ウェブサイトやアプリでよく見かける「シェア」ボタンですが、
そのアイコンについては、未だOSやサービス間で統一されておらず、どれを使うべきか悩ましい問題です。
歴史
「シェアボタン」という存在自体が登場しはじめた頃、各所で色々なアイコンが生み出されました。
当時はどのアイコンも何の機能のためのボタンなのか理解できず、いちユーザーとしても不便だった覚えがあります。
なぜシェアボタンだけこんなにアイコンが生み出されてしまったかというと、恐らく「シェア」というものが、現実世界に物理的な状態で存在しないものだからじゃないかと思います。
現実世界に物理的に存在するものであれば、例えば、「音量調整」なら「スピーカー」のアイコン、「バッテリー残量」なら「乾電池」のアイコンといったように簡単なわけです。
やがて少しずつ収束していき、現在では主にiOSとAndroidで採用されていたアイコンが生き残っているようです。
有名サイトではどちらが使われているか
傾向を示せるほどサンプルを集めるのは大変なので辞めましたが、
ざっと見たところ、iOS方式、Android方式どちらのアイコンが使われているケースも見られました。
また、User-Agentによって、OSごとに表示するアイコンを分岐させているケースもあるようです。
アンケート
代わりに、Twitterでアンケートをとってみました。
お願いします!
— らいね (@Laineus) June 27, 2023
結果は、Android方式のアイコンが63.5%で最も馴染みがあるようです。
日本のOSシェアは2023時点で7割がiOSだそうですので、
それに逆転する形の結果が出ていることから、Android方式のアイコンは利用OS問わず認知されていると考えられます。
※これは単なる自己申告のアンケートですので、アプリ画面上で行うようなユーザーテストとは違う結果を示す可能性があります。
どうするべきか
OS間で統一されていない以上、OSごとにアイコンを出し分けるのは無難な選択です。
しかし、アンケートの結果の通り、一般に認知されているであろうAndroid式のアイコンに統一しても問題ないんじゃないかと思います。
また、②のiOS式のアイコンはアップロードボタンと被っている点が問題だと思われます。
③も、「新しいタブで開く」のアイコンと似ている気がします。
恐らくこのような状況でも、Appleは頑なに自社規格を使い続けるでしょうから、この先もしばらくは両方のアイコンが混在すると予想されます。
アイコンは、ユーザーが一目で理解できるものを選択する必要があります。
参考になれば幸いです。