Openbox始めました
Xfceが重く感じてきたのでデスクトップ環境を探していたけれど、調べているうちにLxdeのウィンドウマネージャであるOpenboxに興味を持ったので使い始めました。Openboxは軽量でカスタマイズ性が高く、シンプルなのでとてもいいと思います。
角丸にしたい
色々カスタマイズを加えていく中で、以前のXfwmのようにウィンドウが角丸になったらいいのになぁと思い、やり方を調べました。
ところが、ネット上にそのような情報があまりなく、かなり大変だったのでわかりやすく残しておくことにします。
大まかな手順
1.ソースコードのダウンロード
2.パッチを当てる
3.コンパイル
4.インストール
5.セッションの設定
実際にやってみる
環境は以下の通りです。
OS: Debian 10 (buster)
Arch: i386
DM: LightDM
1.ソースコードのダウンロード
Githubにソースコードがあったので落とします。
$ git clone https://github.com/Mikachu/openbox.git ./openbox
2.パッチを当てる
GithubにOpenbox用の角丸パッチがあるのでクローンします。
$ git clone https://github.com/dylanaraps/openbox-patched.git ./openbox-patched
以下のコマンドを実行します。
$ cd ./openbox
$ patch -up1 < ../openbox-patched/*rounded-corners.patch
これでパッチを当てられました。
3.コンパイル
まずは依存パッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install \
build-essential \
pkg-config \
libpango1.0-dev \
libglib2.0-dev \
libxml2-dev \
libxcursor-dev \
libimlib2-dev \
libstartup-notification0-dev \
xlibs-dev \
libxext-dev \
x11proto-randr-dev
次に、以下のコマンドを実行します。
$ ./bootstrap
$ ./configure —-prefix=/usr/local
$ make
4.インストール
以下のコマンドでインストールします。インストール先は/usr/local内になります。
$ sudo make install
Openboxの設定ファイルで角丸を有効にします。
$ vim ~/.config/openbox/rc.xml
# <theme></theme>内の末尾に以下を追記
<cornerRadius>4</cornerRadius>
5.セッションの設定
角丸パッチ版のOpenboxのインストールができましたが、今のままではディスプレイマネージャが認識してくれません。そこで、/usr/share/xsessions内にセッションファイルを作ります。
$ sudo cp /usr/local/share/xsessions/openbox.desktop /usr/share/xsessions/openbox-patched.desktop
$ sudo vim /usr/share/xsessions/openbox-patched
# 以下の内容を変更
Name=Openbox —> Name=Openbox-Patched
あとは再起動するかディスプレイマネージャを再起動すれば、ディスプレイマネージャのセッションを選ぶところでOpenbox-Patchedが見つかるはずです。