれなりに高いです。
そして自分は HHKB と REALFORCE を違和感なく使用するために HHKB の Home, End, PgUp, UgDn は REALFORCE でも同じ位置に Fn キーとの組み合わせを登録しています。
それもあって、気に入っている R2 PFU Limited Edition ではなく R3 以降のモデルを次々に買ってきた、という事情があります。

キーのブレ

キーのブレ、ってなんぞや? って思うかもしれませんが、キーキャップがどれくらいブレるか、ってことです。
HHKB のキーキャップはブレがほとんどないと昔は感じていましたが、今はそんなことないかも、と思い始めています。
そして REALFORCE R3 のキーキャップはガバガバに感じます。
それもあって、キーの打ち心地が悪く感じるのかもしれません。
HHKB のギュウギュウする感じはこのブレとは関係なく、スイッチ側の問題かもしれません。
REALFORCE R3 のキーキャップは触れるだけでカチャカチャ音が鳴る感じなくらい、キーキャップがガバガバに感じます。
とても 3 万を超えるキーボードの品質とは思えませんね。
REALFORCE R2 ではそういったことは感じませんでしたので、 R3 になって劣化した、という印象です。
そして RC1 や R4 ではキーのブレは感じないので、 R3 だけがおかしいような気がします。
でも RC1 も R4 も他の REALFORCE や HHKB よりも購入から日が浅いので、今のところいい、ってだけなのかもしれません。


とまあ、ここまで思うことを書いてみました。
HHKB より REALFORCE の方をよく言っているような気がします。
実際、汎用性があるのは REALFORCE の方だと思いますので。
迷ったら買うべきは REALFORCE ですかね。
どの職業でも違和感なく使えますし。
そして今だったら R4 が一番お勧めですね。

余談:マウス

キーボードに拘っているなら、マウスはどうなのよ? って思いますよね。
PC を初めて買った時からトラックボールを使っていたのでマウスの経験がなさ過ぎて不慣れでしたが、 PC でゲームをするようになったためトラックボールでは厳しいものがあったので、今は自宅も職場もマウスを使っています。
使っているマウスは、 REALFORCE MOUSE と言いたいところですが、ロジクールの MX Master 3S です。
REALFORCE MOUSE は販売終了を買い足して 2 台所有しているのですが、今は後継機が出ていますね。
REALFORCE MOUSE はクリックがコクッという感触ですが、少しストロークが長いように感じられ、たまに指が痙攣したようにダブルクリックしてしまうことがあって使うのを辞めました。
また、サイドボタンは安っぽいスイッチで静音ではなく、ホイールはすぐに壊れて思ったようにスクロールができなくなります。
2 台とも、すでにスクロールがたまに逆方向に認識してしまうことがあります。

ちなみにトラックボール全盛期ではロジクールの MX ERGO を職場と自宅のどちらでも使っていて、その後ケンジントンの Ergo Vertical の白を合計 4 台買って使っていました。
4 台買ったのは、すぐ壊れるからです。
MX ERGO は一つは人にあげちゃって、もう一つはラバーがボロボロになってきたので捨てました。
Ergo Vertical は保証で交換してもらったりしつつ 1 台はもうダメで捨ててしまい、 3 台はなんとか保っていましたが、 1 台は人にあげてしまい、 1 台は職場の後輩が使用していて、最後の 1 台は自宅でたまに使う程度になっています。
ちなみに MX ERGO を買う前に使っていたロジクールの M570 もたぶん 4 台くらい買いました。
なんか、すぐ調子が悪くなるんですよね。
そして MX ERGO は実はまた買っていて、ほぼ使っていないですが持っています。
購入した割とすぐ後に静音モデルが出てショックでした。
でも仕事用 PC にロジクールのアプリを入れられないのでトラックボールの感度調整ができず、ずっとしまったままになっています。

終わり

REALFORCE と HHKB のどちらがいいかは人によって意見が分かれるところで、ネットの記事を読んでいてもその人の立場によってどちらがいいかが書かれているためあまり参考にならないですよね。
今回の記事もそうなのですが、 REALFORCE は 13 台も買ってきて HHKB は 1 台だけなのは、 HHKB にはそこまで種類がないからです。
なので、比較としては REALFORCE の方が有利に見えちゃいますね。
それに R4 は満足できる仕上がりになっていると感じているのもありますね。

結局 REALFORCE 推しなのか、と思われる締めくくりになっちゃいました。
実際、自分は高級キーボードを初めて買うなら REALFORCE をお勧めしています。
ただ、 R3 以降は展示を見かけなくなったので試し打ちができないのが残念ですね。
HHKBも店頭で試し打ちできるお店を知らないのですが、荷重を選べるのが REALFORCE の強みの一つであると思うのに試し打ちできないのはいかがなものか、と思います。
最近家電量販店とかに行ってないので、もしかしたら試し打ちができるところもあるのかもしれませんが・・・

ということで、多少なりとも参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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