今までの人生で、キーボードにいくらつぎ込んできたか分かりません。
REALFORCEに出会うまでは、エレコムのギアドライブ式のキーボードが至高だと思っていたこともあります。
エンジニアをやっているとキーボードがいかに仕事にとって重要なファクターかということが身にしみて感じるのですが、自社でキーボード談議をしていると周りがついてこれないため、記事にすることにしました。
キーボードの経験値
まずは私のキーボードの経験値のお話です。
といっても、REALFORCEとHHKBに絞って記載します。
REALFORCE
キーの印字が昇華印刷になっているものが買いたくて、最初に買ったのはアーキサイト限定モデルの変荷重フルキーボード、日本語配列の黒いやつでした。
自宅用と仕事用で2台。
打鍵音が気になり次に買ったのがテンキーレス、静音、All30g、日本語配列のキーボード。
本体が濃いグレーでキーが薄いグレー、WASDは赤色が付属しているものでした。
自宅用に購入。
All30gが気に入り、今度は真っ黒のテンキーレス、静音、All30g、日本語配列のキーボードを仕事用に買いました。
これはスペック上は同じなのになぜか安かったので買ったのですが、打ち心地も悪く静音というほど静かでもなく、全然よくありませんでした。
その後すぐR2が発売になったため、R2のテンキーレス、静音、All30g、日本語配列、APC付きを仕事用に買いました。
これがよくてずっと使っていました。
2mmのスペーサを入れるとまたとてもよく、気に入って使っていました。
この頃にHHKBにも興味を持ちましたが、キー配列で躊躇して購入せず。
代わりに、R2のテンキーレス、静音、All45g、日本語配列、APC付き(PFUリミテッドエディション)の白を買いました。
これは自宅用です。
これで自宅も職場もR2になりました。
長い間この組み合わせで仕事と自宅で使っていましたが、All30gに飽きました。
なので、今度はR2のテンキーレス、静音、All45g、日本語配列、APC付き(PFUリミテッドエディション)の黒を買いました。
これは仕事用です。
これで、自宅も職場もPFUリミテッドエディションになりました。
そしてR3が発売になりました。
ここまで来たらR3も買うしかない、と思い、今度はテンキーレス、静音、変荷重、日本語配列、ハイブリッドの白を買いました。
自宅用にしました。
このR3は静音と言いつつキーの軋みが酷く、打ち心地も悪く感じてストレスがたまるものでした。
ただ、別売の2mmのスペーサを入れたらすごくいい打ち心地になり、キーの軋みも気にならなくなり、最高のキーボードに代わってくれました。
なので今は職場で使用しています。
というわけで、合計8台使ってきました。
初代はすべて親族や友人に譲ってしまったので、R2とR3だけが手元に残っています。
つまり手元に残ったのは4台ですね。
HHKB
REALFORCEがだいぶ長かったのですが、やっぱHHKBにも手を出したくなって買ったのが、HHKB Professional HYBRID Type-Sです。
日本語配列の白です。
HHKBはこれだけです。
今この記事はHHKBで書いています。
つまり、自宅用は今HHKBです。
キー配列が特殊すぎるので敬遠していましたが、それでも使ってみたかったので日本語配列にしました。
左側のFnキーとControlキーはDIPスイッチで入れ替えています。
じゃないとREALFORCEとの兼用はできないもので。
その代わり、Fn+スペースキーで入力切替できるようにキーマップを変更しています。
REALFORCE R3も同じように、CapsLockキーにFnキーを割り当て、Fn+スペースで入力切替にしています。
これで同じ操作になり、間違えることが少なくなりました。
あとはHHKBではKanaキーに右Ctrlキーを割り当てたり、HHKBのロゴのキーにもWindowsキーを割り当てたりしています。
Windowsキーが2つ並んでる形になりますが、REALFORCEとの兼用だとこの位置にWindowsキーがある方が押し間違えないためそうしています。
REALFORCEとHHKBでの比較
経験値を話したところで、それぞれ比較してどう感じるかを、気になるところをベースに記載します。
打ち心地
甲乙つけがたいですが、キースペーサを入れた今のREALFORCE R3とHHKBでは、REALFORCE R3の方がいいです。
自分は静音であることを最も重視していますが、HHKBはギュッって音がキーを押し込むときに聞こえます。
そのギュウギュウ音が押し心地からも振動で伝わってきて、気分が悪くなります。
歯ぎしりしてるみたいな。
キースペーサを入れる前のREALFORCE R3とHHKBだったら、どっちもダメです。
それならREALFORCE R2のPFUリミテッドエディションの方が超えられない壁を感じるくらいいいです。
ここまで言う理由は、一日中キーボードを打ち続けていると夜になった時に感じるストレス度合いがかなり違うからです。
コンパクトさ
これはHHKBの圧勝です。
自宅でHHKBを使い続けている理由がここにあります。
省スペースは正義。
REALFORCE R3よりR2の方がかなり省スペースなので、R2だったらまだ我慢できます。
なので、R3Sという選択もありですね。
買わないつもりなので比較はできませんが。
なお、R3Sを買う気にならない理由が、R3で感じたキースペーサを入れるまでは打ち心地の悪さになります。
キー配列
これは慣れの問題もあるので何とも言えませんが、エクセルを使うことが多いのでREALFORCEの方が使いやすいです。
HHKBの右Shiftキーが押しづら過ぎてしょっちゅう上矢印キーを押してしまい文字が消えるので、その都度ストレスを感じています。
英語配列だったらそんなことにはならなかったと思いますが、エクセルで矢印キーを多用するため日本語配列じゃないと慣れないと思ったのが英語配列を選ばなかった理由です。
静音さ
静音モデルであれば、どっちも同じ気がします。
REALFORCEの方がドシドシ音が鳴る気がしないでもない。
HHKBはとにかくギュウギュウと音が鳴る感じが気になりすぎて長時間のタイピングは辛いですね。
ここまで記事を書いてきて辛くなってきました。
音だけじゃなく指から伝わる振動も気持ち悪いのでそういった面でHHKBは不利かも。
REALFORCEはキースペーサというチートアイテムがあるので、打ち心地が多少変わるとしても2mmくらいなら違和感がそれほどなく、かつ静音と呼ぶにふさわしいほど静かになるのでずるいですね。
HHKBでもキースペーサを出してほしい。
なお、最初にかったREALFORCEのアーキサイト限定モデルを買い換えようと思ったきっかけも、静音ではなかったにせよ使っているうちにギュウギュウする感じが出てきて気持ち悪くなってきたからでした。
なんか、吐き気がするほど気持ちが悪かったんですよね。
……あれ、これって打ち心地の話になってます?
ちなみに、職場の人にHHKBの良さを説いて買わせたのですが、その人もギュウギュウする感じが気になる、って言ってたと思います。
アクチュエーションポイント
キースペーサの話をたびたびしていたのでついでに。
REALFORCEではR2以降、APCという機能を用意してきました。
なので、どれくらいキーを押し込めば反応するかをアプリで変更可能です。
アプリがなくてもキー一括での変更ならキーボード単体で可能です。
アプリがあれば、キー一つ一つに設定ができます。
R2はたしか一括での変更しかできなかったように思いますけど。
しかし、対してHHKBにはそれがない。
これは大きな痛手ですね。
おそらくHHKBでもキースペーサを入れれば気になるギュウギュウする感じがなくなると思うのですが、キースペーサが存在しないことに加えて、アクチュエーションポイントの変更もできないためキースペーサを発売する余地もないような感じになっています。
キーのブレ
キーのブレ、ってなんぞや? って思うかもしれませんが、キートップがどれくらいブレるか、ってことです。
HHKBのキートップはブレがほとんどないと感じています。
それに対して、REALFORCE R3のキートップはガバガバに感じます。
それもあって、キーの打ち心地が悪く感じるのかもしれません。
HHKBのギュウギュウする感じはこのブレとは関係なく、スイッチ側の問題かもしれませんね。
REALFORCE R3のキートップは触れるだけでカチャカチャ音が鳴る感じなくらい、キートップがガバガバに感じます。
とても3万を超えるキーボードの品質とは思えませんね。
REALFORCE R2ではそういったことは感じませんでしたので、R3になって劣化した、という印象です。
ということで、キーのブレでいうとHHKBの方がいい感じです。
とまあ、ここまで思うことを書いてみました。
HHKBよりREALFORCEの方をよく言っているような気がします。
実際、汎用性があるのはREALFORCEの方だと思いますので。
迷ったら買うべきはREALFORCEですかね。
どの職業でも違和感なく使えますし。
余談:マウス
キーボードに拘っているなら、マウスはどうなのよ? って思いますよね。
PCを初めて買った時からトラックボールを使っていましたが、マウスの経験がなさ過ぎて不慣れなのと、PCでゲームをするようになったためトラックボールでは厳しいものがあったので、今は自宅も職場もマウスを使っています。
使っているマウスは、REALFORCE MOUSEです。
お布施のために一つ買い、生産終了と聞いて慌ててもう一つ買い、職場も自宅もREALFORCE MOUSEになりました。
なお、それまではトラックボールでロジクールのMX ERGOを職場と自宅のどちらでも使っていて、その後ケンジントンのErgo Verticalの白を合計4台買って使っていました。
4台買ったのは、すぐ壊れるからです。
MX ERGOは一つは人にあげちゃって、もう一つはラバーがボロボロになってきたので捨てました。
Ergo Verticalは保証で交換してもらったりしつつ1台はもうダメで捨ててしまい、3台はなんとか保っていましたが、1台は人にあげてしまい、1台は職場の後輩が使用していて、最後の1台は自宅でたまに使う程度になっています。
終わり
REALFORCEとHHKBのどちらがいいかは人によって意見が分かれるところで、ネットの記事を読んでいてもその人の立場によってどちらがいいかが書かれているためあまり参考にならないですよね。
今回の記事もそうなのですが、REALFORCEは8台も買ってきてHHKBは1台だけなのは、HHKBには種類がないからです。
なので、比較としてはREALFORCEの方が有利に見えちゃいますね。
REALFORCE R2はPFUリミテッドエディションならまだ全然手に入るはずですし、Amazonタイムセールでかなり安くなることもありますし(この前は1万円安くなっていてびっくりした)、R2はキースペーサが標準でついているので色々試せますし、有線でケーブルを変更できない事をデメリットと感じないのであれば選択肢として有力です。
REALFORCE R3はキースペーサが別売りなのに本体がそもそも高いのがネック。
REALFORCE R3SはR2と同じ形状でかつかなり安く、APCも4段階に増えていてキーマップ変更にも対応しているなど、完全な上位互換に見えますがキーの打ち心地が悪い可能性があるためR2のPFUリミテッドエディションが安パイな気がしています。
結局REALFORCE押しなのか、と思われる締めくくりになっちゃいました。
実際、自分は高級キーボードを初めて買うならREALFORCEをお勧めしています。
ただ、R3になって店頭での展示を見かけなくなったので試し打ちができないのが残念。
HHKBも店頭で試し打ちできるお店を知らないのですが、荷重を選べるのがREALFORCEの強みの一つであると思うのに試し打ちできないのはいかがなものか、と思います。
HHKBもREALFORCEも店頭に展示できるよう、PFUと東プレにはショップへ試し打ち用の商品を提供してほしいですね。
それくらいの体力はあるんじゃないのかな? ないのかな?
ということで、多少なりとも参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。